20年近く前、弘前に住んでいた時、こんな話を聞いた。
「(弘前市の南隣の)大鰐町の奥のほうでは、秋田のテレビ電波を受信できるエリアがある」
テレビの電波は、意外な場所で意外な場所から来る電波を受信できるケースがある。よそ者は「県」をくくりに考えてしまうが、隣県から越境してくる電波もけっこうあるのだ。
※高性能のアンテナを設置したり、向きを変えたりという条件が必要なこともある。秋田市沿岸部では、アンテナを工夫すれば山形県沿岸部のテレビが受信できるらしい。
そんな大鰐の話を聞いて、ひょっとしたら(青森に系列局がないフジテレビ系の)岩手めんこいテレビや秋田テレビの電波を拾えるかもしれないという、ほのかな期待を抱いて、弘前市(中央部)の自室のテレビのチャンネル設定を細かくいじってみたことがあった。
使っていた三菱製ブラウン管テレビは、チャンネル設定は手動(当時でもメーカーや機種によっては、市外局番などで自動設定できるものもあった)で、本体のボタンをチョンチョンと押して微調整しても、期待はかなわず。弘前では(少なくとも一般的なアンテナでは)青森市から来る地元局の電波しか受信できなかった。
弘前は海からは遠く、岩手県側や秋田県側は山がびっしりと連なっていて、電波が届かないのだろう。
それから20年弱。先日、阿闍羅山に宿泊した際、このことを思い出した。
あの時の「大鰐の奥」って、ここも該当するかも?! 再び、ほのかな期待を抱いた。
ホテルの部屋のテレビとリモコンは、運良くチャンネル設定モードを使うことができた。(たまに有料放送兼用のリモコンに替えられている宿もあるが、あれは使いにくくてキライ)
全周波数をスキャンして、受信できたチャンネルを一覧表示するところまでやってみた。(そこまででキャンセルしました。テレビに記憶されたチャンネルを変えることはしていません)
今回も三菱電機製のテレビ(型番は見ないでしまった)。デジタルテレビでテレビ局名まで勝手に表示してしまうとは、世の中も変わった。
この時は、14のチャンネルを受信できた。
うち8局
放送局名の右側には「受信レベル」として数字が表示され、正常な受信には22以上必要。
一覧に表示される順番はよく分からないが、とりあえずは青森の5局が上に優先して表示される。
青森では、青森放送(RAB)がリモコン番号1で、NHK総合は3なのだが、一覧ではNHKが最上段に来ている。
注目すべきは6番目以降。
HBC北海道放送(TBS系)、STV札幌テレビ(日テレ系)、HTB北海道テレビ(テレ朝系)。
HBCの受信レベルは「-」になってしまっている。ネットで説明書を見ても(型番が分からないが多くの機種で共通)、その意味は書いていなかった。
この画面では、受信できなかったチャンネル名は一覧に出ないようなので、「受信できてはいるが、レベルの数値にもならないほど微弱」ということだろうか。いずれにしても、3局とも視聴するのは現実的ではない。
次の6局。
上2つは前画面と同じ
いずれも視聴は無理なレベルだが、UHB(北海道文化放送。フジ系)、TVH(テレビ北海道。テレ東系)、NHK総合・函館、NHKEテレ函館、NHKEテレ室蘭、そしてABS秋田放送(日テレ系)!
期待した秋田テレビではなかったが、秋田のテレビ電波が青森にもいちおう届くのだ。
秋田放送では、大館市中央部のほか、県境寄りに「大館長走」中継局が存在するので、その電波だろうか。だとしても、県境の山脈のすき間をかいくぐって青森まで届いていると思うと、何かいじらしい(?)。
そして、津軽海峡を越えて(青森市では条件次第で視聴できる)、弘前を越えて、北海道の電波も。
考えてみれば、青森ロイヤルホテルは、阿闍羅山の秋田県とは反対側の北側山腹にある。秋田の電波を受信する環境としては、あまり良くないのかもしれない(弘前市街と違わない?)。
また、青森市や北海道とは反対方向から電波が飛んで来るわけで、アンテナの向きもベストではないだろう。
ひょっとしたら、阿闍羅山の頂上もしくは南側の山腹に、秋田県側に向けてアンテナを立てたら、ほんとうに「大鰐で秋田テレビを受信できる」のかもしれない。
【16日22時30分追記】アナログ放送では、「受信状況がとても悪い(砂嵐混じりや白黒化など)けれど、なんとか映った」ということもあり得た。はたまた、どこでも視聴はできなくて、ある種の“都市伝説”かもしれない。
「(弘前市の南隣の)大鰐町の奥のほうでは、秋田のテレビ電波を受信できるエリアがある」
テレビの電波は、意外な場所で意外な場所から来る電波を受信できるケースがある。よそ者は「県」をくくりに考えてしまうが、隣県から越境してくる電波もけっこうあるのだ。
※高性能のアンテナを設置したり、向きを変えたりという条件が必要なこともある。秋田市沿岸部では、アンテナを工夫すれば山形県沿岸部のテレビが受信できるらしい。
そんな大鰐の話を聞いて、ひょっとしたら(青森に系列局がないフジテレビ系の)岩手めんこいテレビや秋田テレビの電波を拾えるかもしれないという、ほのかな期待を抱いて、弘前市(中央部)の自室のテレビのチャンネル設定を細かくいじってみたことがあった。
使っていた三菱製ブラウン管テレビは、チャンネル設定は手動(当時でもメーカーや機種によっては、市外局番などで自動設定できるものもあった)で、本体のボタンをチョンチョンと押して微調整しても、期待はかなわず。弘前では(少なくとも一般的なアンテナでは)青森市から来る地元局の電波しか受信できなかった。
弘前は海からは遠く、岩手県側や秋田県側は山がびっしりと連なっていて、電波が届かないのだろう。
それから20年弱。先日、阿闍羅山に宿泊した際、このことを思い出した。
あの時の「大鰐の奥」って、ここも該当するかも?! 再び、ほのかな期待を抱いた。
ホテルの部屋のテレビとリモコンは、運良くチャンネル設定モードを使うことができた。(たまに有料放送兼用のリモコンに替えられている宿もあるが、あれは使いにくくてキライ)
全周波数をスキャンして、受信できたチャンネルを一覧表示するところまでやってみた。(そこまででキャンセルしました。テレビに記憶されたチャンネルを変えることはしていません)
今回も三菱電機製のテレビ(型番は見ないでしまった)。デジタルテレビでテレビ局名まで勝手に表示してしまうとは、世の中も変わった。
この時は、14のチャンネルを受信できた。
うち8局
放送局名の右側には「受信レベル」として数字が表示され、正常な受信には22以上必要。
他メーカーのテレビやレコーダーでも、電波状況を示す数字は使われているものの、メーカー間で統一された数値ではない。
パナソニックでは「アンテナレベル」と称し、44以上必要、50以上あると安心としている。シャープは「受信強度(アンテナレベル)」で60以上必要。
パナソニックでは「アンテナレベル」と称し、44以上必要、50以上あると安心としている。シャープは「受信強度(アンテナレベル)」で60以上必要。
一覧に表示される順番はよく分からないが、とりあえずは青森の5局が上に優先して表示される。
青森では、青森放送(RAB)がリモコン番号1で、NHK総合は3なのだが、一覧ではNHKが最上段に来ている。
注目すべきは6番目以降。
HBC北海道放送(TBS系)、STV札幌テレビ(日テレ系)、HTB北海道テレビ(テレ朝系)。
HBCの受信レベルは「-」になってしまっている。ネットで説明書を見ても(型番が分からないが多くの機種で共通)、その意味は書いていなかった。
この画面では、受信できなかったチャンネル名は一覧に出ないようなので、「受信できてはいるが、レベルの数値にもならないほど微弱」ということだろうか。いずれにしても、3局とも視聴するのは現実的ではない。
次の6局。
上2つは前画面と同じ
いずれも視聴は無理なレベルだが、UHB(北海道文化放送。フジ系)、TVH(テレビ北海道。テレ東系)、NHK総合・函館、NHKEテレ函館、NHKEテレ室蘭、そしてABS秋田放送(日テレ系)!
期待した秋田テレビではなかったが、秋田のテレビ電波が青森にもいちおう届くのだ。
秋田放送では、大館市中央部のほか、県境寄りに「大館長走」中継局が存在するので、その電波だろうか。だとしても、県境の山脈のすき間をかいくぐって青森まで届いていると思うと、何かいじらしい(?)。
そして、津軽海峡を越えて(青森市では条件次第で視聴できる)、弘前を越えて、北海道の電波も。
考えてみれば、青森ロイヤルホテルは、阿闍羅山の秋田県とは反対側の北側山腹にある。秋田の電波を受信する環境としては、あまり良くないのかもしれない(弘前市街と違わない?)。
また、青森市や北海道とは反対方向から電波が飛んで来るわけで、アンテナの向きもベストではないだろう。
ひょっとしたら、阿闍羅山の頂上もしくは南側の山腹に、秋田県側に向けてアンテナを立てたら、ほんとうに「大鰐で秋田テレビを受信できる」のかもしれない。
【16日22時30分追記】アナログ放送では、「受信状況がとても悪い(砂嵐混じりや白黒化など)けれど、なんとか映った」ということもあり得た。はたまた、どこでも視聴はできなくて、ある種の“都市伝説”かもしれない。