2015年10月の訪問時に気付いた、弘南バスと弘南鉄道の小さな話題をまとめて。
※弘南鉄道と弘南バスは、起源は同じものの現在は資本関係等はなく、関係は薄れている。
まずは弘南バスから。
●相馬行き側面
2014年2月から、相馬方面の路線が短縮(末端部が市による予約運行化)されていた。
車両正面の行き先表示は、短縮前後とも「相 馬」のまま。今回もそうだった。
ただし、中型バスの側面のLED式矢印表示では、従来「相馬」だった終点が「相馬庁舎」と、正確な表記に変わっていたのを確認。
小型バスや幕式(側面は看板式)は不明。
●エイゴホウソウ
弘前市りんご公園へ行った。
行きは、相馬線を使って「常盤坂入口」バス停下車。(上記の表示は別として)特に変化はなかった。
帰りは、久々に「ためのぶ号」を利用。弘前駅と津軽藩ねぷた村やりんご公園を結ぶ、運賃100円または200円の主に観光客向けの路線。
使われた車両はマイクロバスだったが、収穫シーズンのせいか思いのほか利用者がいて、座席の半分以上が埋まっていた。
驚いたのは、発車時の車内放送で日本語に続いて英語が流れたこと。唐突だったので、内容は覚えていない。
ためのぶ号は、りんご公園を出ると「常盤坂入口」から「市役所前公園入口」までは、相馬線など一般路線バスと同じ経路を通り、同じバス停で乗降できる。(だから、運賃が安いこともあって地元の人が乗ってくる場合もあるが、今回はいなかった)
最初の常盤坂入口でも、英語の放送が流れた。「トキワザカ イリグチ」と言っていたけど、「お降りのお客さまは降車ボタンにてお知らせください」相当部分も英訳していたはず。
じゃあ、この後のバス停でもずっと英語アナウンスが入るかと思ったら、その次の茂森町から先は、日本語のみ。市役所前公園入口で降りたが、そこまでずっとなかった。
土手町循環100円バスでは、陸奥新報前~ヒロロ前の間では、英語でバス停名の放送があったのは、たしかヒロロ前だけ。
常盤坂入口にならって「ヒロロマエ」かと思いきや、「ヒロロ デパートメントストア」とか言っていた。公共施設も入るヒロロだけど、department storeで通じるかな。
バス停名の英語放送がないバス停でも、付加される利用方法の案内については、日本語に続いて英語が流れた。
文化センター前辺りで流れる「運賃支払いは現金のみで、他路線への乗り継ぎはできません(別途支払いが必要)」と、並木通りバスターミナル前辺りの(昔はなかった?)「循環バスの最終便発車後にターミナルに到着した場合、土手町方面へ行く時は、一般路線バスを使ってください。乗り継ぎ券は使えません」とか言う長ったらしい説明。
親切と言えばそうかもしれないけれど、日本語を知らない人には、バス停の名称を知らせることこそ、親切な案内になるのではないでしょうか…
そして、バス停ごとの英語放送の有無の選択基準が分からないし、あっても英訳がアヤシイ。「りんご公園」は「アップルパーク」か? 「リンゴコウエン」か?
ちなみに、秋田中央交通の空港リムジンバスでも英語放送が流れるそうで、北都銀行前は「ホクト バンク」と言うのに、牛島市営住宅前は「シエイ ジュウタク マエ」だそうです。
●日本語放送
ためのぶ号の「市役所前・公園入口」の(日本語)放送は、以前と同じく区切らずに「市役所前公園入口」と一息で言ってしまっていた。
バス停名は「市役所前かつ(弘前)公園入口」という意味なのだが、放送では「『市役所前公園』という公園の入口」と解釈されて収録されてしまっているらしい。
音声合成方式では部分的に再収録できるのだから、修正は容易なはずですが。(というか路線によっては、正しく区切って話すものもある?)
2014年頃から弘南バスの車内放送の広告が激増していた。
全国の複数のバス会社で流れている、ほぼ同じ言い回しで「行こうよ連合に」の労働相談の放送も、相馬線の大町二丁目で流れているのを聞いた。若干簡素な言い回しのような気もした?
ちなみに、秋田中央交通では、以前は山王十字路だか県庁第二庁舎前でかかっていたが、今は交通公社前に変わったらしい。
路線で違うのかもしれないが、弘南バスの大町二丁目も含めて、労働者がよく利用する区間で流しているのだろうか?
以下、弘南鉄道。
弘南鉄道では、毎年、鉄道の日前後には全営業車両に、黄色い顔の全国共通キャラクターのヘッドマークを掲出して運行している。(「テッピー」というそうだ。どこの鉄道でも見た記憶はないけれど、ピンク色の「テッピーナ」も存在する)
「鉄道記念日」を発展させて「鉄道の日」となったのが1994年。おそらくその時、あるいはその数年後から、弘南鉄道では毎年欠かさずに実施しているようだ。
大鰐線大鰐駅。左の元南海1521系リバイバルカラー編成も、右奥の無塗装編成もマーク装着
大鰐線の車窓から2題。
以前、車両基地公開を見に行った、津軽大沢駅。
駅舎・車両基地の向こう側に、大きな鉄骨造りの建物を建築中なのが見えた。
たしか車庫の工事などが行われていると聞いていたが、それと関係するのか、新たな駅舎とかでもできるのか?! と期待してよく見ると、デイサービスの施設との看板があった。敷地外のお隣のようです。
旧・城南駅こと聖愛中高前駅。
そのすぐ脇(大鰐寄り)に踏切があるのだが、10月8日の東奥日報によれば、10月2日夜に列車が通過する直前に遮断機が上がり始めるトラブルが発生したという。けが人などはなく、調査したが原因は分かっていないとある(続報は見ていない)。
その踏切が、「市営住宅前踏切」という名前だそうで、初めて知った。
今回そこを通過する時、踏切を挟んだ区間が、時速15キロの臨時の速度制限がかかっていた。駅のすぐ隣だから、元々速度は出ていない場所だけど。ちなみに、速度制限はJRと同じデザインの円形の標識だった(正確には「臨時信号機」という信号機の扱いだそう)。
2日の事象を受けて、安全確保のため速度制限が設定されたのか、それとも、工事か何かで事象発生前から速度制限があって、それが関係して踏切の不具合になったのか。
今回は、弘前駅(JRと同じ場所)と黒石を結ぶ、弘南線にも乗車。
津軽尾上駅にて。7105-7155の編成も、鉄道の日マーク装着
弘南線にも、大鰐線と同じ元東急7000系が使われているが、大鰐線との違いは、東急からの譲渡時に後付けで運転台を設置した「先頭車化改造」された車両が多いこと。
これまでに弘南線にも何度か乗車経験はあり、7105-7155の編成にも乗ったことはあったかと思うが、今まで気づかなかった発見。
車内全景
座席の色が2色あってバラバラに配置されている。優先席だとかでもなく、JR北海道の特急のようにランダムな配置?!
7000系本来の座席は、時代を感じさせるビロードのような光沢のあるえんじ色。大鰐線は今も全部その色(シルバーシート部分はグレー)だし、弘南線もたしか以前はそうだったはず。
一部だけ、オレンジ色に交換したらしい。
で、そのオレンジ色は、
途中に肘掛けがある(上の写真左手前の連結部寄りにはない)
このシート、どこかで見た記憶がある…
(再掲)これだ!
同じ青森県内で廃線になった十和田観光電鉄線の7700系。
7700系も元東急の車両で、7000系を改造した形式。東急時代の7700系への改造時にオレンジ色の座席に交換されて、十鉄へ譲渡されたはず。
十鉄の7700系は、廃線後に廃車・解体されたという。まさかそこから座席だけ外して持ってきたのか? あるいはそれ以外のルートで東急系のどこかから流れてきた部品か?
そういえば、大鰐線のえんじ色のシートは、破れた所をつぎはぎしたようなものもあるから、そっくり交換するのはひとつの手ではある。
ただ、オレンジ色の座席の座り心地は大して良くなったような。えんじ色のほうがスプリングが利いていて好きかな。
写真を見て気付いたけれど、車内全体の写真では、オレンジ色の整理券発行器が3台も写っている。
いちばん奥の運転台右側と手前の後ドアの左右。
弘南鉄道では、ワンマン運転時の無人駅では乗るのも降りるのも前のドアだけ。だから、後ドアの2台の発行器は使っていないはず。こちら側の車両も同じはずだから、全体ではかなりの発行器が使われておらず、もったいない。
後ドアから乗車するJR東日本の701系では、後ドアに1台だけ設置されている。
弘前の話題は続きます。
※弘南鉄道と弘南バスは、起源は同じものの現在は資本関係等はなく、関係は薄れている。
まずは弘南バスから。
●相馬行き側面
2014年2月から、相馬方面の路線が短縮(末端部が市による予約運行化)されていた。
車両正面の行き先表示は、短縮前後とも「相 馬」のまま。今回もそうだった。
ただし、中型バスの側面のLED式矢印表示では、従来「相馬」だった終点が「相馬庁舎」と、正確な表記に変わっていたのを確認。
小型バスや幕式(側面は看板式)は不明。
●エイゴホウソウ
弘前市りんご公園へ行った。
行きは、相馬線を使って「常盤坂入口」バス停下車。(上記の表示は別として)特に変化はなかった。
帰りは、久々に「ためのぶ号」を利用。弘前駅と津軽藩ねぷた村やりんご公園を結ぶ、運賃100円または200円の主に観光客向けの路線。
使われた車両はマイクロバスだったが、収穫シーズンのせいか思いのほか利用者がいて、座席の半分以上が埋まっていた。
驚いたのは、発車時の車内放送で日本語に続いて英語が流れたこと。唐突だったので、内容は覚えていない。
ためのぶ号は、りんご公園を出ると「常盤坂入口」から「市役所前公園入口」までは、相馬線など一般路線バスと同じ経路を通り、同じバス停で乗降できる。(だから、運賃が安いこともあって地元の人が乗ってくる場合もあるが、今回はいなかった)
最初の常盤坂入口でも、英語の放送が流れた。「トキワザカ イリグチ」と言っていたけど、「お降りのお客さまは降車ボタンにてお知らせください」相当部分も英訳していたはず。
じゃあ、この後のバス停でもずっと英語アナウンスが入るかと思ったら、その次の茂森町から先は、日本語のみ。市役所前公園入口で降りたが、そこまでずっとなかった。
土手町循環100円バスでは、陸奥新報前~ヒロロ前の間では、英語でバス停名の放送があったのは、たしかヒロロ前だけ。
常盤坂入口にならって「ヒロロマエ」かと思いきや、「ヒロロ デパートメントストア」とか言っていた。公共施設も入るヒロロだけど、department storeで通じるかな。
バス停名の英語放送がないバス停でも、付加される利用方法の案内については、日本語に続いて英語が流れた。
文化センター前辺りで流れる「運賃支払いは現金のみで、他路線への乗り継ぎはできません(別途支払いが必要)」と、並木通りバスターミナル前辺りの(昔はなかった?)「循環バスの最終便発車後にターミナルに到着した場合、土手町方面へ行く時は、一般路線バスを使ってください。乗り継ぎ券は使えません」とか言う長ったらしい説明。
親切と言えばそうかもしれないけれど、日本語を知らない人には、バス停の名称を知らせることこそ、親切な案内になるのではないでしょうか…
そして、バス停ごとの英語放送の有無の選択基準が分からないし、あっても英訳がアヤシイ。「りんご公園」は「アップルパーク」か? 「リンゴコウエン」か?
ちなみに、秋田中央交通の空港リムジンバスでも英語放送が流れるそうで、北都銀行前は「ホクト バンク」と言うのに、牛島市営住宅前は「シエイ ジュウタク マエ」だそうです。
●日本語放送
ためのぶ号の「市役所前・公園入口」の(日本語)放送は、以前と同じく区切らずに「市役所前公園入口」と一息で言ってしまっていた。
バス停名は「市役所前かつ(弘前)公園入口」という意味なのだが、放送では「『市役所前公園』という公園の入口」と解釈されて収録されてしまっているらしい。
音声合成方式では部分的に再収録できるのだから、修正は容易なはずですが。(というか路線によっては、正しく区切って話すものもある?)
2014年頃から弘南バスの車内放送の広告が激増していた。
全国の複数のバス会社で流れている、ほぼ同じ言い回しで「行こうよ連合に」の労働相談の放送も、相馬線の大町二丁目で流れているのを聞いた。若干簡素な言い回しのような気もした?
ちなみに、秋田中央交通では、以前は山王十字路だか県庁第二庁舎前でかかっていたが、今は交通公社前に変わったらしい。
路線で違うのかもしれないが、弘南バスの大町二丁目も含めて、労働者がよく利用する区間で流しているのだろうか?
以下、弘南鉄道。
弘南鉄道では、毎年、鉄道の日前後には全営業車両に、黄色い顔の全国共通キャラクターのヘッドマークを掲出して運行している。(「テッピー」というそうだ。どこの鉄道でも見た記憶はないけれど、ピンク色の「テッピーナ」も存在する)
「鉄道記念日」を発展させて「鉄道の日」となったのが1994年。おそらくその時、あるいはその数年後から、弘南鉄道では毎年欠かさずに実施しているようだ。
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大鰐線の車窓から2題。
以前、車両基地公開を見に行った、津軽大沢駅。
駅舎・車両基地の向こう側に、大きな鉄骨造りの建物を建築中なのが見えた。
たしか車庫の工事などが行われていると聞いていたが、それと関係するのか、新たな駅舎とかでもできるのか?! と期待してよく見ると、デイサービスの施設との看板があった。敷地外のお隣のようです。
旧・城南駅こと聖愛中高前駅。
そのすぐ脇(大鰐寄り)に踏切があるのだが、10月8日の東奥日報によれば、10月2日夜に列車が通過する直前に遮断機が上がり始めるトラブルが発生したという。けが人などはなく、調査したが原因は分かっていないとある(続報は見ていない)。
その踏切が、「市営住宅前踏切」という名前だそうで、初めて知った。
今回そこを通過する時、踏切を挟んだ区間が、時速15キロの臨時の速度制限がかかっていた。駅のすぐ隣だから、元々速度は出ていない場所だけど。ちなみに、速度制限はJRと同じデザインの円形の標識だった(正確には「臨時信号機」という信号機の扱いだそう)。
2日の事象を受けて、安全確保のため速度制限が設定されたのか、それとも、工事か何かで事象発生前から速度制限があって、それが関係して踏切の不具合になったのか。
今回は、弘前駅(JRと同じ場所)と黒石を結ぶ、弘南線にも乗車。
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弘南線にも、大鰐線と同じ元東急7000系が使われているが、大鰐線との違いは、東急からの譲渡時に後付けで運転台を設置した「先頭車化改造」された車両が多いこと。
これまでに弘南線にも何度か乗車経験はあり、7105-7155の編成にも乗ったことはあったかと思うが、今まで気づかなかった発見。
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座席の色が2色あってバラバラに配置されている。優先席だとかでもなく、JR北海道の特急のようにランダムな配置?!
7000系本来の座席は、時代を感じさせるビロードのような光沢のあるえんじ色。大鰐線は今も全部その色(シルバーシート部分はグレー)だし、弘南線もたしか以前はそうだったはず。
一部だけ、オレンジ色に交換したらしい。
で、そのオレンジ色は、
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このシート、どこかで見た記憶がある…
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同じ青森県内で廃線になった十和田観光電鉄線の7700系。
7700系も元東急の車両で、7000系を改造した形式。東急時代の7700系への改造時にオレンジ色の座席に交換されて、十鉄へ譲渡されたはず。
十鉄の7700系は、廃線後に廃車・解体されたという。まさかそこから座席だけ外して持ってきたのか? あるいはそれ以外のルートで東急系のどこかから流れてきた部品か?
そういえば、大鰐線のえんじ色のシートは、破れた所をつぎはぎしたようなものもあるから、そっくり交換するのはひとつの手ではある。
ただ、オレンジ色の座席の座り心地は大して良くなったような。えんじ色のほうがスプリングが利いていて好きかな。
写真を見て気付いたけれど、車内全体の写真では、オレンジ色の整理券発行器が3台も写っている。
いちばん奥の運転台右側と手前の後ドアの左右。
弘南鉄道では、ワンマン運転時の無人駅では乗るのも降りるのも前のドアだけ。だから、後ドアの2台の発行器は使っていないはず。こちら側の車両も同じはずだから、全体ではかなりの発行器が使われておらず、もったいない。
後ドアから乗車するJR東日本の701系では、後ドアに1台だけ設置されている。
弘前の話題は続きます。