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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

「鹿嶋神社前」バス停

2016-12-05 00:06:13 | 秋田の地理
秋田市内を歩いていて、立っているバス停をふと見たら…
「鹿嶋神社前」
こんな名前のバス停あったっけ?
一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなりかけた。

秋田県内でも、鹿島信仰や鹿嶋神社は散見される。
秋田市内では、新屋の鹿嶋祭が著名だけど、それは日吉神社の祭り。近隣以外の市民にも広く知られた鹿嶋神社というものは存在しないと思う。だけど楢山登町には、道路をはさんで池がある小さな鹿嶋神社はある。
でも、このバス停があるのは楢山登町ではない。

場所は、旭北寺町に近い側の、大町五丁目。
通るバス路線は、楢山大回り線。「大町五丁目」と「柳町公民館前」の間のバス停。
現在は片方向のみの運行なので、片側にしかバス停がない。
時刻表も「鹿嶋神社前」
そう。かつて「歓喜寺前」だったバス停が、「鹿嶋神社前」に変わったのだ。ホームページの時刻表検索や路線図も変更されている。
ホームページでの告知はなかったが、10月のダイヤ改正時に変えたのだろうか。告知に関しては、法令で「公衆の利便を阻害しない場合」は不要としており、ここの運行本数と利用実態からすれば、これでいいかもしれない。

ここのバス停が現時点で「歓喜寺前」なのは、適切ではなく、改称するべきであると、以前から何度か触れてきた
なぜなら、歓喜寺は、道路建設に伴い2007年7月に下北手へ移転しているから。9年経ってやっと名前が変わった。
(再掲)歓喜寺前前当時。中央交通移管後に設置したカットシール文字丸ゴシック体・ローマ字入り表示板
※↑市営バス時代に設置されたものも丸ゴシック体だったが、それとは書体(フォント)や微妙な配置が異なるので、中央交通設置だと識別できる。

パソコン印字角ゴシック体・ローマ字なし
それにしても、この辺は寺町だからお寺は多いけれど、神社なんてあったかな?
バス停からバス通りを50メートルちょっと北(柳町公民館前方向)へ行ったところに、小さな鹿嶋神社があった。
この辺一帯の各町内ごとに1つあり、竿燈まつりの時に準備場所になるような、小さな敷地(家と家に挟まれて奥行きがある)の小さなお社。てっきりお稲荷さんかと思っていたが、鹿島さんだったんだ。たしか「豊島町」竿燈会が使うはず。

かなりマイナーな由来のバス停ということになってしまうが、この辺はバス停名になるような施設がなさそうだから、苦心したのは理解できる。以前の歓喜寺前だって、実は1ブロック向こうにあったお寺だから厳密には「前」じゃなかったし(これは市営バス時代の命名)。
所在地名由来だと大町五丁目も旭北寺町も既にバス停が存在するし。今さら旧町名の豊島町を使っても分かりにくいだろうし。

【6日訂正】神社の前に標柱があり、それによれば旧町名は「八日町」でした。したがって、竿燈で使うとすれば、八日町竿燈会でしょう。豊島町は1本東側でした。


さあ。となれば今度は「交通公社前」を変えてはいかがですか?
コメント (2)
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