秋田県道28号線のうち、秋田市中心部の旭川沿いの「土手長町通り」と呼ばれる区間の変化3つ。いずれも道路設備の一部なので、道路管理者である秋田県がやったことだと思われる。
旭川沿いの歩道には街路樹としてヤナギが植えられ、川沿いの風情ある光景を演出している。毎年秋には、丁寧に剪定作業が行われるが、木の状態によっては伐採して新たなヤナギを植え直すこともあった。
今年も9月頃に行われていたが、その後、

三丁目橋から四丁目橋にかけて、けっこうな本数が伐採されてしまった。
上り側北都銀行前バス停付近では、連続して6本がない状態になった。

2か月以上経ってもそのまま。春にでも新たに植えるのだろうか。
※その後、2018年11月時点でもそのまま。
※さらにその後2019年8月までに、切り株や土部分に敷かれていたマット状の物体が撤去され、全面砂を入れて平らにされた。路面との境のブロックは残ったものの、これで路面と同じレベルになり、つまづく危険はほぼなくなった。
※2020年7月の状況。
※2021年には別のキノコが発生。
※2020年7月の状況。
次は、竿燈大通り(県道26号線)と分岐する二丁目橋交差点。
橋のたもとは、自転車専用横断帯が設けられており、歩行者は地下道で横断しなければならない。(以前の記事)
その自転車横断帯に変化。

横断帯と橋の車道と歩道を分離する手すりの間に、オレンジ色のラバーポールが1本ずつ設置されたのだ。
これの設置目的は?
路面に橋のつなぎ目があるので、そこを自転車がまたいで滑らないように?
せっかちな自転車が、茶色で目立たない橋の手すりに衝突しないように?
あんまり意味がなさそうですが…
最後は、このすぐ北側、横断歩道橋の下。ちなみに昔はここに路面電車の停留所があったそうで、やけに広い中央分離帯がその名残り。
ここの歩道と車道の境界は、チェーンで結ばれた擬木の棒が並んでいる。

9月頃に、その擬木を撤去するような工事が行われていたのだが…

たしかに、擬木が撤去され、代わりに「視線誘導標」もしくは「デリネーター(デリニネーター)」と呼ばれる、頭部に反射材が付いた樹脂製の棒が立てられ、やはりチェーンが渡された。
ただし、交換されたのは、ごく一部の擬木だけ。【15日追記】法則性もなさそうで、特定の範囲内に限ってランダムに交換されたように見える。したがって、

状態の悪い擬木を撤去したということなんだろうか? 見栄え的にはなんだか…
以前から取り上げようとしてなかなかできないでいたのだけど、デリネーターのこと。
デリネーターは、進行方向左側に見えるものを白、右側をオレンジ色で反射する、といった基準を国土交通省が各道路管理者に通達している。反射面のサイズなどはある程度の決まりがあるものの、道路管理者によって微妙に異なる。
ここに設置されたような、反射面が四角形(基本的には円形だが、それ以外も許容されているらしい)で、棒の色が茶色いものは、秋田市道では以前から設置されているものの、秋田県道ではこれまで見たことがなかった。
【15日追記】デリネーターをチェーンの支柱に使うというのも、まったく初めて見た。「秋田県」の表示の「秋」のところにチェーンの元がささっているので、汎用のデリネーターに手作業でチェーンを埋め込んだのだろう。
秋田市内のデリネーターは、経年でぐらつきが発生してズレて、正しく反射しない向きになってしまったり、車がぶつかったり除雪作業によって破損されたりしたものが、放置されるケースが少なくないと感じる。※道路管理者に連絡すれば対処してくれる。
また、「視線誘導標」の名称とは裏腹に、単に車道と歩道の区切り【15日追記・あるいは縁石の注意喚起】として使われてしまっているケースが、少なくとも秋田市内では多いと思う(道路管理者に関わらず。その目的ならばラバーポールのほうが適任なのでは?)。
ここだって、これっぽっちの本数で視線誘導ができるとは思えないし、分離帯があるのに裏面がオレンジ色反射なのは、厳密には誤った設置である。
ここでは、ラバーポールではふにゃふにゃでチェーンを支えるのにふさわしくないし、擬木よりは安く済むんだろうけど…
擬木が残った場所では、

ここはこのままでいいのでしょうか?