広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前で初年越し

2017-01-12 00:21:05 | 津軽のいろいろ
2016年は八戸へ行ったけれど、弘前へは行っていなかった。
ちょっと時間ができ、天候も穏やかそうだったので、弘前で2016年から2017年への年越しをしようと思い立った。

4年間弘前で暮らしたとはいえ、いつも年末年始は秋田へ帰っていた。4年次でも、12月31日から1月5日は弘前にいなかったらしい(自分の記録が正しければ)ので、まさに初めて弘前で年を越した。
弘前プリンスホテルから望む元旦の岩木山。大みそかからてっぺんの雲はなくならず、やがて全部が隠れてしまった
お盆を弘前で過ごした時は、秋田市ではほとんど行われない、迎え火・送り火が盛んに行われていて、弘前の違う一面を見た気がした。では、初めて過ごす弘前の年越しは、どんなものか…

結論としては、あちこち出かけなかったこともあって、いつもより少し静かだなという程度。
秋田市はほとんど雪がない年越しだった。
弘前市は、秋田市よりは雪があったものの、弘前としてはとても少なかった。元日の観測上の積雪は11センチ。平年値は22センチ。
秋田市ならばたまにあることだけど、弘前でこの少なさなのはより珍しいのではないだろうか。【13日追記】秋田市と比較して、弘前はより冷え込んで、風が弱いのはいつもの冬のことだが、この正月は晴れ間や青空が長時間出たのが特徴的。
大みそか夜の弘前駅。風はないが冷え込んで、路面は恐怖のブラックアイスバーン
大みそかの弘前公園(後日また)は、少ないけれど観光客がいたことはさすが弘前。【14日追記】駅の観光案内所は開いていた。市役所・弘前公園向かいの市立観光館は休み。

初詣。弘前は城下町のわりには、街中に初詣に行くような神社は多くない気がする。秋田市の千秋公園近辺のように、破魔矢を持った初詣帰りの人を見かけることはなかった。(本来の初詣は、自宅近くへ詣でるもののようですが)
一方、神社でなく仏教寺院に初詣することが一般的で、弘前市街地の五重塔のある「最勝院」が津軽地方最多参拝者数の初詣寺社。
秋田市では、正月に寺、しかも自分の家の菩提寺以外の寺を参拝する人は、かなり少ないはず。全国的にお寺で初詣するのが一般的な土地もたくさんあるので、秋田市のほうが珍しいのかもしれない。
秋田市民としては、お寺で初詣という発想がなく、最勝院の近くへは行かないで終わってしまったのだけど、周辺は混雑したかもしれない。
また、津軽には、「津軽一代様」といって、十二支ごとに守護する神仏が定められていて、自分の干支担当の寺社へ初詣する風習がある。その寺社は弘前市郊外や市外にも点在しており、そちらへ行く人もいたのだろう。
今年は雪がほとんどなく、初詣しやすかったかもしれない。しかし、途中で遭遇したとある初詣スポット近くでは、参拝者と思しき車で渋滞が発生していた。寺社側の誘導が下手なようにも見えたが、その中で自分勝手な強引な運転により、一歩間違えれば大事故になりかねない場面を目撃した。初詣に行って交通事故を起こしちゃあ、正月から縁起が悪い。初詣したご利益で事故にならずに済んだのかもしれないが…

初売り。ご多分にもれず、1月1日から初売りするところが多かった。
イトーヨーカドー弘前店、ヒロロ、中三弘前店、さくら野弘前店、どこもにぎわっていた。
一方で、地元スーパーとしては大手である「ユニバース(本社は八戸)」や「カブセンター(青森市の紅屋商事)」は2日からの営業で1日はお休みだった。現代としては割り切った発想を、県内大手2社が揃って実行しているのが、興味深い。
弘前の「佐藤長」は1日から営業。本社は大館の「いとく」もそうかな?

バス。弘南バスの一般路線バスは、例年どおり、大みそかは19時00分より後、1日は8時前と19時より後、2日は8時前がそれぞれ運休し、それ以外は平常ダイヤで運行。(今年は元から土日だが、大みそかや2日が平日の場合は平日ダイヤベース?【2018年12月30日追記】2018年12月31日は月曜日だが土日ダイヤで19時05分以降運休。平日の2019年1月2~3日は土日ダイヤ適用となった。)
したがって、昼間は普段通りの本数が走っている。
見た限りでは、それなりに乗客はいるものの、いつもよりは少ない感じ。もうちょっと減らしてもいいような気もするが、これ以上減便しては、本数が少ない行き先で困ったことになるのかもしれない。
さくら野へ行く、城東環状100円バスはなかなか盛況。一方、土手町循環100円バスはかなり利用が少ないようだった。

弘南鉄道は乗る機会がなかったが、最勝院や大鰐のお寺など、沿線に初詣スポットがある。利用状況はどうなんだろう。
元日の"寒沢スキー場”。背後が弘南鉄道の踏切
弘前大学裏の“寒沢スキー場”は、ロードヒーティングが設置されたこともあり、乾いた路面。【13日追記】左側の電気屋さんの三菱電機の看板が、新しくなっていた。
岩木山は雲に隠れてしまった。

駅の装飾。
大みそかのみどりの窓口前自由通路。左隣奥が改札口
自由通路には、大館アメッコ市のアメの木と、LEDで飾りつけられたツリー。
駅前向かい側の遊歩道の公園部分の針葉樹にも、同じようなイルミネーションが施されていた。ギラギラせず品が良く、クリスマスを過ぎていても違和感はなく、いい感じ。
みどりの窓口前
みどりの窓口前には門松。秋田駅の門松よりは少し背が低そうだけど、竹1本1本は太い?

テレビ関係。
大みそかは土曜日なので、いつもどおり、6日遅れの「サザエさん」が17時から青森テレビ(ATV。TBS系)で放送されていた。
スポンサーは日曜のフジ系とは別。サザエさんが「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送り…」と紹介する部分はアニメはそのままで、テロップを差し替えていたようだ。

「その話、ちょっと待って!」
特殊詐欺防止のCM。出演は民謡歌手・ローカルタレントの「津軽のエンターテイナー」こと黒石八郎氏(過去の記事)。久々にお見かけしたら、頭髪が…
秋田県では、超神ネイガーなどが出演して「電話一本詐欺のもと」というCMが流れている。その青森版なんだなと思ったが、青森では右上に「消費者ホットライン・電話188」というのが表示されている。秋田はなかったような?
帰ってから調べると、秋田版では「#9110」。
すなわち、両県で広告主が違い、青森は青森県消費生活センター、秋田は秋田県警察本部(と秋田県?)で、それぞれの窓口の連絡先を表示しているのだった。

ローカル年賀CMを集めた5分ほどの番組が青森テレビで「年賀ガイド」として放送されていた。
そのタイトル

大みそかの青森朝日放送(ABA)の短いローカルニュースでは、最後にアナウンサーが、「今年1年、ABAをご覧いただき、ありがとうございました。良い年をお迎えください」とあいさつ。その旨のテロップも出た。
年明けの青森テレビでは、
キャラクターからごあいさつ(関連記事
さらに、
「今年も青森テレビの番組をよろしくお願いします!」背景左の「わっち」は番組名
青森テレビのアナウンサーが勢揃いしてあいさつするスポットも流れた。
青森テレビのホームページにアナウンサーとして掲載されているのは6名なので、これで全員だとすれば、みんな若くて知らない人。川口浩一さんは定年? 津田禎さんは?


ろくなあいさつもなく年末年始は休業状態だったNHK県域局(少なくとも秋田局)はともかく、秋田の民放局ではこのような局としてのあいさつ(番組ごとではやっているものもありそう)はやっているだろうか。青森の民放局は義理堅いのかも。

弘前の話題は続きます
コメント (7)
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