広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

赤れんが“風”通り?

2020-06-25 00:21:13 | 秋田の季節・風景
コメント欄でも話が出ていた、秋田市中心部の「赤れんが館通り」の話。
大町三丁目三番地に、明治末築の秋田銀行の店舗だった「秋田市立赤れんが郷土館」がある。※「れんが」はひらがな書きが正当。

その前のバスも通る市道の愛称が「赤れんが館通り」。
1991年に秋田市によって決定・命名され、正式な区間は「日銀前交差点~横町通り桐タンスの川島前交差点」で、つまり大町三、四、五丁目。地図サイト等では、それより広い区間にされて誤っている場合がある。
竿燈大通りを越えた大町二丁目方向と合わせて、「大町通り」と通称することもあるが、それはあくまで通称。

その赤れんが館通りのうち、大町三丁目と四丁目の区間で、5月頃から道路工事が行われ、先週くらいで終わった。
この区間は、以前は両側とも歩道がなかったが、2000年代頃だろうか、東側を縁石で区切って歩道が設けられている。歩行者の安全確保のほか、夜に運転代行車の客待ち停車が多いことも問題視されたのかもしれない。
五丁目の区間では道幅がやや狭くなるからか、両側とも歩道なしのまま。五丁目側のほうが飲食店が多いこともあるが、昼は納品車、夜は客待ち代行車が今も多い。

今回の工事では、まず車道を片側交互通行にして全面舗装し直した後、歩道も再舗装。
ライフライン工事で掘ったわけでも、バリアフリー工事でもなく、ただ舗装をきれいにしただけの工事だったのだが…
工事完了後の赤れんが郷土館前
手前の歩道が「赤い」のに気付くかと思う。
僕も最初は、工事前は赤くなかった気がしていたが、
(再掲)2016年の四丁目側
以前も歩道は赤く(ワインレッドとか呼ばれる色?)て、最近はかなり色あせていたのだった。
今回は赤くなっただけでなく、
大町四丁目下りバス停付近

北端の日銀前交差点【25日追記・ここの縁石はやけに傷んでいるが、今回は手付かず】
レンガ敷きになった?!
のではない
レンガの目地を模した線を入れて、レンガっぽく見せているのだ。

工事の途中を見ることができた。工程は三丁目区間を南から北へ行った後、四丁目区間を南から北へ。
6月中旬。四丁目と三丁目の境
上の写真では、奥の三丁目側はレンガ風になっていて、手前四丁目側は普通にアスファルト舗装されただけ。まず、この状態にしてから、レンガっぽく仕上げるのだ。
工事南端・キプロスビル
沿道の建物や電柱類を養生して、赤いペンキみたいなのを塗布というか散布していた。
最近は、スクールゾーン、バスレーン、危険箇所などで、路面を着色することも多い。白線を引くように、熱を使った手押しの機械でやるのかと思っていた。
この後、目地を入れる。これはバス車内から一瞬見ただけだったが、手順としては、最初に白い線を入れて、その後黒くするようで、作業する人は路面にひざを付けて、けっこう細かい作業のように見えた。
ただ、一連のれんが模様入れ作業は、そんなに時間がかかるわけではないようで、1区間1~2日で終わってしまうようだ。

「赤れんが館通り」だから「れんが風路面」にしたのだろう。
そして、実際にレンガやタイル、ブロックを敷くよりは、コストが安いに違いない。秋田市内のタイル敷きの歩道(県道、市道とも)では、施工不良なのか車が出入りして重量に耐えきれなかったのか、ガタガタになっているものが少なくない。タイルが外れてなくなってしまい、足を取られてつまずきかねない場合もある。
秋田市道では2012年に仲小路の東寄りにタイルを敷いたが、車が通ってすぐにガタガタになり、2015年にタイル風舗装に工事し直した事例があった。仲小路では、目地っぽい線が溝状に凹んでいるので、今回のとは工法は違いそうだが、意図は同じだろう。
ガスの栓(?)のフタ
上のような場所で本物のタイル類を使う(敷く)場合、凹凸とサイズ調整が難しく、小さく加工したタイルは経年で外れやすくなることもありそう。今回の手法なら、比較的楽だろう。
だから、合理的なやり方だと思う。
だけど、そもそも赤れんが館通りだからといって、道路を赤れんがにする必要性があるのかと言えば、ないように思えてならない。目地の線を引くのにどのくらいかかるのかにもよるだろうけど。


そして歩道がない、西側。ここも、以前から路側帯部分が赤くて薄れていた。
手前が三丁目、奥が四丁目。幅や車線・歩道がズレているのが分かる
こちら側も(手順としては東側完了後に)鮮やかに赤くなったが、レンガ模様にはならず。赤れんが館の前なのに赤れんがじゃないというのも、ちぐはぐなような…
上の写真で工事は終わったことになっていたようだ(工事看板がなくなっていて、撮影しそびれた)が、実はまだ終わっていなかった。路肩の白線がない。
上の写真と反対、手前が四丁目
現在は白線も引かれた。以前と同じく、外側に破線がある「駐停車禁止路側帯」。車は入れないが、自転車など軽車両は通行することができる。そうか、目地を入れると、その上に白線を引くことになって、おかしくなるから、やめておいたのかな。

あと、歩道がある側に、点字ブロックがなくていいのだろうか。以前もなかったが、この状態ならあっても問題ないと思うし、あったほうがいいのでは?
2020年度末に、もう1か所、同様の舗装がされた。
コメント (2)
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