新型コロナウイルス感染症が広まり、救世主としてにわかに注目されたのが「アマビエ」。
アマビエは、江戸時代後期に肥後国の海に現れた妖怪。神に近い存在でもあるようだ。
Wikipediaによれば、2月27日に妖怪掛け軸専門店がツイッターに投稿したのをきっかけに広まり、“コロナ除け”キャラクターとして認知が高まった。
当初は「アマビエチャレンジ」として、各自が描いたアマビエの絵をアップしていたようだ。その後、アマビエの名や姿をモチーフにしたいろいろな商品が発売され、ネット以外でも知られるようになった。(4月7日には厚生労働省も告知に使用)
あやかり・便乗商法と言えばそれまでだけど、未知の病気と、それによって全業種が経済的打撃を受ける中、少しでも注目してもらって売り上げにしたいという気持ちは分かる。買う側も含めて、未知の病気に対して「神頼み」したくなるのも仕方ない。
たまに「アマエビ(甘海老)」と誤解する人がいるのはご愛嬌。
ただ、言い伝えに基づけば、アマビエは疫病流行の予言をしただけで、お守り効果はないらしい。守護目的では、類似する「アマビコ」のほうが適切ではないかという、専門家の声もある。
アマビエが受け入れられたのは、古文書に描かれた絵の、ヘタウマ・ゆるキャラ風の風貌もありそう。
各地のあやかり商品で着色されたものは、ほとんどが、水色やピンクという、日本古来の妖怪としてはカラフルでファンシー(?)な色使い。
それもそのはず。昔から伝わるアマビエには色がついておらず、水木しげる先生による色づけが広まっていたのだった。2007~2009年放送のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第5期では、準レギュラーに起用されている(鬼太郎とは別に着色版アマビエとしては、それ以前からいた?)。
そんなアマエビ【18日訂正】アマビエ商品は千差万別。置き物、マスコット、ストラップなどは、置いたり身につけたりして、お守り目的なのだろう。
あとは飲食物。お守りを飲み食いしてもいいのかという、気はしますが。
まず酒。日本酒を中心に全国で複数のアマビエ酒が出回っている。
専用に酒を仕込んで間に合うわけはないから、名称やラベルや箱をアマビエ柄にしているようだ。言っちゃ悪いけど、名前だけっていうか、お手軽便乗というか… 神頼みなのは分かりますが。
そして、お菓子。各地の地元の菓子店がたくさん作っている。
アマビエの形に造形した、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイシングクッキー、焼印などで表面に描いたマカロン、クッキー、せんべい、まんじゅう、どらやき等々。
それらより圧倒的に多いのが、和菓子の上生菓子。上生では寒天、羊羹、求肥なども使うが、調べた限り、あんこを使った「練り切り」がほとんど。
作るのは手間だと思うが、色づけや造形の自由度が高く、腕があればすぐ製造に取りかかれる(そしていつでもやめられる)のはメリットかも。例えばモナカなら、皮の準備が大変になる。
秋田で発売している店があるので、後日。
今回は、お手軽便乗のお菓子。ネットで調べると、おそらくこの週末5月15日頃から発売されたと思われる。秋田のイオンで売っていた。目立つ場所に陳列され、客の目を引いていた。【19日追記・19日には残り10個程度に減っており(値下げはされず)、売れ行きは良かった模様。かつ、常時補充されるわけではなさそう。】【31日追記・その後5月30日には再入荷し、前回と同じスタイル・価格で販売されていた。】
アマビエシールの大福?
「アマビエ 力餅」 ※カタカナのカじゃなくて「アマビエちからもち」
なんと工藤パン製品。油川の第2工場製。脱酸素剤入りで5月29日賞味期限。
「白(こしあん)」246kcal、「赤(粒あん)」239kcal、「豆(粒あん)」239kcal、「よもぎ(粒あん)」241kcalの4種類のラインナップ。
工藤パンでは数年前に、力士のイラストが描かれた袋に入った「力餅」が出ていた(秋田県内では見かけなかった)。それと同一の中身かどうかは不明。
最近、工藤パンではイオンを通じて青森県外に販路を拡大している傾向がある。これもそうかと思ったが、デイリーヤマザキ青森古川店のツイッターで取り扱っていることが告知されていたので、イオン専売品ではないようだ。なお、デイリーでは税込119円、イオンでは116.6円と大して違わない値段。【20日追記】マックスバリュでも売っていた。105円!
これまで食べた工藤パンの餅菓子は、個人的にはさまざまな感想だった。
白いこしあんを食べたところ、おいしかった。やや餅が厚いというか多めの、普通の大福といったところ。【25日追記】「よもぎ」はヨモギの味がしっかりしておいしかった。
いかにもCGのアマビエの横顔。紫色印刷なのは意味があるのか?
自社もしくは青森のデザイン会社ででも作ったのか。
アマビエ、青森、大福に何のつながりも見当たらず、こんなシール1つで、普段は納品しない県外で売れるのなら、(いろんな意味で)いい商売?
でも、単に色違いでなく4タイプそろえたのは食べる側の好みを考慮した選択肢を用意してくれることになり、うれしい。個人的にはよもぎ+こしあんもほしいですが…
秋田のたけや製パンも、あるいはその他各社も、このぐらいしたたかに。
【20日追記】工藤パンの和菓子には、パッケージに「工藤の和菓子」というハンコ風ロゴが入っているのが原則だが、これにはないし、そもそも裏面を見ないと工藤パン製品であることが分からない。控えめなのか、あわてて作って忘れたのか。
アマビエは、江戸時代後期に肥後国の海に現れた妖怪。神に近い存在でもあるようだ。
Wikipediaによれば、2月27日に妖怪掛け軸専門店がツイッターに投稿したのをきっかけに広まり、“コロナ除け”キャラクターとして認知が高まった。
当初は「アマビエチャレンジ」として、各自が描いたアマビエの絵をアップしていたようだ。その後、アマビエの名や姿をモチーフにしたいろいろな商品が発売され、ネット以外でも知られるようになった。(4月7日には厚生労働省も告知に使用)
あやかり・便乗商法と言えばそれまでだけど、未知の病気と、それによって全業種が経済的打撃を受ける中、少しでも注目してもらって売り上げにしたいという気持ちは分かる。買う側も含めて、未知の病気に対して「神頼み」したくなるのも仕方ない。
たまに「アマエビ(甘海老)」と誤解する人がいるのはご愛嬌。
ただ、言い伝えに基づけば、アマビエは疫病流行の予言をしただけで、お守り効果はないらしい。守護目的では、類似する「アマビコ」のほうが適切ではないかという、専門家の声もある。
アマビエが受け入れられたのは、古文書に描かれた絵の、ヘタウマ・ゆるキャラ風の風貌もありそう。
各地のあやかり商品で着色されたものは、ほとんどが、水色やピンクという、日本古来の妖怪としてはカラフルでファンシー(?)な色使い。
それもそのはず。昔から伝わるアマビエには色がついておらず、水木しげる先生による色づけが広まっていたのだった。2007~2009年放送のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第5期では、準レギュラーに起用されている(鬼太郎とは別に着色版アマビエとしては、それ以前からいた?)。
そんな
あとは飲食物。お守りを飲み食いしてもいいのかという、気はしますが。
まず酒。日本酒を中心に全国で複数のアマビエ酒が出回っている。
専用に酒を仕込んで間に合うわけはないから、名称やラベルや箱をアマビエ柄にしているようだ。言っちゃ悪いけど、名前だけっていうか、お手軽便乗というか… 神頼みなのは分かりますが。
そして、お菓子。各地の地元の菓子店がたくさん作っている。
アマビエの形に造形した、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイシングクッキー、焼印などで表面に描いたマカロン、クッキー、せんべい、まんじゅう、どらやき等々。
それらより圧倒的に多いのが、和菓子の上生菓子。上生では寒天、羊羹、求肥なども使うが、調べた限り、あんこを使った「練り切り」がほとんど。
作るのは手間だと思うが、色づけや造形の自由度が高く、腕があればすぐ製造に取りかかれる(そしていつでもやめられる)のはメリットかも。例えばモナカなら、皮の準備が大変になる。
秋田で発売している店があるので、後日。
今回は、お手軽便乗のお菓子。ネットで調べると、おそらくこの週末5月15日頃から発売されたと思われる。秋田のイオンで売っていた。目立つ場所に陳列され、客の目を引いていた。【19日追記・19日には残り10個程度に減っており(値下げはされず)、売れ行きは良かった模様。かつ、常時補充されるわけではなさそう。】【31日追記・その後5月30日には再入荷し、前回と同じスタイル・価格で販売されていた。】
アマビエシールの大福?
「アマビエ 力餅」 ※カタカナのカじゃなくて「アマビエちからもち」
なんと工藤パン製品。油川の第2工場製。脱酸素剤入りで5月29日賞味期限。
「白(こしあん)」246kcal、「赤(粒あん)」239kcal、「豆(粒あん)」239kcal、「よもぎ(粒あん)」241kcalの4種類のラインナップ。
工藤パンでは数年前に、力士のイラストが描かれた袋に入った「力餅」が出ていた(秋田県内では見かけなかった)。それと同一の中身かどうかは不明。
最近、工藤パンではイオンを通じて青森県外に販路を拡大している傾向がある。これもそうかと思ったが、デイリーヤマザキ青森古川店のツイッターで取り扱っていることが告知されていたので、イオン専売品ではないようだ。なお、デイリーでは税込119円、イオンでは116.6円と大して違わない値段。【20日追記】マックスバリュでも売っていた。105円!
これまで食べた工藤パンの餅菓子は、個人的にはさまざまな感想だった。
白いこしあんを食べたところ、おいしかった。やや餅が厚いというか多めの、普通の大福といったところ。【25日追記】「よもぎ」はヨモギの味がしっかりしておいしかった。
いかにもCGのアマビエの横顔。紫色印刷なのは意味があるのか?
自社もしくは青森のデザイン会社ででも作ったのか。
アマビエ、青森、大福に何のつながりも見当たらず、こんなシール1つで、普段は納品しない県外で売れるのなら、(いろんな意味で)いい商売?
でも、単に色違いでなく4タイプそろえたのは食べる側の好みを考慮した選択肢を用意してくれることになり、うれしい。個人的にはよもぎ+こしあんもほしいですが…
秋田のたけや製パンも、あるいはその他各社も、このぐらいしたたかに。
【20日追記】工藤パンの和菓子には、パッケージに「工藤の和菓子」というハンコ風ロゴが入っているのが原則だが、これにはないし、そもそも裏面を見ないと工藤パン製品であることが分からない。控えめなのか、あわてて作って忘れたのか。
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