先日アップした、昔の飲食物の思い出記事に関係して、新たな写真が発掘できたので続報。
まずは2001年の秋田銘菓の続き。
菓子舗 榮太楼のチョコタルト「秋田城菓 大工町」。ナッツ入りだと記憶していたのに、2001年5月の写真では、そうでなくハスカップが入っていた。
2002年7月の写真があった
大きさや包装は変わっていない。タルトの縁の質感が少しごわごわ(?)した感じがする。そして、
ほらナッツ!!
こんなに目立つほどたくさんの量だとは思わなかった。生地に混ぜこんで、さらにトッピングもされていそう。
砕いたアーモンドのような気がしていて、写真もそれっぽく見えるが、原材料欄では「くるみ」。ハスカップは使われなくなり「ブルーベリージャム」使用。
色の違いは写真の都合によるところが大きいはずです
2001年5月から2002年7月の間に、仕様が変わっていたのでした。「新大工町」だ。※大工町の西側、かつて市電の支線があった付近が新大工町。
(再掲)2001年の大工町
どっちにしても大工町との関連はないと思うけど。
次に、その記事のコメントで話が少し出た、新屋表町、旧道にあった菓子店「高島松月堂(たかしましょうげつどう)」。やめて10年以上経っているのだろう。
「吟醸酒入り酒ケーキ」のほか、サブレ生地が入ったパイ「カリッとPAi」、黒糖使った虎柄の皮でバターもサンドした「とら焼き」などがあったそうだ。
1つだけ、2001年2月に商品の写真を撮っていた。
糸ぐるま
とても上品な袋入り。
袋に比べて中身は小さい?
ブッセの縁をホワイトチョコでコーティングしたような見た目。形として「糸車」っぽくなくもない。
中にはイチゴジャム
食べたことさえ忘れていたけれど、写真を見て、思い出した(気がする)。おいしかったはず。一般的なブッセよりはちょっと硬めのクッキーっぽい感じだったような??
別の記事では秋田市にあった雪印グループの拠点を取り上げた。
雪印は2000年と2002年に、不祥事を起こした結果、会社が再編された。いろいろあって、旧雪印乳業は雪印メグミルクとなった。
2003年3月に撮影していた写真。
懐かしい!
ちなみに、横に置いたナショナルの乾電池も懐かしい。パナソニックブランドになった今も製造はされているようだが、見る機会は減った。
昔の「雪印牛乳」の紙パックである。大容量も同じデザイン。「MILK」と赤で書かれた面があるものも存在したが、これは小容量だからか時期の違いかなし。
白と青、それに赤い文字。これこそ、(雪の結晶マークと並ぶ)雪印の代名詞、いや、牛乳全般を象徴するデザインといっても過言ではなかった。20世紀~当時は。
「近いうちに、不祥事の結果、牛乳パックのデザインが変更される」との報道を見て、記念にわざわざ買って撮影していた(にしては光線などもっと気を使って撮れ!)。
改めて調べれば、2003年始に再編で「日本ミルクコミュニティ」が設立、「メグミルク」ブランドの発売が開始されていた。一気にメグミルクに切り替わったのではなく、商品や地域によって順次変更されていた。
写真の商品では、販売者は「日本ミルクコミュニティ株式会社」、製造者は宮城県岩出山町の「みちのくミルク(株)本社工場」=現存。容器の印刷が新会社名になっているわけだから、単にパッケージの準備が間に合わなくて、メグミルクへの切り替えが遅れていたわけではないのだろう。
このサイズのパックって、上の接着部分が後ろに倒れているのが標準なんだよね(メーカーによっては違うかも)。垂直に起こしたくなる。
裏側の天面には「大地とあなたを、おいしさでつなぐ。」。2000年末時点では「雪印のブランドメッセージ」だったようだが、再編後も有効だったのか?
今なら「賞味期限」である部分は「品質保持期限」。
さかのぼれば、1995年までは「『製造』日」表記だった。その後、消費期限(日持ちしない商品)または品質保持期限表示となった。
品質保持期限とは、賞味期限と同義なのだが、当時は食品衛生法とJAS法で用語が異なっていて、分かりづらいとして、2003年(2005年まで猶予期間)から賞味期限に統一されたとのこと。
そのほか細部は変更があるのだろうが、白と青の容器は物心ついた時から変わっていなかった。
かつて秋田工場があったこともあり、小中学校の給食の牛乳も雪印牛乳であった。小学校に入学してすぐは、これとかなり似たデザインのパックだった。その後、わりと早期(1983~1984年?)に、赤色を使わない、青だけで子どもの顔なども描かれた学校給食専用にデザインに変わって(全体的な雰囲気はそんなに違わない)、中学校卒業までそれだった。
撮影後、店頭ではいつの間にか、青い雪印牛乳を見なくなり、赤いメグミルクばかりに。
ヨーグルト「ナチュレ」も昔は青系統の容器だったのが、赤い「ナチュレ 恵」に。
雪印の不祥事を払拭するために、青と正反対の赤に変えたのではと勘ぐってしまう。名前や商品に親しみはあるけれど、総合的には好印象ばかりではない、複雑な気持ちだった。
今の乳飲料「毎日骨太」は、かつての雪印牛乳を彷彿させるデザイン。1993年発売当初(~再編前?)は、もっと旧雪印牛乳に近い、文字を変えた程度のパックだった。
いかにも昭和のデザインでもあり、不祥事がなくても、21世紀中には変更されていたのかもしれないが、あれほどの存在感と認知度。旧デザインでも充分通用するのでは。
実は、2021年現在でも、北海道など地域によっては、まだ青と白の紙パックで市販されているそうだ。
【2022年7月9日追記・ゲータレードと雪印について】
アメリカではスポーツドリンクの代名詞だという「ゲータレード」。
日本では1970年発売開始。当初は大正製薬が販売。後にスポーツシューズメーカー「スポットビルト」が、スポーツ用品店で発売して広まり、日本のスポーツドリンクの草分けになった。瓶入りや粉末。
その後、雪印食品→雪印乳業が扱うことになる(いつからかは不明)。缶入りになってコストがかさんだり、ポカリスエット(1980年発売開始)が出現したりで苦戦を強いられ、2000年の雪印の食中毒も追い打ちをかけて、終売になったらしい。
その後、2004年にサントリーから発売されるも、2015年にライセンス契約終了。今は日本では購入は困難。
僕がゲータレードを知って初めて飲んだのは、1990年代前半~中頃か(ポカリよりも後)。ダイエー秋田店で、きんちゃく袋みたいな販促品付きで売っていた。缶か大きいペットボトルだったか形態は忘れたが、嫌いな味ではなかった。
1995年3月には雪印食品扱いで、「ゲータレード」を大幅にリニューアルした「ニューゲータレード」が発売という情報もネット上にあった。
まずは2001年の秋田銘菓の続き。
菓子舗 榮太楼のチョコタルト「秋田城菓 大工町」。ナッツ入りだと記憶していたのに、2001年5月の写真では、そうでなくハスカップが入っていた。
2002年7月の写真があった
大きさや包装は変わっていない。タルトの縁の質感が少しごわごわ(?)した感じがする。そして、
ほらナッツ!!
こんなに目立つほどたくさんの量だとは思わなかった。生地に混ぜこんで、さらにトッピングもされていそう。
砕いたアーモンドのような気がしていて、写真もそれっぽく見えるが、原材料欄では「くるみ」。ハスカップは使われなくなり「ブルーベリージャム」使用。
色の違いは写真の都合によるところが大きいはずです
2001年5月から2002年7月の間に、仕様が変わっていたのでした。「新大工町」だ。※大工町の西側、かつて市電の支線があった付近が新大工町。
(再掲)2001年の大工町
どっちにしても大工町との関連はないと思うけど。
次に、その記事のコメントで話が少し出た、新屋表町、旧道にあった菓子店「高島松月堂(たかしましょうげつどう)」。やめて10年以上経っているのだろう。
「吟醸酒入り酒ケーキ」のほか、サブレ生地が入ったパイ「カリッとPAi」、黒糖使った虎柄の皮でバターもサンドした「とら焼き」などがあったそうだ。
1つだけ、2001年2月に商品の写真を撮っていた。
糸ぐるま
とても上品な袋入り。
袋に比べて中身は小さい?
ブッセの縁をホワイトチョコでコーティングしたような見た目。形として「糸車」っぽくなくもない。
中にはイチゴジャム
食べたことさえ忘れていたけれど、写真を見て、思い出した(気がする)。おいしかったはず。一般的なブッセよりはちょっと硬めのクッキーっぽい感じだったような??
別の記事では秋田市にあった雪印グループの拠点を取り上げた。
雪印は2000年と2002年に、不祥事を起こした結果、会社が再編された。いろいろあって、旧雪印乳業は雪印メグミルクとなった。
2003年3月に撮影していた写真。
懐かしい!
ちなみに、横に置いたナショナルの乾電池も懐かしい。パナソニックブランドになった今も製造はされているようだが、見る機会は減った。
昔の「雪印牛乳」の紙パックである。大容量も同じデザイン。「MILK」と赤で書かれた面があるものも存在したが、これは小容量だからか時期の違いかなし。
白と青、それに赤い文字。これこそ、(雪の結晶マークと並ぶ)雪印の代名詞、いや、牛乳全般を象徴するデザインといっても過言ではなかった。20世紀~当時は。
「近いうちに、不祥事の結果、牛乳パックのデザインが変更される」との報道を見て、記念にわざわざ買って撮影していた(にしては光線などもっと気を使って撮れ!)。
改めて調べれば、2003年始に再編で「日本ミルクコミュニティ」が設立、「メグミルク」ブランドの発売が開始されていた。一気にメグミルクに切り替わったのではなく、商品や地域によって順次変更されていた。
写真の商品では、販売者は「日本ミルクコミュニティ株式会社」、製造者は宮城県岩出山町の「みちのくミルク(株)本社工場」=現存。容器の印刷が新会社名になっているわけだから、単にパッケージの準備が間に合わなくて、メグミルクへの切り替えが遅れていたわけではないのだろう。
このサイズのパックって、上の接着部分が後ろに倒れているのが標準なんだよね(メーカーによっては違うかも)。垂直に起こしたくなる。
裏側の天面には「大地とあなたを、おいしさでつなぐ。」。2000年末時点では「雪印のブランドメッセージ」だったようだが、再編後も有効だったのか?
今なら「賞味期限」である部分は「品質保持期限」。
さかのぼれば、1995年までは「『製造』日」表記だった。その後、消費期限(日持ちしない商品)または品質保持期限表示となった。
品質保持期限とは、賞味期限と同義なのだが、当時は食品衛生法とJAS法で用語が異なっていて、分かりづらいとして、2003年(2005年まで猶予期間)から賞味期限に統一されたとのこと。
そのほか細部は変更があるのだろうが、白と青の容器は物心ついた時から変わっていなかった。
かつて秋田工場があったこともあり、小中学校の給食の牛乳も雪印牛乳であった。小学校に入学してすぐは、これとかなり似たデザインのパックだった。その後、わりと早期(1983~1984年?)に、赤色を使わない、青だけで子どもの顔なども描かれた学校給食専用にデザインに変わって(全体的な雰囲気はそんなに違わない)、中学校卒業までそれだった。
撮影後、店頭ではいつの間にか、青い雪印牛乳を見なくなり、赤いメグミルクばかりに。
ヨーグルト「ナチュレ」も昔は青系統の容器だったのが、赤い「ナチュレ 恵」に。
雪印の不祥事を払拭するために、青と正反対の赤に変えたのではと勘ぐってしまう。名前や商品に親しみはあるけれど、総合的には好印象ばかりではない、複雑な気持ちだった。
今の乳飲料「毎日骨太」は、かつての雪印牛乳を彷彿させるデザイン。1993年発売当初(~再編前?)は、もっと旧雪印牛乳に近い、文字を変えた程度のパックだった。
いかにも昭和のデザインでもあり、不祥事がなくても、21世紀中には変更されていたのかもしれないが、あれほどの存在感と認知度。旧デザインでも充分通用するのでは。
実は、2021年現在でも、北海道など地域によっては、まだ青と白の紙パックで市販されているそうだ。
【2022年7月9日追記・ゲータレードと雪印について】
アメリカではスポーツドリンクの代名詞だという「ゲータレード」。
日本では1970年発売開始。当初は大正製薬が販売。後にスポーツシューズメーカー「スポットビルト」が、スポーツ用品店で発売して広まり、日本のスポーツドリンクの草分けになった。瓶入りや粉末。
その後、雪印食品→雪印乳業が扱うことになる(いつからかは不明)。缶入りになってコストがかさんだり、ポカリスエット(1980年発売開始)が出現したりで苦戦を強いられ、2000年の雪印の食中毒も追い打ちをかけて、終売になったらしい。
その後、2004年にサントリーから発売されるも、2015年にライセンス契約終了。今は日本では購入は困難。
僕がゲータレードを知って初めて飲んだのは、1990年代前半~中頃か(ポカリよりも後)。ダイエー秋田店で、きんちゃく袋みたいな販促品付きで売っていた。缶か大きいペットボトルだったか形態は忘れたが、嫌いな味ではなかった。
1995年3月には雪印食品扱いで、「ゲータレード」を大幅にリニューアルした「ニューゲータレード」が発売という情報もネット上にあった。
高島ネタ来ました。
こんな菓子があったとは。
酒ケーキのイメージばかりだから潰れたのか…
雪印はやはりこれ。
漫画とかで牛乳パックといえば必ずこれでしたよね。
コーヒー、チーズ、バターは昔から変わってないから、記念復刻でもしたらいいのに。
1980年代のジョージアみたいに。
わたゆうは駐車場がないのが悩ましいですね。
雪印の件は当時びっくりしました。
いつの間にか、赤パッケージのナチュレ恵が出てきた印象です。
食に関する事ですし、大企業があんな事するとは驚いたものです。
揺れの周期と津波が起きなかったのが何より。東北新幹線の不通は痛いですが、コロナによる需要減もあって、まだマシでしょうか。
秋田市では壁や天井が一部落ちた学校があったそうですので、今回は夜遅かったこともプラスだったかもしれません。
高島松月堂、これを見る限り包装がかなり豪華。コスト面でも難があったのか?
昔は雪印が圧倒的トップ、あとは「農協牛乳」も少し印象にありますが、これも雪印系だとか。
不祥事を忌み嫌っているのなら別ですが、今も一部で旧パックなのなら、復刻してくれてもいいですよね。
>ときさん
わふわクリームといえば、デュプレいしいの「マドモアゼル」というのを思い出しますが、形やクリームは違います。
ナチュレはたしかいったん発売を中止して、恵になったような。牛乳もヨーグルトも、この件で明治や森永に大きく抜かれてしまった感じがします。
最近は薬品製造でひどい手抜きがありましたが、自覚を持っていただきたいもの。雪印には、20年前のことを忘れないでほしいです。