【以下の内容は2021年3月時点のものです。追記の通り2024年から若干変更されています(が大差なし)。】
3月23日、当ブログの2013年の記事へのアクセスが増え、24日には収まった。
こういう突発的な過去記事へのアクセスは、テレビで取り上げられた話題だったりするものだが、今回は秋田県の教職員人事異動が発表が原因。
おそらく、自分や子の通う学校の先生、もしくはかつて世話になった先生の去就を知りたい、つまり異動名簿を見たくて、アクセスしたのだと思う。8年も前の記事だから、役に立つ内容はほぼないはずで、アクセスされた方々には申し訳ない。
今回も名簿内容ではなく、発表方法などについて。
秋田県の教職員異動の流れをまとめておく。一部推測です。
まず、修了式の日辺りに、各個人への異動内示。
その後、秋田県教育庁(教育委員会の事務局)から、名簿を報道発表。今年は23日だった。発表時刻は不明。
政令指定都市など独自に教職員を採用している自治体があれば別発表となるが、秋田県ではそれはないので、学校種を問わず(市町村立も含めて)一括発表。※ただし一部は重複して、かつフライングで発表される。後述。
昔は、発表当日の民放の昼前や夕方のローカルニュース(NHKではやらなかったはず)で、教育庁課長以上や県立学校長を中心に、顔写真と氏名が報道されていたが、近年はやらなくなった。
2008年までは、秋田魁新報に夕刊があったので、それにすべての学校・職階分が掲載された。夕刊廃止後は、翌日朝にならないと分からない。全国紙では、翌日朝に管理職は県版内、一般職は別刷りといった形で掲載。
そんなわけで、発表当日(23日)のうちに、早く異動を知りたい人が多いのは分かる。
でも、発表スケジュールまで知る一般人がそんなにいるのかとも思う。それは魁のサイトの影響かも。
23日の昼間のうちに、「県教職員異動、対象は3449人【名簿あり】」という見出しの記事がアップされた。
サイトより
関心がある人ならば、詳細を開きたくなるに違いない。
開いてみると、校名や名前で検索もできるそう。そこで【異動名簿はこちら】をクリックすれば、
「このコンテンツは「有料コンテンツ」です。」
紙の新聞定期購読者なら330円、それ以外は550円払わないと見られない。
著作権などない名簿。しかも今は、県教育庁はデータで名簿を出しているだろうから、ちょっと加工すればすぐアップできてしまうだろう。それからカネを取るって…
名簿見たさに契約する人がどれほどいるかは知らないけれど、他人のふんどしで相撲を取るというか、魁さんはいいご商売をされてますなと思わずにはいられない。思わせぶりな見出しまで使って。【2022年1月3日追記・名簿見たさに、未成年者が勝手に有料コースを契約してしまう可能性もあり得、問題ではないか。】
【25日追記】魁のネット名簿掲載は、2017年から始まったようだ。また、3月25日は県庁職員2次異動分の「県課長級以上の人事異動発表【名簿あり】」も、有料掲載。これは県の発表が25日で、同日「10時1分 掲載」。
【2022年3月23日追記】翌年度の教職員異動は3月23日発表。魁のサイトは前年同様の対応で、11時19分付で「県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」。その後、16時48分に「秋田高校長に柘植氏 県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」に更新。いずれにしても、名簿でない記事本文やリード文も含めて、有料会員以外には、それ以上は一切分からない。また、下記「senseijinji.jp」サイトには23日17時過ぎ時点で、すでに名簿(なぜか掲載されない学校種あり)が掲載。
【2024年3月22日追記】2024年は3月22日発表。引き続き県からのネット発表はなし。
魁電子版では2023年秋からコース区分が変更されていて、紙購読者は追加料金なしで電子版の有料記事を閲覧できるようになった。異動名簿もその対象(検索も可)なので、以前よりは見られる人が増えたことになろう。22日付紙面では、全面広告で「お世話になったあおの先生は…?」「教職員異動のチェックはさきがけ電子版で」「きょう22日昼ごろ、紙面より一足先に掲載します。」と告知。
22日15時頃時点では「電子版ログイン画面へのアクセスが集中しているため、ログインできない状態となっております。ご不便をおかけし申し訳ございません。」となっている。やはり異動名簿の需要の高さがうかがえる。
ちなみに、各局の昼前後のテレビニュースのうち、秋田テレビだけが昔と同じく、いくつかの学校長や課長級の新任を顔写真とともに報道した。
【2024年3月22日さらに追記】上記追記後、18時台には「教職員異動ページを無料公開しています。電子版へのログインがしづらい状況が続いたことをおわびします。」とされ、ログインなしで誰でも、名簿を見たり検索できたりするようになった。どういう風の吹き回しで、しかもこのタイミングでの無料化なのか知らないが、理想の形にはなった。本来は県・県教育庁が行うべきことではあるが。
【2024年3月23日追記】2024年3月23日付1面に「おわび」が掲載。ログインできない状態が続いた対応として、22日夕方から無料公開したとのこと。無料公開は3月末まで。(以上追記)
あるいは、県と魁の癒着、という見方もできるか。
個人が教育庁などへ出向いて「異動名簿を見せてください」と言えば、見せてくれるものだろうか。それが不可(※)であれば、発表当日中に名簿の内容を見られる、唯一の手段が魁の有料サイトということになってしまい、問題があるのではないか。
※例えば愛知県では、情報公開部門で名簿を閲覧できるとしているので、他県でもできるのだとは思う。
そもそも、県のサイトで名簿を公開すればいいのでは。
個人情報というレベルのものではないし、有料ながら魁のサイトに、翌朝には新聞にも載るのだから。
例えば新潟県では、「教職員人事異動名簿を3月24日11時頃公開します」と予告し、実際に公開されている。
県分のほか、独自の発表をする政令指定都市・新潟市分はリンクを張り、いずれも学校種・職名ごとのPDFファイルをアップしている。
しかも一般的な新聞掲載名簿より項目が多く、「異動区分」欄には、退職に「定年退職」「勧奨退職」「普通退職」「割愛退職」と区分がある。新聞なら全部「退職」コーナーに入るのだろう。
勧奨は(優遇措置のある)早期退職、普通は優遇のない自己都合退職ということだろうか。割愛は、国立大学附属学校や市町村←→県の間での異動。採用のほうも、ほんとうの新人を「新採用」、よそを割愛退職されて来た人は「採用」としている。
そんな細かい点はいらないから、新旧所属と名前を、秋田県教育委員会でも公表すればいいのに。何か問題があるのなら、例えば4月早々には削除してもいい。
実は、ネットで秋田県教職員の異動名簿を見られないわけでもない。秋田県以外も含めて。
その名も「教職員人事異動 全国教育委員会発表の公立学校人事異動名簿」というサイトというかブログ形式のがあった(https://senseijinji.jp/)。フリーワードで検索もできる。異体字の配慮もある。
誰がどういう目的で運営しているのかは不明。目障りでない多少の広告は出る。
2009年の大阪市の名簿から始まっていて、今は全国を網羅している。対応も早く、ここ数日は更新ラッシュ。秋田県も23日のうちにアップされている。内容もおそらく間違ってはいない。
2009年の大阪の名簿などは新聞掲載名簿のような形式(区切りの記号など)だし、秋田県を23日中にアップするには魁にカネを払うしかないだろうから、そういう出典(コピペ)なんだろうか。
著作権が発生する新聞記事本文でそんなことをしたら、新聞社に削除を求められるか訴えられるが、こういう名簿ではどうなるんだろう。
【2022年3月23日追記・senseijinji.jpに掲載される区分について】このサイトでは、学校種・職名ごとに投稿を分けて名簿をアップしている。小学校校長、中学校教諭など。
2022年3月は、発表当日23日の夕方には名簿がアップされたが、その時点では、小学校、中学校は全職名が掲載されたものの、県立学校(高等学校、特別支援学校、一貫校も?)や県教育庁は未掲載。2021年はすべてが同じ日付でアップされていたのに。運営者が何者か分からないから、そもそも信用できないが、やはり正確な情報が公開されるべきだ。
※翌2022年は、全国紙の異動名簿に大きな変化があった。
その他、異動関連いろいろ。
●1日早く異動が分かる
上記の市町村との重複。
市町村教育委員会管轄の部署や学校と、県教委管轄のところ(小中学校は市町村立でもこちら)の間を異動する人は、県教委の名簿にも、市町村の名簿(役場の人事異動として)にも載る。
その両者の異動発表は同日とは限らない。今年の秋田市の場合、22日発表(23日新聞掲載)と1日早い。
秋田市教育委員会事務局、秋田商業高校、御所野学院高校、秋田公立美術大学附属高等学院を出入りする先生は、1日早く公表されてしまった。
市から県へ行く(戻る)先生たちは、上記新潟県の「割愛退職」になるが、「退職(秋田県教育委員会へ)」というコーナーにまとめられている。いなくなることは分かるが、どこへ行くのかは翌日の県の発表まで分からない。
一方、県から市へ来る先生たち。形式上は「採用」のはずだが、秋田市では(新規)採用者の名簿は公表しないようで、新聞に欄がない。だから、全員がカッコの旧所属を「秋田県教育委員会」とした、通常の「異動」の書式の名簿。このほうが一般人には違和感はないが、逆方向の「退職(秋田県教育委員会へ)」との整合性がない。「秋田県教育委員会からの異動」としてまとめればいいのでは。
●魁紙面・県教委へ
県教委の名簿なのに、「県教委へ」というコーナーがあった。
学校の現場から、県教委事務局(教育庁)へ異動するという意味。「県教委」を広義か狭義か、範囲が違っていることになるがややこしい。「教育庁へ」のほうがいいのでは。
●魁紙面・顔写真
教育庁課長以上と県立学校長は、昇任でない横滑り異動者も含めて、全員の略歴と顔写真が載る。
小中学校長は略歴なし。顔写真は一部の人だけ載るのだが、その掲載基準が分からない。
今年は、中学校長が御所野学院、潟西、大館東、横手明峰、美郷、能代東、西目、鷹巣、湯沢北の各中学校。小学校長は柴平、東成瀬、金岡、十文字、清鷹、泉、中通、鳥海、清水の各小学校。
いずれも9名ずつで、上段5名、下段4名の配置。下段が1人分空白で、どうせならもう1人加えて10人にしたら?
にしても、どうしてこれらの学校、あるいはこれらの方々を選んだのか。
例えば秋田市では、学校番号1番の保戸野小、4番の旭北小の校長も代わるのに、5番の中通小を掲載(学校番号が小さい=中心部にあって歴史が古いだけのことではあるが、そのほうが格上という風潮があるようだ。公立かつ義務教育学校では大した違いではないと思うけど)。
同じく1番の秋田東中と2番の秋田南中は、市教委と県教委の偉い人【26日補足・事務職員などではなく、もともとは教員として採用され、教員経験がある人のはず】が校長となって異動するのに、載ってない(だからといって載せる必要もないとは思うけど)。【25日補足・写真が出た御所野学院中校長は、他校教頭からの昇任。同様の人は複数いる】
【2023年3月23日追記・上記秋田東中、秋田南中の校長おふたりそろって、2023年度末で退職。同い年で偉い人の最後の配属先だったことになろう。】
●テレビ報道
上記の通り、なぜかテレビでは報道されなくなった。
でも、秋田県警の異動は、今年も報道されていたと思う。かつての学校と同じように、県警本部の課長以上や警察署長が。
校長が誰になってもニュース性は低いのであれば、同じように署長が誰でもニュース性は低いのではないか。
【2022年3月23日追記】翌年度は、発表当日昼のニュースでは、秋田テレビのみが報道。昔同様、県教育庁や県立学校の管理職の一部を顔写真付きで伝えた。
●青森県は「発表」しない?
ちなみに青森県の教職員異動。23日に明らかにされ、やはりテレビでは扱わず、新聞社サイトに概要が出ている。県サイト、有料無料問わず新聞社サイトいずれでも、名簿はないが、例のサイトには載っている(情報源は?)。
異動概要の記事では、複数社が23日に「内示」したとしている。
内示段階で、人数や少なくとも管理職の異動内容が決定事項として報道されているというのも変な話。それじゃ「外示」だ。秋田県教育委員会の(というか日本語としての)内示とは違い、公式発表レベルらしい。青森県教育委員会では「発表」はしないということなのか。
なんやかんや言われても、学校の先生というのは、多くの人の心に残る存在だからこそ、異動が注目される(+名簿を有料公開する新聞社もいる)のでしょう。いい意味で心に残ってほしいものです。
【27日追記】学校卒業後、教職員人事異動を見ていると、年々、自分が知っている先生の定年退職が増え、自分が習った頃は若手だった先生が管理職になり、と時の流れと自分自身の年齢をも感じさせられるもの。
コメント欄でも触れたように、今回の異動では、自分が小学生の時に新採用された(ことを明確に記憶している、同学年他クラスの担任だった)先生が定年退職された。記憶にある限りでは初めてのケース。また一段階、歳を取ってしまったようだ。
3月23日、当ブログの2013年の記事へのアクセスが増え、24日には収まった。
こういう突発的な過去記事へのアクセスは、テレビで取り上げられた話題だったりするものだが、今回は秋田県の教職員人事異動が発表が原因。
おそらく、自分や子の通う学校の先生、もしくはかつて世話になった先生の去就を知りたい、つまり異動名簿を見たくて、アクセスしたのだと思う。8年も前の記事だから、役に立つ内容はほぼないはずで、アクセスされた方々には申し訳ない。
今回も名簿内容ではなく、発表方法などについて。
秋田県の教職員異動の流れをまとめておく。一部推測です。
まず、修了式の日辺りに、各個人への異動内示。
その後、秋田県教育庁(教育委員会の事務局)から、名簿を報道発表。今年は23日だった。発表時刻は不明。
政令指定都市など独自に教職員を採用している自治体があれば別発表となるが、秋田県ではそれはないので、学校種を問わず(市町村立も含めて)一括発表。※ただし一部は重複して、かつフライングで発表される。後述。
昔は、発表当日の民放の昼前や夕方のローカルニュース(NHKではやらなかったはず)で、教育庁課長以上や県立学校長を中心に、顔写真と氏名が報道されていたが、近年はやらなくなった。
2008年までは、秋田魁新報に夕刊があったので、それにすべての学校・職階分が掲載された。夕刊廃止後は、翌日朝にならないと分からない。全国紙では、翌日朝に管理職は県版内、一般職は別刷りといった形で掲載。
そんなわけで、発表当日(23日)のうちに、早く異動を知りたい人が多いのは分かる。
でも、発表スケジュールまで知る一般人がそんなにいるのかとも思う。それは魁のサイトの影響かも。
23日の昼間のうちに、「県教職員異動、対象は3449人【名簿あり】」という見出しの記事がアップされた。
サイトより
関心がある人ならば、詳細を開きたくなるに違いない。
開いてみると、校名や名前で検索もできるそう。そこで【異動名簿はこちら】をクリックすれば、
「このコンテンツは「有料コンテンツ」です。」
紙の新聞定期購読者なら330円、それ以外は550円払わないと見られない。
著作権などない名簿。しかも今は、県教育庁はデータで名簿を出しているだろうから、ちょっと加工すればすぐアップできてしまうだろう。それからカネを取るって…
名簿見たさに契約する人がどれほどいるかは知らないけれど、他人のふんどしで相撲を取るというか、魁さんはいいご商売をされてますなと思わずにはいられない。思わせぶりな見出しまで使って。【2022年1月3日追記・名簿見たさに、未成年者が勝手に有料コースを契約してしまう可能性もあり得、問題ではないか。】
【25日追記】魁のネット名簿掲載は、2017年から始まったようだ。また、3月25日は県庁職員2次異動分の「県課長級以上の人事異動発表【名簿あり】」も、有料掲載。これは県の発表が25日で、同日「10時1分 掲載」。
【2022年3月23日追記】翌年度の教職員異動は3月23日発表。魁のサイトは前年同様の対応で、11時19分付で「県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」。その後、16時48分に「秋田高校長に柘植氏 県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」に更新。いずれにしても、名簿でない記事本文やリード文も含めて、有料会員以外には、それ以上は一切分からない。また、下記「senseijinji.jp」サイトには23日17時過ぎ時点で、すでに名簿(なぜか掲載されない学校種あり)が掲載。
【2024年3月22日追記】2024年は3月22日発表。引き続き県からのネット発表はなし。
魁電子版では2023年秋からコース区分が変更されていて、紙購読者は追加料金なしで電子版の有料記事を閲覧できるようになった。異動名簿もその対象(検索も可)なので、以前よりは見られる人が増えたことになろう。22日付紙面では、全面広告で「お世話になったあおの先生は…?」「教職員異動のチェックはさきがけ電子版で」「きょう22日昼ごろ、紙面より一足先に掲載します。」と告知。
22日15時頃時点では「電子版ログイン画面へのアクセスが集中しているため、ログインできない状態となっております。ご不便をおかけし申し訳ございません。」となっている。やはり異動名簿の需要の高さがうかがえる。
ちなみに、各局の昼前後のテレビニュースのうち、秋田テレビだけが昔と同じく、いくつかの学校長や課長級の新任を顔写真とともに報道した。
【2024年3月22日さらに追記】上記追記後、18時台には「教職員異動ページを無料公開しています。電子版へのログインがしづらい状況が続いたことをおわびします。」とされ、ログインなしで誰でも、名簿を見たり検索できたりするようになった。どういう風の吹き回しで、しかもこのタイミングでの無料化なのか知らないが、理想の形にはなった。本来は県・県教育庁が行うべきことではあるが。
【2024年3月23日追記】2024年3月23日付1面に「おわび」が掲載。ログインできない状態が続いた対応として、22日夕方から無料公開したとのこと。無料公開は3月末まで。(以上追記)
あるいは、県と魁の癒着、という見方もできるか。
個人が教育庁などへ出向いて「異動名簿を見せてください」と言えば、見せてくれるものだろうか。それが不可(※)であれば、発表当日中に名簿の内容を見られる、唯一の手段が魁の有料サイトということになってしまい、問題があるのではないか。
※例えば愛知県では、情報公開部門で名簿を閲覧できるとしているので、他県でもできるのだとは思う。
そもそも、県のサイトで名簿を公開すればいいのでは。
個人情報というレベルのものではないし、有料ながら魁のサイトに、翌朝には新聞にも載るのだから。
例えば新潟県では、「教職員人事異動名簿を3月24日11時頃公開します」と予告し、実際に公開されている。
県分のほか、独自の発表をする政令指定都市・新潟市分はリンクを張り、いずれも学校種・職名ごとのPDFファイルをアップしている。
しかも一般的な新聞掲載名簿より項目が多く、「異動区分」欄には、退職に「定年退職」「勧奨退職」「普通退職」「割愛退職」と区分がある。新聞なら全部「退職」コーナーに入るのだろう。
勧奨は(優遇措置のある)早期退職、普通は優遇のない自己都合退職ということだろうか。割愛は、国立大学附属学校や市町村←→県の間での異動。採用のほうも、ほんとうの新人を「新採用」、よそを割愛退職されて来た人は「採用」としている。
そんな細かい点はいらないから、新旧所属と名前を、秋田県教育委員会でも公表すればいいのに。何か問題があるのなら、例えば4月早々には削除してもいい。
実は、ネットで秋田県教職員の異動名簿を見られないわけでもない。秋田県以外も含めて。
その名も「教職員人事異動 全国教育委員会発表の公立学校人事異動名簿」というサイトというかブログ形式のがあった(https://senseijinji.jp/)。フリーワードで検索もできる。異体字の配慮もある。
誰がどういう目的で運営しているのかは不明。目障りでない多少の広告は出る。
2009年の大阪市の名簿から始まっていて、今は全国を網羅している。対応も早く、ここ数日は更新ラッシュ。秋田県も23日のうちにアップされている。内容もおそらく間違ってはいない。
2009年の大阪の名簿などは新聞掲載名簿のような形式(区切りの記号など)だし、秋田県を23日中にアップするには魁にカネを払うしかないだろうから、そういう出典(コピペ)なんだろうか。
著作権が発生する新聞記事本文でそんなことをしたら、新聞社に削除を求められるか訴えられるが、こういう名簿ではどうなるんだろう。
【2022年3月23日追記・senseijinji.jpに掲載される区分について】このサイトでは、学校種・職名ごとに投稿を分けて名簿をアップしている。小学校校長、中学校教諭など。
2022年3月は、発表当日23日の夕方には名簿がアップされたが、その時点では、小学校、中学校は全職名が掲載されたものの、県立学校(高等学校、特別支援学校、一貫校も?)や県教育庁は未掲載。2021年はすべてが同じ日付でアップされていたのに。運営者が何者か分からないから、そもそも信用できないが、やはり正確な情報が公開されるべきだ。
※翌2022年は、全国紙の異動名簿に大きな変化があった。
その他、異動関連いろいろ。
●1日早く異動が分かる
上記の市町村との重複。
市町村教育委員会管轄の部署や学校と、県教委管轄のところ(小中学校は市町村立でもこちら)の間を異動する人は、県教委の名簿にも、市町村の名簿(役場の人事異動として)にも載る。
その両者の異動発表は同日とは限らない。今年の秋田市の場合、22日発表(23日新聞掲載)と1日早い。
秋田市教育委員会事務局、秋田商業高校、御所野学院高校、秋田公立美術大学附属高等学院を出入りする先生は、1日早く公表されてしまった。
市から県へ行く(戻る)先生たちは、上記新潟県の「割愛退職」になるが、「退職(秋田県教育委員会へ)」というコーナーにまとめられている。いなくなることは分かるが、どこへ行くのかは翌日の県の発表まで分からない。
一方、県から市へ来る先生たち。形式上は「採用」のはずだが、秋田市では(新規)採用者の名簿は公表しないようで、新聞に欄がない。だから、全員がカッコの旧所属を「秋田県教育委員会」とした、通常の「異動」の書式の名簿。このほうが一般人には違和感はないが、逆方向の「退職(秋田県教育委員会へ)」との整合性がない。「秋田県教育委員会からの異動」としてまとめればいいのでは。
●魁紙面・県教委へ
県教委の名簿なのに、「県教委へ」というコーナーがあった。
学校の現場から、県教委事務局(教育庁)へ異動するという意味。「県教委」を広義か狭義か、範囲が違っていることになるがややこしい。「教育庁へ」のほうがいいのでは。
●魁紙面・顔写真
教育庁課長以上と県立学校長は、昇任でない横滑り異動者も含めて、全員の略歴と顔写真が載る。
小中学校長は略歴なし。顔写真は一部の人だけ載るのだが、その掲載基準が分からない。
今年は、中学校長が御所野学院、潟西、大館東、横手明峰、美郷、能代東、西目、鷹巣、湯沢北の各中学校。小学校長は柴平、東成瀬、金岡、十文字、清鷹、泉、中通、鳥海、清水の各小学校。
いずれも9名ずつで、上段5名、下段4名の配置。下段が1人分空白で、どうせならもう1人加えて10人にしたら?
にしても、どうしてこれらの学校、あるいはこれらの方々を選んだのか。
例えば秋田市では、学校番号1番の保戸野小、4番の旭北小の校長も代わるのに、5番の中通小を掲載(学校番号が小さい=中心部にあって歴史が古いだけのことではあるが、そのほうが格上という風潮があるようだ。公立かつ義務教育学校では大した違いではないと思うけど)。
同じく1番の秋田東中と2番の秋田南中は、市教委と県教委の偉い人【26日補足・事務職員などではなく、もともとは教員として採用され、教員経験がある人のはず】が校長となって異動するのに、載ってない(だからといって載せる必要もないとは思うけど)。【25日補足・写真が出た御所野学院中校長は、他校教頭からの昇任。同様の人は複数いる】
【2023年3月23日追記・上記秋田東中、秋田南中の校長おふたりそろって、2023年度末で退職。同い年で偉い人の最後の配属先だったことになろう。】
●テレビ報道
上記の通り、なぜかテレビでは報道されなくなった。
でも、秋田県警の異動は、今年も報道されていたと思う。かつての学校と同じように、県警本部の課長以上や警察署長が。
校長が誰になってもニュース性は低いのであれば、同じように署長が誰でもニュース性は低いのではないか。
【2022年3月23日追記】翌年度は、発表当日昼のニュースでは、秋田テレビのみが報道。昔同様、県教育庁や県立学校の管理職の一部を顔写真付きで伝えた。
●青森県は「発表」しない?
ちなみに青森県の教職員異動。23日に明らかにされ、やはりテレビでは扱わず、新聞社サイトに概要が出ている。県サイト、有料無料問わず新聞社サイトいずれでも、名簿はないが、例のサイトには載っている(情報源は?)。
異動概要の記事では、複数社が23日に「内示」したとしている。
内示段階で、人数や少なくとも管理職の異動内容が決定事項として報道されているというのも変な話。それじゃ「外示」だ。秋田県教育委員会の(というか日本語としての)内示とは違い、公式発表レベルらしい。青森県教育委員会では「発表」はしないということなのか。
なんやかんや言われても、学校の先生というのは、多くの人の心に残る存在だからこそ、異動が注目される(+名簿を有料公開する新聞社もいる)のでしょう。いい意味で心に残ってほしいものです。
【27日追記】学校卒業後、教職員人事異動を見ていると、年々、自分が知っている先生の定年退職が増え、自分が習った頃は若手だった先生が管理職になり、と時の流れと自分自身の年齢をも感じさせられるもの。
コメント欄でも触れたように、今回の異動では、自分が小学生の時に新採用された(ことを明確に記憶している、同学年他クラスの担任だった)先生が定年退職された。記憶にある限りでは初めてのケース。また一段階、歳を取ってしまったようだ。
仁井田小学校のときの恩師が校長先生で定年になりそうです。
94年(小学3年)の担任で、昭和35年生まれが妙に引っかかってましたんですが、年度的に60歳。
長い間お疲れさまでしたにつきます。
その当時の校長先生が仁井田幼稚園園長になったのも覚えています。
よく悪く言われる天下り園長に見えますが、仁井田の地域から愛された校長先生だったので地域の要請で仁井田に残って欲しいと残ってくれました。
先生はどうなるのか?
合格発表や入試や卒業式、終業式、入学式、始業式、選挙の取材学校をよく纏めてますが、離任式にはあまりカメラが入りませんよね。
もしかしてニュースバリューが低いんでしょうか。
そういえば運動会や学習発表会や文化祭を報道されることもなくなりました。
異動ネタで話だけ代わりますが、NHKの倉沢宏希アナが大津放送局に旅立ちました。
かわりは誰かわかりませんが、秋田の視聴者になじみそうな童顔でタンクトップに虫取り網が似合いそうなアナでした。
新人アナが赴任する時にかぶり、秋田最初の試練となるラジオで告知する、石田ローズガーデンのバラまつりのお知らせをよどみなく読みアナウンス力の高さは間違いないなと思っておりました。
他でもその意見見たんでたぶん自分だけじゃないかも。
教職員異動を見ていると、自分の歳をも感じさせられますよね。今年退職された人は、僕が小学校入学後に採用されたことになり、隣のクラスの担任になった当時新採用の先生もご退職。今は再任用制度があるので、もうひとがんばりされるようですが。
中学校の恩師が校長として退職後は、きっぱりと身を引き、後進に道を譲るという人もいました。
地方の大きくない私立幼稚園では、プロパー職員を確保するのも難しく、天下りに頼ってしまう面もあると思います。子どもの扱いと地域事情に慣れているのであれば、それもいいのではないでしょうか。
離任式は日付が一定していないし、年度替わりのイベントとすれば、役所の退職辞令交付、企業の入社式なんかのほうが、一般になじみがあって(ド定番で)画になるという判断でしょうか。
倉沢さんは、顔はまあ年相応としても、たしかにナウンス技術は新人らしからぬ安定感でした。
夏まで欠員補充されない可能性もあるでしょう。でも来月は選挙なもある中、コロナで応援要員もやりづらいかもしれませんが。
仁井田地区は3月30日前後に出校日が設定されて離任式でした。
その日は春休みで、休まないように学級発表がありました。
1時間目が離任式、2時間目が前クラス最後の学活、3時間目が発表。
卒業した6年生も参加ですが、2時間で帰宅、中学は3年は非参加。
小学校は1年は毛筆体の縦書き掲示、2年以外プリント、中学校は小学1年方式。
帰ったら笑っていいともが始まってる時間でした。
…と、思い出しましたが昔始業式+離任式の学校を始業式で纏めて報道していた年がありました。
高校もそうなので、仁井田システムが少数なのか。
これ、辞令を終業式前日の3月19日前後にしたら手続きも楽になるんですが、やらないのは学級発表に対することもあるのでしょうか。
当時の仁井田は御野場開発で毎年クラスが増えて毎年クラス替えをし、義務教育9年ですべての同級生はいませんでしたし。
ちなみに当時の仁井田はよくイベントが取材されましたが、例の校長先生が誘致したり取材を快諾していたのかも。
幼稚園に移籍してからは幼稚園のイベントがよく取材されてました。
最後に、当時の担任がまもなく長い長い教師人生を締める学校が保戸野でした。
国語の先生でしたが、わたしのような手のかかる子と向き合いながら、さいごはエースナンバーの城主として終わる。
先生としての冥利に尽きる人生だったのではないでしょうか。
重ね重ね、長い間お疲れさまでした。
長々とすいませんでした。
毎年クラス替えは、さすが増加途上期の大規模校。我々は小学校は2年ごとで3クラスだったので、1度も同じクラスになったことがない人のほうが少ないです。
クラス発表は小学校は始業式当日朝。中学校は年度末か年度最初に発表日があって、職員玄関に張り出すのを、各自見に来なさいという形だったような。同時に購買の臨時営業があって、上履きの紐を買った記憶があります。
人事異動の最終調整、年度末の残務整理があるでしょうし、クラス編成は転校生が不確定だろうし、ギリギリの日程なのかもしれません。
幼稚園の季節行事、芋掘りなどの取材は、仁井田と新屋も定番。積極的に呼んでいるのでしょうね。
管理職の仕事としては、それこそ仁井田のような大規模校のほうがご苦労が多いかもしれませんが、ただ教えるだけの仕事ではないのが、学校の先生。無事に勤め上げられたのが何よりでしょう。
残りに御所野、大住、牛島、上北手からくる子を振り分け。
翌年からはピアノや部活の比率、グレ度など副次的な要素を加味して配置。
だから各クラスには不良がかならずいる。
高校みたいに学力や進路で配置しないんですが、それでも3年間なじみは、いなかった。
ある本で読みましたが、1995年の知事選は異動を4月まで凍結してえらい騒ぎになったようです。
いきなり転校とかがあったとか。
わたしはあまり知りませんが。
ちなみに、体育着にクラスネームを書くなと言われた年がありました。
あまりにも激増するため学期毎にクラスが変わる対応が予想されたためです。
んなアホな。と思いましたがいきものがかりの男子メンバーの有名ないきものがかりを結成したクラスはそれが発動して7月に解散したと。
神奈川の海老名で見られた対応が秋田で発動とは?と。
あと出席番号も書くなと言われました。
あいうえおで決めたあとに一定の時期まで来ると玉突きにして発表番号より1つくり下がるためで、クラス変えなかった6年以外毎年繰り下がってました。
一定の時期またぐと、あとは二学期以後のように末番に回されて最後席に座らされてましたが。
ある意味秋田市では最後と思われる貴重な体験をした世代だったのかも。
そんな仁井田小学校もいよいよ統合の噂がでてきています。
我々も出身小学校は配慮していたと思いますが、少数派小学校出身だったので心細かったです。9クラスあって3年間いっしょだった人はいなかったです。
4月でなく5月1日付の児童生徒数が、教員配置などの基準になる仕組みがあるそうです。
小学校の時にたしか「4月中にあと1人転出してしまうと、3クラスが2クラスに再編成されてしまう」という年があって、なんとか乗り切れた年があったはずです。クラス名を書くな、言われたような気がしなくもないような…
どんどん増えるという経験はなく、転入生が多いというのは不思議な感じです。
次に中高時代の知ってる先生の名前はあったので、懐かしい気持ちになりました。特に中学時代教科でお世話になった先生が校長になったのは凄いと思いました。
あまり教職員事情もわかりません。
離島がある県の職員は離島に転勤しないといけないのが大変そうです。
高校時代の恩師に秋田出身の方がいました。
ある時方言の話をされてたのですが、あれから秋田に住むとは。
今回は異動名簿に名前がなく現在どこの高校に居るのかわかりませんが、面白い方だったので今も頑張っててほしいです。
新潟県は佐渡や粟島はありますが、勤務条件はどうなんでしょうね。
新潟も秋田も雪深い地域がありますから、昔は冬季分校があって、おそらく山奥の学校に住み込みのような形で赴任した先生もいたことで、やはり大変だったことでしょう。
秋田県では、秋田出身の先生が多いと思われ、県外出身の先生はあまり記憶にありません。
児童生徒にとって、身近な大人である先生がよその土地から来た人で、その話を聞くのはいい経験になると思います。
その枠を、採用試験で新しい人を採用すたらいいじゃない、という考え方もありますが、そうも行かないようです。
大規模中学校でも、3年はともかく、1年と2年は、担任教師の半分が講師で教諭が主任クラスと残る半分前後という学校もあるようです。
教科によっては、教諭のいない学校もあるようです。
20年前と比べれば、教員採用試験の門はだいぶ広がったものの、激務で敬遠する向きもあると聞きます。いずれ子どもが減少していくのを見越した採用計画も必要でしょうし、配分の見極めは難しいのでしょうね。
新しい人には、充分な研修や支援をしてあげてほしいものですが、講師職の人にもそれができているのかは、心もとないです。