麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

東山千栄子『桜の園』

2019年09月24日 | 俳優座


劇団俳優座では、後援会委員主催の
メモリアル企画として東山千栄子主演
『桜の園』の上演会を開催した。
(昨日23日、祝日)

昨日の弊ブログは、闘球W杯の話、
最後を日本代表の愛称である
「ブレイブブロッサムズ」で締めたが、
たまさかが続くことに…。

さて。
東山千栄子(ひがしやまちえこ)
1890年9月30日~1980年5月8日)。
築地小劇場を経て俳優座の結成に参加した
新劇女優で、自伝のタイトルも『新劇女優』。

さらに詳しく書けば・・・

千葉県千葉市生まれ。
十人兄妹の三番目で、仏英和女学校
(現・白百合学園高等学校)に学ぶ。
夫・河野通久郎がモスクワ支店長時代、
モスクワ芸術座『桜の園』を観劇したのが
演劇との出会いとなった……。帰国後、
築地小劇場に第二期研究生として入団。
同期に岸輝子、村瀬幸子、薄田研二ら。

翌1925年に初主演を得ると、
27年『マクベス』のマクベス夫人、
同年『桜の園』ラネーフスカヤ夫人と
次々に大役を演じ、特に『桜~』は
東山の当たり役となった。

28年、築地小劇場の分裂。
青山杉作、北村喜八らと同劇場に残留し、
劇団築地小劇場として活動。
その後も演劇界には解体や結集の時間が
しばらく続き、1944年の俳優座結成をみる。
(千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎ら)
52年『桜の園』で芸術選奨文部大臣賞。

・・・と、演劇についてまとめられる。

さて、往時の俳優座は映像でも活躍。
溝口健二『女優須磨子の恋』、
吉村公三郎『源氏物語』、
今井正『喜劇 にっぽんのお婆あちゃん』等、
東山は映画でも存在感を示した。
小津安二郎『東京物語』での笠智衆との
老夫婦役は代表作。
享年89歳。

メモリアル企画「東山千栄子」は
五階稽古場にて昨日盛況のうちに幕。

20日は、同じ場所で、俳優座研究所
第29・30期中間発表『友達』を。
21日には、劇団東演『紙屋悦子の青春』
(東演パラータ/下北沢)と
iaku『熱い胸さわぎ』
(こまばアゴラ劇場/駒場東大前)。
さらに22日、雷ストレンジャーズ
『リーグ・オブ・ユース』
(シアター711/下北沢)と、
個人的には観劇三昧な週末となった。

二日にわたり降り立ったシモキタの、
昔行きつけだった店の跡地に
タピオカ屋が出来ていた。



我らが「ぐらんばー亭」は何処に…
とネット検索してみたら・・・
「劇」小劇場ちかくに復活していた。

再開するとは聞いていたけれど、
再オープンから既に一ヶ月経っていた。

それを伝えたのは、ネット紙の
「下北沢経済新聞」で9月20日付。

ママは、89歳よりは少し若い74歳。
コメント
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