ワイルドバンチ演劇団の
『黄金の猿ーコガネノマシラー』を
ザムザ阿佐ヶ谷にて観劇。
アサガヤといえば「阿佐ヶ谷姉妹」を
つい思い浮かべるけれど、
代表の古田龍が、まだこの劇団旗揚げ前の
演劇を専攻する大学生だった頃、
一緒に創った芝居はアサガヤならぬ
『三人姉妹』だった。
グルッポ・テアトロ第3回公演。
嗚呼、もう12年も前のことだ。
奇遇はまだあって。
舞台に立っていた役者の一人・米川塁。
彼が某養成所で演劇を学び始めた頃から
両手迄はいかないが片手では足りない数、
苦楽をともにしたのが2014年から数年間。
そんな米川も、先だって結婚……驚いた
時のうつろいの何と早いことか。
さて、真田信幸臣下の忍衆の中で
一番のかぶきもの「猿」を主人公に
戦国時代をいかに生きたかを描く舞台は、
どうしたってウクライナが透けて見える。
ただ『黄金~』は劇団の旗揚げ作品で、
多くの声に押され再演が決まったから
かの戦争より前に生まれているし、
初演時にも世界のどこかで戦はあって、
テーマとしては普遍の上に立つ。
あるけれど、この時期に打つことになった
〈運命〉を本作は持っていたのだろう。
チラシのキャッチにもその二文字がある。
休憩を挟んで2時間半の熱のある芝居は、
地下の小屋で、地上には映画館を有していて、
その「ラピュタ」では岩下志麻の特集が……。
懐かしい女優の名を目にして、
ふと思い出したのは・・・
私が駆け出しの頃に関わった舞台だ。
やはり殺陣がふんだんにあって、
主人公は「ゴクウ」。猿だった。
そして偶然にも、劇団名にワイルドが!
ワイルド・ライフ・メーカーズ。
2018年5月22日付の弊blogでも触れた
懐かしいにもほどがある劇団。
メンバーではなく、雑用でいただけだが。
それはともかく。
歴史音痴で知らなかったが、
歩き巫女という武田の「くのいち」集団、
武田の武将・跡部勝資や山県昌満など
実在の人物があまた登場する、
熱い「アクション時代劇」は本日千秋楽。
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