麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

くろぽときん~新劇交流プロジェクトⅡのなな

2022年05月27日 | 制作公演関連

ピョートル・アレクセイヴィッチ・クロポトキンは、

無政府共産主義を唱えたモスクワ生まれの人物である。

で。

新劇交流プロジェクトⅡ『美しきものの伝説』に登場の、

日本を代表する無政府主義者・大杉栄の劇中の役名が

プロポトキン。彼の書籍を翻訳したのが大杉で、

また「クロポトキン研究」という論文も発表している。

 

1842年に生まれ、1921年に78歳で去った露人は、

1885年生まれの大杉より40歳以上年長だが、

「日本のプロポトキン」は38歳と早逝のため、

天に召されたのは僅か2年違いの1923年

・・・激動の大正時代末期となる。

 

 

ここで、いきなり三越百貨店。

先日、エイコーン公演『松井須磨子』を同館内の

三越劇場にて観劇。弊ブログ4/26付にも取り上げた通り、

松井も『美しき~』に登場する実在の人物の一人。

 

そんな新劇交流プロジェクトⅡ。

稽古場を26日から青年座に移行し、さらにギアチェンジ。

立ち稽古に熱が入っています

また、チケットも12ステージ中、

昼の回は25、26日が残席少で、

他の5回はお陰様で完売となりました。

夜の回は余裕があります。

 

最後に大杉栄について、もう少し。

父の影響から軍人を目指しながら、陸軍幼年学校を退学。

幸徳秋水のもと反体制に転じ最終的には無政府主義に到達。

その間の投獄で「一犯一語」を課して語学をものにした。

英・仏・独・伊・露、スペイン語、さらにはエスペラント語

(実際は、大学でフランス語をマスターしており、

獄中ではエスペラントが最初で、イタリア、ドイツ……

なのだが)を習得したといわれている。

その多彩な言語力の一方、吃音は有名。

 

本作の冒頭でも、そのシーンはあるのだけれど。

そのあたりは観てのお楽しみ。

とお勧めしておきながら・・・

もう昼の回、7回は札止め。夜の回を、どうぞ


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