麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

『夏の夜の夢』初日まで二週間を切りました。

2014年06月06日 | 制作公演関連
今回初めて制作……というより
ほぼ票券として関わらせて戴いている
オールアクトカンパニー。

代表・石山雄大のもと若い俳優達が
公演のない時も定期的に
レッスンを受けているのだが、
劇団ではないのだと言う。
「緩やかな集合体」とのことだ。

そんな面々と、外部から招聘された
中堅やベテラン等で『夏の夜の夢』は
週五、一日四時間弱の稽古を
4月14日から両国で積み重ねてきた。

来週の火曜水曜は、劇場の原寸が取れる
広い場所に移動して、衣装もつけた通し。
てなわけで、本番間近の独特の空気が
役者たちの顔に漲る今日この頃である。

写真は、通し稽古後の駄目出しの図。


上段の右が演出の石山。

小道具も徐々に本番仕様が揃ってきたが、
そのほとんどは劇団員……じゃなかった
「メンバー」達が手分けして当たっている。

劇団なら当然のことなのだが、
そういう処は数がいる分、負担も分散される。
けれどもオールアクトは「少数精鋭」につき
なかなか大変そうである。
そもそも場所がない。
皆、家で作っているのだそうだ。

その点アトリエを持つ劇団は、
作業する場所を持つ強みがある。
言うまでもなく、その維持に
大変な苦労をしているのだが……。



それにしても雨が降る。
梅雨入りしたのだから仕方ないが……。
『夏の夜の夢』には小道具として
「月」も出てくる。
土砂振りの中、ビニールでくるんで
若手が「月」を直すべく稽古場を後にした。
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もるどばだにえら

2014年06月05日 | 制作公演関連
妻がモルドバに行っている
名取事務所公演『やって来たゴドー』
という別役実さんの作品を上演に。

モルドバといって、すぐピンと来る人は
そうはいないと思うが……
僕はたまさか、前に所属していた劇団
(今年創立55周年を迎えた東演)の
『風浪』(作/木下順二。2002年)
って作品に客演いただいた女優さんが
モルドバ人だったので、わりと前から
身近(?)に感じていた。

単に芝居に出てくれた女優さん
ってだけでなく、演劇制作仲間の
S氏の奥方様で出演前から知ってたのだ。
というか・・・
制作部の会議で「高橋くん米国籍の女優さんに
心当たりない?」との部長の問いに、
「いないっすね~しいていえばS氏の奥さん?
ただダニエラはアメリカ人じゃないっすけど」
「あ、いいね。彼女、観たことある、いいよ」
と、なんたって大雑把な部長なので
「見分けつかない、つかない」ってな勢いで
決定したのだった。


さて。
妻がそのモルドバでお世話になっている
ガイドさんの一人の名がダニエラらしい。
フェイスブックによれば。

どーでも良い情報だが、下北沢駅から
東演の拠点「パラータ」へ向かう途中にある
イタリアンのお店もダニエラである。
実は10日から始まる芝居の稽古場も
その前を通りすぎた辺りにあるのだ。



劇団Hi-TOUCHプロデュース公演vol.2
『碧カガヤク季節ニ』作・演出/高梨由
(両国楽園部屋、6/27~29)

その前に・・・
オールアクトカンパニー
『夏の夜の夢』作/W・シェイクスピア、
演出/石山雄大(俳優座劇場、6/18~22)

で、そのさらに前に・・・
Wローズ『ROSE』作/M・シャーマン、
演出/Wローズ(シアターΧ、6/9)

妻の帰国は14日。独り暮らしは続く…。
あ、ずっ~とモルドバにいるわけじゃなく、
ルーマニアでも公演して来るそうです。







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林戸杲史

2014年06月03日 | 制作公演関連
林戸杲史
「はやしと・たかし」と読みます。
七月の舞台の制作名はこのクレジットで行きます。

小劇場から電撃的に(?)新劇に移った1997年。
けれど、すでに制作すると約束していた芝居、
それから「劇団に入ったのは知ってるけど、
できる範囲でいいから手伝って」という
有り難いお誘いを断りきれず・・・
編み出した名前です。
並び替えると「高橋俊也」になるという、
ま、アナグラムです。

数年前に劇団東演を退団しフリーになったから
そんなことはしなくていいのだが……。

実は前段の仕事の一つが『無頼』。
(1997年3月27日~31日)
その企画者でありプロデューサーが間天憑。
7月9日に開幕する『広島に原爆を落とす日』、
その企画・構成・演出を務める男だ。

2014年。時を経て、非シス人-ナルシスト-の
舞台を観にいったの機に久しぶりに組むにあたり、
懐かしい名前を使ってみようかな?と。

※※※

その『無頼』の当日リーフレットが残っていて、
役者に混じって制作まで文を寄せている。
嗚呼、若気の至り。

《ある国の、ある靴屋にある、くるみ材の
まあるくて、かあるくて、やわらかい
ブーツを履いて、シリアル・クールミントの
叢を歩く》

上記のようなまるで意味不明の「ポエム」
みたいなこと書いていて顔から火が出た。
よくよく頁をみるとテーマが「歩く」だった。

「あるくに」の歩くに始まり七個の「あるく」
をどーやら入れ込んでいるらしい。

弁解すれば。500文字以上書く強者も何人かいて、
残されたスペースが二行くらいしかなかった
という物理な理由もあった
と、俄かに記憶が甦る・・・。

※※※

十七年前の、その舞台の出演者十九名。
うち少なくとも九人はまだ演劇を続けている。
僕の知る範囲でだが。
果たしてこれが多いのか、少ないのか…。


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じゅ~んぶらいど&顔合わせ

2014年06月02日 | 制作公演関連
昨日、六月一日は
われらが日本新劇製作者協会の事務局長で
テアトル・エコーの制作部長ほか、
日本演劇界のさまざまな要職を多数務める
白川浩司さんの結婚式でありました。



僕の結婚のお祝を自宅を開放して
開催してくれたり・・・その他
同輩後輩の世話を「さらり」とこなしながら
自分のは、その場所すら知らせないのが
とても彼らしい、と思う。

彼の力量には遠く及ばないが、
仲間の制作も、ここは黙ってはいられない。
虎視眈々と作戦を練っているのだ。
「魔王」よ、夜道にはくれぐれも御用心

・・・目出度いのやら何やら解らないな、これじゃ。

ちなみに昔「若手制作人会議(仮)」ってのを
当時若かった制作者たちが洒落で作り・・・
劇団ではペーぺーだからせめてもと、
書記長だの事務局長だの役職を皆で名乗って
・・・ただその手の呼称には限りがあるから
「征夷大将軍」やら「チーママ」やら、
途中から意味不明になり、そんな中、
白川の「役職」が前段の魔王

とにかくおめでとう

さて彼が新たな一歩を踏み出した同じ日、
「非シス人-ナルシスト-」も顔合わせで
七月本番へのスタートを切った


キャストに加えスタッフも多数参集。
演出・間天憑の「顔合わせは本番に準ずる」
という、当たり前のことなのだが、
正直実現は難しいのが現状の演劇界で、
彼の強い思いで三十名ほどが集まった。

役者たちは車座での読み合わせとなる。
二十回目の節目の公演でもあり、
作品はつかこうへい……気合の入った芝居が
サンモールスタジオ(7/9~13)に炸裂します。
      


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上高田で本格始動

2014年06月01日 | 制作公演関連
非シス人-narcissist -第20回公演
『広島に原爆を落とす日』
(原作/つかこうへい、構成・演出/間天憑
2014年7/9~13、サンモールスタジオ)
本日初顔合わせです。

5/26日付弊ブログで始動したと書いている。
WSオーディション、事前稽古を経て、
今日がスタッフ、キャスト顔を揃えての「出陣式」。

場所は東中野駅や落合駅が最寄の「SWAT」
(住所は中野区上高田)。
18:00~なので詳細は明日以降に。


上の写真は新宿区の「元気館」。
公共施設で、名前に負けじと(?)、
一階ロビーにはマッサージ器が三台。
(手前に足用、奥に全身用)
昨日は、そこで最後の事前稽古。

演出のイメージが膨らんでいくのが
良く見てとれる読み合わせ。

制作チームは中座して明日に備えミーティング。
二階から前出のロビーにおりて詰めたが、
21時の退館に終わらず、近くのファミレスへ。

そうそう昨日、5/31も暑い一日だったが、
6/1からでないと空調は使えません、と。
管理者も雇われの身、言うても詮無いから
退いたけれども、喉まで出かかった
「お役所仕事」……さらには
「名称は《元気館》なのに下手したら
熱中症になっちゃうよ」という科白。


まったく日本は早くも夏のようだが・・・
かみさんは明日モルドバへ発つ。
六月の平均気温15度ほどの国だ。

多くの人が「どこ?」と思うだろう。
今、国内が大変なことになっている
ウクライナと接する、やはり旧ソ連の国。
またルーマニアの隣国でもあり、
かみさんはそちらも周る約二週間の旅。
観光ではなく、舞台の巡演。
アイルランド~ロシアツアーに続く
今年二本目のツアーだ。

で、そこには昨日書いた劇団Hi-TOUCHに
出演する堀越健次さんも帯同する。
ので10日からの稽古には間に合わず
14日からの合流となる・・・。
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