地震の前に動物が騒ぐように
表現者もまた警告を発する。
23年公開の韓国映画『ソウルの春』
(日本では翌年ロードショー)は
1979年12月12日に実際に起きた
粛軍クーデターを題材としており、
24年公開のアメリカ映画
『シビル・ウォー』(日本も同年)は
近未来の内戦を描いている。
ファン・ジョンミンが
全斗煥をモデルとした
全斗光保安司令官を演じ、
正義感に厚い首都警備司令官
李泰臣(扮/チョン・ウソン)と
激突するのが『ソウルの春』
他にも韓流ドラマ好きにはたまらない
超豪華なキャスティング
イ・ソンミンは李に大任を命じ
国家存亡を託す参謀総長役、
かたや全の盟友にはパク・ヘジュン、
陸軍士官学校1期先輩にアン・ネサン。
韓国のターニングポイントの中でも
巨大事件を描くだけにオールスター
そして「正義」が敗れ、
軍事政権ができあがる!
19州が連邦政府から離脱したアメリカ。
「西部勢力」と「政府軍」の内戦を追う
戦場カメラマンのリー
(扮/キルスティン・ダンスト)ら
ジャーナリストチームがNYから
D.C.のホワイトハウスに向かう
ロードムービーの一面を持つ作品は、
ヘリに戦車、銃器などなど
惜しげもなく(?)派手に使い、
「反戦」や「分断」を描き出す。
派手といえば、その国の現大統領が
あいもかわらず遣りたい放題
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
では、その時代の大統領が
あっさり西部勢力に銃殺される。
アンチトランプ派は映画をみて
快哉を叫んだのか?
トランプ派の解釈は、
自分達が新たなUSAを築く側で
古いホワイトハウスを粉々にしたと
自負しながらムービーシアターを
後にしたのかしら?
地震の前に動物が騒ぐように
警告を発する表現者の胸は内は?
昨日は目黒で〈オムニバス映画〉の
二本立てについて触れたが、
こちらは高田馬場の「早稲田松竹」の
〈内戦映画〉二本立て
封切館ではない名画座ならでの企画。
彼らもまた表現者といえるが、
どんな思いで番組を組んだのだろう。
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