麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

『ソウルの春』『シビル・ウォー』

2025年03月11日 | 鑑賞

地震の前に動物が騒ぐように

表現者もまた警告を発する。

 

23年公開の韓国映画『ソウルの春』

(日本では翌年ロードショー)は

1979年12月12日に実際に起きた

粛軍クーデターを題材としており、

24年公開のアメリカ映画

『シビル・ウォー』(日本も同年)は

近未来の内戦を描いている。

 

ファン・ジョンミンが

全斗煥をモデルとした

全斗光保安司令官を演じ、

正義感に厚い首都警備司令官

李泰臣(扮/チョン・ウソン)と

激突するのが『ソウルの春』

 

他にも韓流ドラマ好きにはたまらない

超豪華なキャスティング

 

イ・ソンミンは李に大任を命じ

国家存亡を託す参謀総長役、

かたや全の盟友にはパク・ヘジュン、

陸軍士官学校1期先輩にアン・ネサン。

 

韓国のターニングポイントの中でも

巨大事件を描くだけにオールスター

 

そして「正義」が敗れ、

軍事政権ができあがる!

 

 

19州が連邦政府から離脱したアメリカ。

「西部勢力」と「政府軍」の内戦を追う

戦場カメラマンのリー

(扮/キルスティン・ダンスト)ら

ジャーナリストチームがNYから

D.C.のホワイトハウスに向かう

ロードムービーの一面を持つ作品は、

ヘリに戦車、銃器などなど

惜しげもなく(?)派手に使い、

「反戦」や「分断」を描き出す。

 

派手といえば、その国の現大統領が

あいもかわらず遣りたい放題

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

では、その時代の大統領が

あっさり西部勢力に銃殺される。

 

アンチトランプ派は映画をみて

快哉を叫んだのか?

トランプ派の解釈は、

自分達が新たなUSAを築く側で

古いホワイトハウスを粉々にしたと

自負しながらムービーシアターを

後にしたのかしら?

 

地震の前に動物が騒ぐように

警告を発する表現者の胸は内は?

 

  

 

昨日は目黒で〈オムニバス映画〉の

二本立てについて触れたが、

こちらは高田馬場の「早稲田松竹」の

〈内戦映画〉二本立て

 

封切館ではない名画座ならでの企画。

彼らもまた表現者といえるが、

どんな思いで番組を組んだのだろう。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 整理番号25番 | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿