ひなまつり。
雨に混じり、雪も舞った東京。
その前日、日曜日はぽっかぽか。
そんな中での東京マラソンは、
青学の太田蒼生が前半から中間点まで
トップ集団に唯一人食らいつく
初マラソンとは思えない(或いは
だからこその爆走とも)走りで
沿道及び中継を見つめるファンを
大いに沸かせた。
結果は36キロで途中棄権
42.195kmには暑すぎたこともあり。
その後は日本人トップが
次々に変わるレースが展開され、
全体10位に伏兵の市山翼
(サンベルクス)が入り、
ベテラン井上大仁(三菱重工)が
追い上げて12位と続いた。
このレースとともに「世界陸上」
代表選考レースだった
さる2月24日の大阪マラソンでは
近藤亮太(三菱重工)が
初マラソンの日本最高記録を更新。
2時間5分39秒で
エチオピアのアダンに続く2位だった。
4位の細谷恭平(黒崎播磨)までが
大会新となったレースは
青学の黒田朝日が初マラソンを
こちらはしっかり完走し、6位
かつ同じくフレッシュグリーンの
若林宏樹が二週前に叩き出した
学生新記録を塗り替えて
大きなニュースになった。
個人的には、9位の柏優吾
(コニカミノルタ)の粘走が
印象に残った。
2年前の同大会、東洋大4年だった
柏は日本学生歴代2位(当時)の好走。
遡って夏の北海道マラソンでの
日本人トップの2位に続く
ナイスランで柏の名を轟かせ、
鉄紺ファンは俄に盛り上がった。
鉄紺といえば。
所属するコニカミノルタは
東洋大出身者が多い。
箱根駅伝の5区・山登りを3度走り、
主将も務めた宮下隼人が22年から、
24年から加わった佐藤真優も主将。
佐藤は東洋大牛久高から入学したが、
現在、同校陸上部監督の山本浩之が
09〜21年まで。
設楽ブラザーズの兄・啓太が14〜17年
(のち日立物流を経て、現在は西鉄)。
ニューイヤー王者に8回輝いている
名門陸上部の拠点は八王子だが、
企業本社は千代田区丸の内に構え、
東海エリアの、瑞穂・三河・豊川の
3サイトはすべて豊川市にある。
埼玉出身の柏が選んだのが奇しくも
愛知県長距離の強豪・豊川高校。
高校と豊川サイトは約500mの距離。
そんな柏は、3年時の出雲駅伝6区で
三大駅伝デビューを飾り、
区間7位に走りをまとめて
チーム総合3位に貢献。
迎えた最高学年では
全日本8区で区間7位。
総合8位の力となった。
念願の箱根は4区で起用、
チーム順位をふたつ上げて
往路アンカーに襷を渡した。
長い距離に特性があるから、
駅伝よりもマラソンが今後も柏の
主戦場になるだろう。
派手な走りにはならないが、
鉄紺のDNAで渋いランニングを期待!
女の子の節句から、端午の節句
につきものの「柏」に連なりました。
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