麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ボブとポニーテール

2021年02月16日 | 身辺雑記

ブログタイトルが、秋元康さんの

プロデュースするグループの曲みたい……。

 

おっと、2/14の弊ブログは

『バレンタイン・キッス』に触れたな~

 

本題の前に、先にそこを書いてしまうと。

劇団は六本木にあって、

劇場が点在する下北沢に行く際は、

乃木坂から千代田線に乗り、

代々木上原で小田急線に乗り換える

 

 

その乃木坂駅のコンコースの広告。

新譜の公式宣伝もあれば、上のような

ファンによる誕生日のお祝いや応援が

掲示されていてびっくりした。

数日前のことだ。

僕的には驚きだったけれど

関わる人々には日常なのだろう。

 

で本題。……本題ってほどの話でもないが。

随分前の、けれども印象に残っている会話。

 

 

 

友人「店長、Hさんってこの店よく来る?」

店長「Hさん?」

私「あ、俳句の会の人じゃないかな」

友人「知ってる人?」

私「本業はアパレルのプレスだけど、

ご隠居主宰の句会のメンバーで……」

 

古くからあるお茶屋の三代目で

今は息子に任せて、町のご意見番的存在の

通称「ご隠居」は、政治はもちろん、

文学、音楽などにも理解があり、

前述の句会のあと、この店に流れてくる。

 

現在は「流れてきていた」と書かざるをえない。

ああ、普通に呑めた頃が本当にいとおしい。

と、お酒の話をしたいわけじゃない。

 

私「髪を後ろできゅっと結んだ、眼鏡の」

友人「え、ボブじゃない?」

店長「どっち?」

私「あぁ。珍しい芋焼酎開けた日にもいたよ」

店長「じゃ、あの人かな~」

 

 

 

要は、同じ人物の話をしているはずが、

噛みあわないことは多いという話。

 

一例は、見た目の問題だから、

それぞれの会った時の髪型が

たまたま異なったのかも知れない。

 

短気か暢気か等々、ギャップは多岐で、

黒地に白の図柄が壺にも顔にも見える

ルビンの壺のような現象はゴロゴロしている。

 

公園で曾孫と遊ぶご隠居に会ったのは、

稽古休みの土曜日。

「Hさんが宜しくって言ってたよ」

「僕に?」

「舞台の話をしたでしょ?」

「ああ、はい。Hさんが北上の出身だって…。

『母さん』って音楽劇で行きましたよって、

芋の日に、しましたね」

「アパレルも大変だろ、コロナで。

あと東京は危ないから帰ってこいと、

親御さんにも言われて、秋に帰ったんだよ」

 

地震は大丈夫だったろうか。

勿論、彼だけでなく、東北に暮らす方々の

安否が気がかりな今日この頃である。

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Die Männer_03~PV&CF

2021年02月14日 | 俳優座

今日はセント・バレンタインデー

 

才能を持ち得ながら、無職の青年

フリッツ・ハーゲドルンと

億万長者の娘・ヒルデの

恋物語も盛り込まれた

劇団俳優座No.345『雪の中の三人』は

立ち稽古に入って三日目になる。

 

昨日のオフを挟んで、一幕三場から

・・・と書いても読者には「???」。

その点、視覚はわかりやすい。

 

すっかりPVがあたりまえになってきた

俳優座のナンバー公演だが、

今回はとても可愛いらしい映像が完成した。

OGPイメージ

俳優座公演「雪の中の三人」告知動画 ドイツを代表する作家ケストナーのシニカルな温かさのこもったコメディ。

あらすじ 億万長者のトブラーは、シュルツェの名前で自分の会社の広告懸賞に応募し2等賞をとる。景品はリゾートホテルへの10日間滞在。トブラーは...

youtube#video

 

No.343『火の殉難』ではスタイリッシュな

プロモーションビデオを創った

坪井木の実がファンシーテイストの

ディレクション

 

また、COVID-19禍に観劇いただくこと、

実際足は運べないけれど応援したい、

それだけでも十二分に有難いことなのですが。

 

感染拡大の収束が見られない中、

客席数を縮小しての公演を成立するため

座としても、様々な努力は重ねていますが、

それでもなお、厳しい状況にあり……

クラウドファンディングを本作も実施致します。

https://wdst.fun/projects/view/782

詳しくは上記ワンダーストリームまで。

 

今日はセント・バレンタインデー。

弊団の内田夕夜、小山力也をはじめ

役者宛にチョコレートが届いております。

これもまた、ありがたいこと。

 

そういえば、この時期いまだに

街中やテレビから流れるのが

『バレンタイン・キッス』。

おニャン子クラブ会員番号8番

国生さゆりの代表曲は1986年発売※。

ってことは昭和のヒット曲……。

で。

時折、国生ではない声だったりするが、

カバーされていることを調べて知った。

 

おっと、それは別の話。

確かなのは今日は一幕三場から。

 

※正確には「国生さゆりwitn

おニャン子クラブ」名義

 

 

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或る街の歴史

2021年02月13日 | 鑑賞

「池袋への道」と題して、

写真、絵画、模型や年表をミックスした

展示が1月23日から今月末日まで。

場所は東京芸術劇場地下にある

アトリエイースト、アトリエウエスト、

そこから劇場通りを歩いて5分ほどの

産業振興プラザ・豊島区立郷土資料館。

 

 

ミックスと書いたが、連動の方が分かり易いか。

ウエストで写真家・森山大道の作品、

イーストで戦後すぐの光景を、

そして、池袋モンパルナスの作家の絵画や

常設の模型などを郷土資料館で。

またジャンルのみならず時間軸も

現代・戦中・戦前と異なり、縦横に

「複合的なたくらみ」を巡らせている。

 

 

なかでも森山氏のカメラは、

猥雑な池袋という街をエネルギッシュに写し、

この街の深さを見せてくれる。

 

偶然なのか、狙いなのか……

劇場から資料館の道程には警察署と消防署。

時としてサイレンとともに慌ただしく走る

パトカーやはしご車の姿と音が、

「ブクロ」をより際立たせる。

 

 

無料です。

お時間ある方は是非。

 

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Die Männer_02~立ち稽古

2021年02月12日 | 俳優座

 

劇団俳優座、2020-21シーズンの掉尾を飾る

『雪の中の三人』は2月8日から稽古を始めて、

11日から早くも立ちに入りました。

 

上がその一場面。

下はその前のテーブル稽古の図。

 

あ、それから。

10日は劇団の創立記念日でもありました。

喜寿を迎えました。

 

前列左から、坪井木の実、佐藤礼菜、田中孝宗、加藤頼。

後列左から、平田朝音、青山眉子、森一。

出演者たち(全員ではありません)。

 

そして下が俳優座初登場の小山ゆうなさん。

上演台本と演出で、本作を牽引いただきます。

 

小田島雄志翻訳戯曲賞、読売演劇大賞優秀演出家賞

などを受賞している小山さん。

 

立ち稽古は始まったばかり。

役者のアイデアも取り込みながら、

けれども確実に自分の求める世界へと

俳優たちを誘ってくれています。

 

サッカーで例えるなら・・・

そういえば最近影を潜めていたな

・・・前線と中盤と守備陣の距離間が大切()

「もう少しFWは下がって、一度ボールを収めて、

両サイドは逆に勇気をもって上がって……、

当然バックスもラインを上げて、コンパクトに。

汗をかきましょう!」的なビジョンを、

稽古場で明確に発しています。

(あくまでも例えです…)

 

明日はオフ。

日曜から、さらに先に進みます。

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半休、旅行しやした

2021年02月11日 | 身辺雑記

半休を利用して小旅行をしました。

小旅行と言っても実家に帰り、

そこから打合せに向かっただけの事。

 

母が「百合ヶ丘」に住んでいて……

詳しくいえば「読売ランド前」との中間

……ちなみに両駅は小田急線の隣駅。

 

 

多摩丘陵の谷間にある実家から

三分弱のコンビニの真裏には

野菜の無人販売所があるという、

なんとも長閑な地域である。

 

さて、遊園地「よみうりランド」は

前述の小田急のほかに京王線の駅もあり、

打合せは「仙川」だったので、

実家から緩やかな坂を上り、

緩やかに同距離を下ったバス停から

「京王よみうりランド」へと向かった。

少々ややこしーが乗ったのは小田急バス。

 

暮らしていた頃は家族や友人の車で

行き来したルートだから、

バスで移動したのは人生初だった。

さておき。

バスは老舗の遊園地で5分ほど停まり、

いろは坂よろしくクネクネ曲がって走る。

そうだ。

毎夜毎夜、コーナーを攻めるバイクの

名所だったが今もだろうか?

そんな些細な事を思ううちに終点。

 

小田急の「ランド前」もさほど栄えてはいない。

それでも、マックや日高屋くらいはある。

京王の方は、まさしく遊園地のための駅だった。

(勿論、周辺に住む方々の公共交通機関ではある)

 

 

半休を利用して小旅行をしました。

・・・を、江戸っ子風にいえば、

半休、小旅行しやした。

 

ここで話を戻して。

コンビニの裏は直売所と書いたが、

隣には居酒屋があった……過去完了。

今はない。

久方ぶりに周辺を歩いて甦ったのは、

何の変哲もないその呑み屋のこあがりで、

大学卒業間際の私が父と飲んだ日の事。

「内定もらった会社を辞退して、

教職浪人したい」と。

 

大学時代、わりと本気で教師を目指し、

資格は得たものの、川崎市の試験に玉砕。

一般企業の内定はもらったけれど、

気持ちは揺れていた……しかも就職と教職、

ではなく、教員かヤク…もとい演劇かで。

 

苦労して土建会社を興した父に、

まさか演劇で食っていきたいとは言えず、

教員とワンクッション入れて、

モラトリアムを認めてもらった場所だった。

 

 

半休、小旅行しやした

・・・阪急旅行社に似ていなくもない。

 

嗚呼、昔、阪急ブレーブスって

プロ野球チームがあったのでした。

写真は、実家近くの小学校の校庭。

地区野球の練習風景。

COVID-19禍の影響か、

余り声を出さずに練習していました。

 

野球少年も10年後には、父と対峙し

自分の夢を語る日がくるのだろう……。

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Die Männer_01~顔合わせ

2021年02月09日 | 俳優座

劇団俳優座第345回公演

『雪の中の三人』が、昨日本格始動。

3月16日(火)~30日(火)、俳優座5階稽古場にて。

 

 

億万長者の……原作では百万長者でした。

時代の流れを感じずにはいられません。

……トブラーのいたずら心から巻き起こる

シニカルコメディ。

 

2020-21年がこんなことになろうとは思わず、

9月、11月、1月と重厚な作品が並んだ

俳優座の年度ラインナップ。

そこには、勿論、意義があるわけですが…。

掉尾を飾るのは、優しく温かい舞台になります。

 

さて冒頭の写真。

トブラーチョコレートを持つキャスト。

(左から平田朝音、瑞木和加子、佐藤礼菜。

半鏡になっております)

スイス人・トブラー氏(1876-1941年)が考案した

三角形をしたチョコレート。

世界中で愛され、日本でもおなじみ。

・・・そう、本編とは関係ありません。

 

稽古初日は顔合わせの後のち、一度読んで終了。

「明日以降、詳しく……」と言いつつ、

演出・小山からは丁寧な感想が語られた。

役者の疑問などディスカッションにも時間を取り、

今日もテーブル稽古。

予定では四日間とっていたけれど、

一日前倒して11日から立つことになった。

・・・つまり順調ということ。

 

イラストレーション/山田博之

アートディレクション&デザイン/相澤竹夫

 

出演/青山眉子、松本潤子、森一、平田朝音、

坪井木の実、川井康弘、瑞木和加子、安藤みどり、

加藤頼、佐藤礼菜、田中孝宗、山田定世

 

原作/エーリッヒ・ケストナー

上演台本・演出/小山ゆうな

美術/乘峯雅寛 照明/坂口美和 音響/尾崎弘征

衣裳/大島広子 ドラマトゥルク/天沼春樹

舞台監督/石井道隆 制作/高橋俊也・狩野早紀

 

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Die Ameise und die Heuschrecke

2021年02月07日 | 身辺雑記

我が家の台所側と、真反対のベランダ左手で

ほぼ同時にマンション建設が始まったことは

弊ブログで何度か書いている。

COVID-19の影響で後者は一時ストップし、

かたや前者は粛々と作業を続けていた。

大通りに面しておらず、業者も小さいから

台所側は昔ながらの行程で進めている。

慣れない職人もいるらしく荒々しい声が

飛び交うのも日常茶飯事だ。

今は二階部分に着手  

 

 

かたや感染拡大予防を鑑み、

工事を止めていた大手ゼネコン系は、

工法自体が簡易な上、バイパスに面し

施工を進めるのも安易だったようで、

「外側」は完成、内装に入った模様…。

 

 

あ、今日のタイトルはドイツ語です。

アリとキリギリス。

このふたつのマンション建設がそうだと

言いたいわけではない。

そもそもドイツ語にしたのは、

いよいよ明日から『雪の中の三人』という

独の生んだ偉大な作家・ケストナーの

作品の稽古が始まるから、ただ一点。

 

 

上の写真は、一枚目より前の状態。

一階の天井および二階床部分のコンクリ打設、

のためのパネルを敷いた図。

あ、もう土木の話はいいか

 

さて『アリとキリギリス』。

演劇は、前者のつくりかたに似ている。

手作業で時間の掛かるもの。

 

『雪の~』初日は3月16日。

読み合わせという土台づくりから

床、壁、天井……と丁寧に。

蟻の堅実さをいとわず、と同時に

螽斯の自由さも忘れずに・・・

勿論、この時節、対策も怠りなく。

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烈瞬の竜筍

2021年02月06日 | 身辺雑記

゛れっしゅんのりゅうしゅん〝

・・・一見かっこいいけれど、

もはや単語すら造語の世界ε=ε=┏(・_・)┛

 

ただ『烈の瞬』という楽曲はある。

「ジャパハリネット」というバンドの作品で

れつのまたたき、と読む。

てことは、タケノコの一種に竜筍も

あったりするのかしら。

何かの手違いでこのブログを訪れた方などに

念のためにいえば、昨日の「一瞬の立春」の続きで、

タイトル自体に意味はありません。

 

前回【一瞬の立春】と題して、後半には

老子の教えが絡み、その続きはいつか書くと。

内心二月五日に書ければと思いつつ……無念。

六日の投稿となった。

老子の道教の「養身第二」を紐解いて、

ある物を美しいと感じた時、

ゆえに美しくないという概念が生まれる。

おなじく善いがあって悪が生じる〉と。

 

 

上の写真は、劇団俳優座No.344

『正義の人びと』のワンシーンなのだが、

まさに正義が、美醜や善悪と同様に

立場により異なると訴える作品だったのだ。

ところはロシア。

暗殺によるクーデターを起こす若者を軸に

展開する、ノーベル賞作家・カミュの戯曲。

 

時を経て

アジア最後のフロンティアと称される国で

クーデターが起きた。

歴史は繰り返す。

そうならぬよう叡智はあるはずだが。

長い歴史……を俯瞰すれば、

地球誕生からみれば「瞬」のヒトの時。

まだまだ叡智には届かないのか?

 

ミャンマーは極めて心配です。

それから、我が国も相変わらずのテータラク。

そのひとつに、大きな祭の長(おさ)の件。

 

いろんな声が上がるなか、以下の記事を支持致します。

拝啓 森喜朗会長殿 貴方を「老害」と非難するつもりはありません…人材の育成を怠ってきたツケが、いま噴出しているのです:中日新聞Web

 

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一瞬の立春

2021年02月04日 | 身辺雑記

タイトルにまったく意味はない。

・・・いや、ないことは、ないな。

 

俳優座の2020-21のラインナップが

『心の嘘』『火の殉難』

『正義の人びと』『雪の中の三人』と

これでもかってほどに「の」だった。

当初は『正義の人々』という表記で

公演を予定していたから、もしそうなら

漢字以外は「の」のみだった。

 

『正義の人びと』の一場面

 

で「の」を使いたいがためのタイトル。

昨日の立春に掛けてみた。

どうせならと「音」も意識して……

isshun-no-risshun

さて、二十四節気。

立春、夏至、秋分、大寒など

有名なものもあれば、清明や白露など

余り知られていないものも、ある。

 

例えば我が故郷の神奈川でも、

横浜や箱根など知られた市町村と

具体名は挙げないけれど、

そうでない所があって、

それは都道府県に限らず、

ある大学における学部や学科だとか、

オリンピック・パラリンピックの種目まで

無限にあるのである。

 

無限と一瞬。真反対でありながらも、

鮮やかに合致する部分もある。

……やや、哲学的か?

 

今日は代休をとっているのだが、

オンとオフ、この相反においても

壮大な相互作用を生むことは

いまや皆知されて久しい。

 

そして、知る人の少ない学科のひとつ

中国哲学文学科出の僕が〈皆知〉から

思い出すのは・・・

【天下皆知美之爲美、斯惡已】

に始まる老子の教え。

 

原文を書き進めても、意味不明だから

早々に解釈にうつるけれど、

「世間が皆美しいものを美しいと感じる、

それは実は醜いものなのだ」と。

更にこの教えは・・・

同様に善い事を善いと思うが、

それは善くない事なのだ」云々と続く。

 

ありゃ

意味なき題名のわりに雰囲気は出てきた。

ボロの出る前に終わるけれど、続きは必ず書く。

・・・いつか

 

そのかわりに。我が中哲は、

余りにマイナー過ぎて、今はもうない。

印度哲学科と合併され東洋思想学科に。

哀しい、と添えて終わります。

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六本木、中野、高円寺

2021年02月03日 | 鑑賞

日韓演劇交流センター主催公演

「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」の

交互上演を三本すべて観たいと

1月29日付の弊ブログに書いたのだが、

実は書いている段階で二本は見ていて

その日の夜、美しい満月のもと座・高円寺で

最後の一本も観劇することができた。

 

もっと言うと。

お隣の中野にあるザ・ポケットで

青年座『シェアの法則』も観た。

演出の須藤黄英氏は古巣(東演)時代に

客演出に迎えた気鋭(きえだけに)。

丁寧に稽古場を紡いでくれたが、

シェアハウスを舞台にしたハートウォーミングな

今回の戯曲をテンポ良くさばいて、

恥ずかしながら、感涙させてもらった

 

 

話を高円寺に戻す。

 

『激情万里』は若い俳優が舞台中央で文字通り

激情のパフォーマンスを展開。周りに配された

ベテランがト書きと解説で芝居を締めた。

 

逆に『椅子は悪くない』は

脂の乗った中堅が良い意味で「やりたい放題」。

若手を牽引する秀逸な舞台だった。

 

『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』は

いわゆる「演劇」を超えたステージアート。

映像も取り込んだ作品。

 

と、短評できる三本。

それぞれ限られた条件のなか、

今回も一本一本が独自性を発揮していた。

 

「限られた」なかに稽古時間の短さもある。

この現場を何度も関わって思ったのは、

俳優の中にリピーターがいて、

彼ら彼女らが「時間の短さ」を補ってくれる

ということ。リーディングXでも、それは感じた。

 

一度、翼を休めるという「日韓リーディング」が

もう一度飛翔することを願いつつ、今日はおしまい。

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