タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ARRCNのシンポジューム

2012年01月09日 | タカの渡り
 アジアの猛禽類の調査研究と保護を主目的に活動しているARRCNのシンポジュームがまもなく韓国のインチョン(仁川)で開かれます。

 つい先日、そのシンポジュームの最終案内がメールで送られてきました。とてもよく出来たものです。

 関心のある人、チョッとだけでも覗いてみたい方は下記をご覧下さい。コピー、貼り付けで検索すれば見ることが出来ます。

http://cfile204.uf.daum.net/attach/140A364E4F064BE306AF48

 このシンポジュームにタカ長も出席するつもりでいました。しかし、いろいろな事情が出来て、結局参加の申し込みが出来ないまま今日に至っています。もちろん締切日は過ぎていますから今回は不参加と言うことになります。

 一番の障害だったことがいま現在は存在しないようなことになっているので、、、、、、行ったほうは良かったのではないかと感じています。上記の案内文を読むとやはり血が騒ぐのです。

 しかし、一方で英語が理解できないものが行っても、、、、、、と二の足をふむ思いがあることも事実です。そうなのです。そのシンポジュームの公用語は英語なのです。そのためタカ長程度の英語能力では、シンポジュームでの一番肝心なところが理解できないのです。とても残念なことですが、、、、、。

     

 タカ長は2008年にベトナムで行われたシンポジュームに参加しました。今日の画像はすべてそのときに撮影したものです。

 2008年のシンポジューム(第5回目のシンポジューム)で一番期待していたのはこの人、アメリカから参加されたバインスタイン博士の講演でした。バインスタイン博士はタカの渡り研究では世界的に知られた研究者なのです。
 
 しかし、講演は容赦の無い英語。タカ長の能力では、、、、いま○○について話されていると言うことを理解するのがやっとで、その○○についてどのように話されているのか、肝心な部分はほとんど理解できませんでした。英語能力の無いものとしては、せめてこの講演だけでも同時通訳して欲しかったと今でも思っています。

     

 口頭での発表ももちろん英語です。今回の案内を見ると一人20分が割り当てられています。15分話して5分間の質疑応答。

 かつてタカ長はマレーシアで英語でプレゼンした経験があります。そのときは英文を書いて、英国人に直してもらい、それを読んだだけです。質疑応答が無ければその方法が使えるでしょうが、、、、5分間でも質疑応答に対応するためには本当の英語力が必要なので、もちろんタカ長には出来ません。

    

 研究発表は口頭だけではなくてポスター発表もあります。上のものはイヌワシ研究会のポスターの一部です。これは公式なポスターですが、ベトナムのときはそれとは別にポスター発表するコーナーがありました。手前から三つ目がタカ長が持っていったものです。春、山口県の角島から韓半島方面に渡っていくハイタカを紹介したものです。熱心に見てくださる人もいましたが、近寄って親しく話ができないのが英語力の無いものの悲しいところです。

 今回のシンポジュームではタカ長たちが韓国で行ったハチクマの渡りについて発表されます。その調査結果のまとめからポスターの作成まですべて仲間がまとめてくれました。そのおかげで、春に韓半島から多くのハチクマが日本を目指して渡っていくことを世界に紹介できます。

  

 シンポジュームは以上のような発表だけの場ではありません。楽しいバザーなどもあります。日本から行った私たちは折り紙を紹介したり、仲間がけん玉を披露したりして楽しみました。右側の絵はインドの会員が販売していたもので、タカ長はフクロウの絵を買ってきました。

  

 レクレーションの場では若者たちが場を盛り上げてくれました。右はインドネシアから来た学生たちのグループです。前に立っているアユさんなど英語を自国語のように操って場を取り仕切っていた感じです。

  

 それに比べたら左側のおじさんたちは地味で地味で、、、、でも、歌を歌って下さいました。一見風采の上がらないおじさんに見えますが、皆様この道では実績のある研究者なのです。

 日本にいては分からないことですが、いま東南アジアを中心に若い研究者が育っています。インドネシアチームの熱気など、日本にいては想像できないものでした。

        

 そのような若者たちに囲まれて鳥を見るだけでも、、、、、彼らの熱気を感じるだけでもシンポジュームに参加する意義はあるのです。

 そのことが分かっていながら、今回はチャンスを逃してしまいました。

 この写真を見ると中央のタカ長も東南アジアや中国の若ものたちと違和感ナシにおさまっているでしょう?