タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

悲しい現実

2013年12月26日 | タカの渡り
昨日の快晴から一転して、今日は終日雨模様の天気。

そのため予定していた山歩きをやめて、昨日紹介した、、、 この本を読みました。

と言ってもすべて読んだわけでもありませんし、また、その内容を紹介するのが今日のテーマでもありません。

鳥の研究者でもないタカ長は多くの専門書を読むことも、ペーパーに目を通すこともありません。そのようなタカ長の目をひいたのが、、

「イヌワシの保全と生息地管理」(須藤明子)と言う一章です。

このなかで「カメラマン・バードウォッチャーの問題」と言う一項がもうけられ、カメラマンやバードウォッチャーがルールやマナーを守らないことが繁殖妨害ななっていると書かれています。

     

イヌワシに限ったことではありませんが、珍しい鳥のまわりにはこのようなカメラの放列ができ、そのことが野鳥たちに必要以上のストレスを与え、カメラマンが意図したことではないとしても、結果として繁殖妨害をすることになっていることは、昨日今日から言われていることではありません。

しかし、この本は仮にもその道の「専門書」なのです。その専門書にこのような一項をもうける必要があるほど事態は深刻だと言うことなのでしょうか?

野鳥関係以外の分野の「専門書」にこのようなことが書かれているのかどうか、不勉強なタカ長は知りませんが、タカの観察者のひとりとして、バードウォッチャーのひとりとして、恥ずかしい思いをしながらこの一項を読んだわけです。

     
タカ長も鳥の写真を撮ります。そのため最近、、 このようなカメラを購入しました。

しかし、写真を撮るのは「図鑑用」になるような写真を撮るためではありません。その旅で見た鳥が何らかのかたちで記録できれば、それだけで満足なので、、、、

     

たとえばこのシマアオジのように、それらしきものがチラッとでも写っていればそれで満足しています。

より良い写真を撮りたいと言う気持ちは理解できますが、だからと言って、その気持ちが先行して繁殖妨害をすれば、その結果として自分たちが撮る野鳥がいなくなるのですから、自分を厳しく律することは何より大切なことだと言えます。

     

     

撮れる鳥だけを撮る、その気持は大切だと思うのですが、、、、、、。

特に猛禽類の繁殖に関する写真などは、素人が手を出す必要はないと考えているのですが、高価なカメラを買った人はそのような心境にはなれないのでしょうか?