武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

郵政民営化の実態

2007年10月02日 | 人間の欲望
福田さんが登場したときに、5年いや3年遅れてきた青年と評したが、昨日の国会演説を聴いて、何か哀しい気がした。
国作りをやろうとするエネルギーがない。情熱が感じられない。
丁寧に処方箋を構ずると述べたが、漢方の薬師では間に合わない。
難しい大手術に向かって自信と緊張感を持って執刀する名外科医が今の日本には必要なのだ。小沢の不敵な笑みだけが印象に残った。

10月1日をもって、郵便局は民営化され株式会社と名称を変えたが、その実態は民営化からはほど遠い。
2年前に民営化法が国会で成立し、2年の準備期間を経て郵政株式会社と名前を変えたが、10月1日は民営化のスタートであって、これから少なくても10年かけて民営化を進めていくことになるが、官僚はいつの間にかあの手この手で、この民営化を台無しにしてしまった。
郵政民化の姿とは、
少し面白くない説明だが、民営化の実態は次のようになっている。
2年の準備期間がありながら、株式会社といいながら株は上場されていないから、株式を買うことは出来ない。
「ゆうちょ銀行」になったが、定額貯金等の膨大な財産資産は「ゆうちょ銀行」に移管されなかった。
これは新たに作られた行政法人郵便貯金管理機構という国の管理組織に置かれてしまった。
「ゆうちょ銀行」は、あくまでも貯金管理機構から委託されて仕事をやるに過ぎない。つまりアルバイトみたいなものだ。こんな話は聞いていない。
民営化スタート前には、郵便貯金法という法律があり、これは民営化に伴い、10月1日に廃止になったはずだったが、どっこい貯金管理機構に秘かに移した定額貯金等は、何と旧郵便貯金法を適用すると別に法律を作っていた。
死んだ法律を秘かに生き返らせる役人はゾンビの魔法使いだ。
官僚の手口は、細かな法律整備をする上で、官僚に都合のいいように法律を作り変えていく。
つまりおいしいところはすべて国、つまり総務省が管理するということだ。
「聞いてないよ」と言いたくなる総務省官僚のずるがしこさと名ばかりの民営化だ。
一方では、既に簡易郵便局は10月1日に68局が局閉鎖され、合計417局がこの2年間で閉鎖された。
小泉さんは郵政大臣の時代、郵政官僚からは全く相手にされず、大臣室で1日中テレビを見ていたというが、役人の狡猾さを身にしみて知っていたのは小泉さんであったのだろう。
さて、福田では、社長室長の役まわりが適任で、社長のリーダーシップは無いと見た。
(ムラマサ、一閃)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする