武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

人間は犬より劣る

2007年10月25日 | 人間の欲望
ミートホープレスのトン豚社長が逮捕された。
遅すぎる立件だ。慎重というよりは警察・検察の怠慢だ。
社長本人も、こうなったら早く身を処したかったはずだ。
この夏は寝苦しかったろう。逮捕されて安心したのか、トン豚から漏れ聞こえてくるのは「どんな判決にも従います」ということだった。
同じ北海道の白い恋人が11月に販売再開をするらしい。
ネーミングはいいが、やったことは黒い食品偽装だ。10年は、そのダーティーイメージが付きまとうだろう。
例えば、雪印の乳製品を見ると、今でも衛生管理が大丈夫かなと心配になる。雪印は、昔、北海道開拓農民が、見よう見まねで牛の乳から手作りのバターを作り、一軒一軒売り歩き、その誠実な人柄そして品質に信用がつき、長年かかって乳製品では業界一位にまで登りつめた超優良企業であったが、その慢心からか、ズサンな衛生管理がバレて一夜にして瓦解してしまった。
赤福は、餅にあんこを巻けば良かったものを、嘘に嘘を積み重ねてしまい、300年の信用を一瞬にして失った。
先祖は、戦争中の原料不足に陥ったとき、赤福の品質を落とす訳にはいかないと、3年も製造を中止し、赤福の暖簾を守ったが、それらの苦労と長年積み上げてきた信用を一瞬の間に失ってしまった。
赤福は、せっせと豚のエサのようなものを作って、販売していたのだから、食品衛生法違反と言うより人間失格だ。
秋田のニセ比内鶏、死ぬために3~4日、車で山をさまよい、死に切れずに記者会見に及んだと釈明した藤原社長。
一見、朴訥であり誠実そうに見えたが、ところが、話の内容を聴き進むにつれ、歯切れが悪く、ニセ比内鶏の内容が、ここまで明らかになったと言うのに、まだ正当化しようとする姿勢が見え隠れし、見苦しかった。
もう卵を産まなくなり廃鶏となったメスを1羽10円で仕入れ、加工して嘘の比内鶏の名をつけて販売していたという。廃鶏の肉の硬さを地鶏の肉質だと、勘違いさせて売っていた悪質な商法だ。何かもの悲しくなるような雪国の話。
事件が起きた秋田・大館市は、渋谷の忠犬ハチ公の生まれ故郷であり、JR大館駅にはハチ公の像が今も飾られている。
誠実さにおいては、人間は犬よりも劣るということか。
そして名門・不二家も崩壊してしまった。
食品業界の不正は、これらの悪事が露見した所だけではないような気になってくる。中国ばかりも責められない日本の無残な現状だ。
さて、ムラマサどうする。
(ムラマサ、鈴のように鳴く)
コメント
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