武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

小沢の聖杯

2007年10月31日 | 人間の欲望
この小沢という男、危険だ。
思い起こせば、何人もの側近が揉みくちゃにされ、政治生命を失ったか、あるいは遠く 離れ去ったかである。
熊谷弘、船田元、中西啓介、栗本慎一郎、渡部恒三、二階俊博、野田毅、小池百合子、ぞろぞろだ。
栗本は、小沢に心酔していたが、一度心が離れると、ここでは言えないような言葉で小沢を罵倒していた。
さて、本題は、なぜ急に小沢は福田総理との2人だけの党首会談を開いたかである。
表の報道では、自民・福田からの呼びかけとなっているが、実は小沢からの要請だと言われている。
舌の根も乾かぬうちに、密室の党首会談を小沢の方から言うわけにもいかず、福田総理からの要請にしてくれという舞台裏だと聞こえてくる。
その証拠に、自民党の幹部連からは、不審な発言が湧き上がり、民主の幹部からも、不可解として批判の声が聞こえてくる。
いすれにしても、小沢があれだけ拒否していた党首会談を、手のひらを返すように突然行ったということは、紛れもない事実である。
キーワードは、山田洋行、守屋、宮崎、つまり今回の防衛利権の黒い霧、まだ名前は出ていないが、創価大学出のバリバリの公明党代議士であったが、小沢を師と仰ぐ東祥三・元代議士、防衛大出・航空自衛隊出身の田村秀昭・元参議員、今は亡くなったが中西・元防衛庁長官の一連の小沢チルドレンと、長年に渡る防衛族としての利権話はゾロゾロつきない。
小沢は、今回600万円の山田洋行からの献金が発覚しているが、これは氷山の一角だろう。
そして、同時に、なぜテロ特措法の審議が始まろうとしたときに、守屋事件が東京地検特捜部からリークされたのか。なぜ守屋喚問が終わると突然、党首会談がセットされたのか。これから自民と民主のガチンコ勝負へと突き進んでいくシナリオではなかったのか。
一つ一つパズルをはめ込んで行くと、小沢は時の総理大臣と、今、さしで話をする必要に迫られていたのではないのか。
国会は、まだ揉めているわけでもなく、31日今日に予定されていた党首討論をキャンセルまでして、中2日しか経たないのに、再度11月2日にも2回目の党首会談をするという。
不思議なことをするものだ。この謎解きのキーストーンはどこにあるのか。
昨日の党首会談後に、福田総理の深く考えごとをする目、そしてなぜか小沢には、いつものふてぶてしさが消えていた。
検察は検事総長の指揮権に絶対的に従うこと、と法律で規定され、検事総長は法務大臣、つまりは総理大臣の指揮に従う。
小沢からの公開できない要望を聞きいれ、代わりにテロ特措法を成立させる動きになったとしたら、この不可解なパズルは完成する。
まさしく、密室において密約が取り交わされることになる。
昨日、心なしか、小沢の顔が青ざめて見えたのは、秋の木枯らしのせいばかりでもないだろう。
(ムラマサ、鋭く冴える)
コメント
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