武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

篤姫と宮崎あおい

2009年01月03日 | 人生の意味
昨年で篤姫が終った。
人の一生は夢、幻のごとし。
天命という人の運命は、この世に生を授かったときから、既に決められているという。
丸に十の字の薩摩から、三つ葉葵の徳川に、運命の糸に手繰り寄せられ、その短き一生を終えた篤姫。
明治になって和宮が、京から東京麻布に再び移り住むようになってから、篤姫は芝居見物や祭りなどに二人で一緒に遊ぶようになったという。
しかし、若くして和宮は箱根にて病死。西郷隆盛は自刃、大久保利通は暗殺と、幕末の役者は次々に姿を消していく。
そして、ロンドンの名門イートンに遊学した徳川家達(田安亀之助)から英国土産として贈られた老眼鏡をかけて晩年の篤姫は暮らしたという。
さて、ある食事会の折、勝を前にして御飯の装いで、しゃもじを取り合った篤姫と和宮の優しさを目にして、勝がしゃもじを二つ用意させたことは、勝海舟の日記に本当にあったエピソードとして、微笑ましく描かれている。
さてさて、篤姫の波乱に満ちた一生は幕を閉じた。 上野寛永寺にあるという篤姫のお墓を、一度お参りしたい気持ちにさせる宮崎あおいの可憐な姿であった。

宮崎あおい。
不思議な魅力がある。心の底に綺麗な湖を湛えているような壊れそうにも、強靭そうにも、湖に手をひたしたときのひんやりとした清澄なきよらかさがある。故郷の風景を見るような、風が鼻をくすぐってもたらす自然の匂い。
花で言えば小川のほとりに咲く黄色花のような可憐な人だ。
コメント
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