オバマ、アメリカの新時代。
就任演説は感動した。力強く、愛国心に富み、的確なフレーズを駆使し、米国と世界の未来に向かって語りかけた。声に濁りがない、目に曇りが無い、心が澄んでいる。マイナス7℃の寒さは今の米国を表し、広がった青空は未来を指し示す。さて、本題に入ろう。オバマの立ち位置は微妙だ。政治という権力、経済という欲望、その二つが結びつき世界に混迷と不信をもたらす。オバマの父親は60年前のワシントンで、レストランに入ることを拒否された。黒人差別は当然であった。レストランは別、トイレは別、学校は別、バスは別、しかし、その息子が60年後、ワシントンでアメリカ大統領の就任演説を行なった。
そして、オバマは訴える。市場は善であろうが悪であろうが、市場を監視しなければ市場は制御不能に陥る。強欲で無責任な経済により米国はクライシスの真っ只中にある。その再生を図るのは困難だが、人種、宗教、性別を超えたアメリカの団結により、逆風に耐えて危機を克服し、未来の子供達へ米国の強さを繋げようと結んだ。黒人奴隷解放を行なったリンカーンの聖書に手を置いて。
☆オバマ外交について、
(イラク)米軍が責任ある撤退をすることが出来るのか。アメリカがイスラム社会に支配されることがないように、イラクはキリストに支配されることはない。ブッシュは日本やドイツを頭に描いていただろうが、コーランはキリスト教は悪魔の邪教だと教える。偶像のキリストやマリアに屈服することはない。
(イスラエル)オバマでさえも米国内のジューの意思を無視することはできない。つまりハマスには譲歩できないのだ。一方、ハマスは一時的には鳴りをひそめても、必ずイスラエルに報復する。アラブとイスラエルの間には共存共栄という言葉は存在しない。憎しみは憎しみを増幅させ、神の怒りが沸騰点を越えるまで、戦争は終息しない。
(アフガン)とて同じだ。砂漠の地で,ロウソクを燈し、ロバを飼い羊を飼い、未だ中世に生きる貧しい人々を、近代兵器で殺戮して何が米国は面白いのか。 アフガンは、米国にテロを起こす力も無ければ意志もない。ビンラーデンは、アフガンの民ではなく、サウジの息子なのだ。あるいは果たして、ビンラーデンは本当にテロの首謀者として存在していたのか。
(アジア)日本、中国、韓国・北朝鮮を見渡せば、まともな国は日本しかない。中国は奇形の肥大国、韓国は上げ底の発展途上国。しかし日本を見れば偉そうなことは言えない。国際政治における日本の存在感の薄さは外交の敗北であり、日本政治の退廃ではないのか。加えて、日本は世界一の財政赤字国、借金大国。その脆弱性は何かのきっかけで経済3流国家に転落する危険性すらある。政治が駄目で、金融・株・投資が駄目で、物作り経済が駄目になれば、その先は奈落の底だ。
さて、米国の問題は追々書いていくが、一言、キー・イッシューはアメリカのデトロイト3、自動車産業とエネルギーであることを現時点では示唆しておこう。オバマの過去のスピーチとディベートを聴けば、自然に、彼が目指す方向性が見えてくる。米国の変化を見逃すべきではない。日本がどのように未来を見据えて米国に対処し協調できるかだ。そこに日本の浮沈がかかっている。
☆
漫画太郎。
日本では、時の総理大臣が20日、予算委で漢字検定を受けた。
民主党の石井一は、漫画太郎が書いたとされる文藝春秋の論文を出し、「本当に麻生太郎自身がこの論文を書いたのか」と問い、お抱えライターが書いたと言えば、それはそれで問題ないのだが、漫画太郎は、「私が書きました」と答弁した。しかし石井の突っ込みはそれで終らなかった。漫画太郎のスケジュールを克明に調べた結果、論文を書ける時間はたった一日しかなかったと石井は追及した。その一日で40枚の論文を書けるはずがないと石井は断じ、難しい漢字を良くかけたなと皮肉を言い、論文の中にあった12ヶの難しい漢字をボードに示した。これを読めるのかと問われた漫画太郎は、遂行を(ついこう)と読んだから、議場は大笑いになった。それにしても、自民党の政治家よ、自党のトップである総理総裁が野党に漢字検定されて、笑っているその神経はどうしたものか。これでは、内閣崩壊は時間の問題だ。
(ムラマサ、鋭く一閃)
就任演説は感動した。力強く、愛国心に富み、的確なフレーズを駆使し、米国と世界の未来に向かって語りかけた。声に濁りがない、目に曇りが無い、心が澄んでいる。マイナス7℃の寒さは今の米国を表し、広がった青空は未来を指し示す。さて、本題に入ろう。オバマの立ち位置は微妙だ。政治という権力、経済という欲望、その二つが結びつき世界に混迷と不信をもたらす。オバマの父親は60年前のワシントンで、レストランに入ることを拒否された。黒人差別は当然であった。レストランは別、トイレは別、学校は別、バスは別、しかし、その息子が60年後、ワシントンでアメリカ大統領の就任演説を行なった。
そして、オバマは訴える。市場は善であろうが悪であろうが、市場を監視しなければ市場は制御不能に陥る。強欲で無責任な経済により米国はクライシスの真っ只中にある。その再生を図るのは困難だが、人種、宗教、性別を超えたアメリカの団結により、逆風に耐えて危機を克服し、未来の子供達へ米国の強さを繋げようと結んだ。黒人奴隷解放を行なったリンカーンの聖書に手を置いて。
☆オバマ外交について、
(イラク)米軍が責任ある撤退をすることが出来るのか。アメリカがイスラム社会に支配されることがないように、イラクはキリストに支配されることはない。ブッシュは日本やドイツを頭に描いていただろうが、コーランはキリスト教は悪魔の邪教だと教える。偶像のキリストやマリアに屈服することはない。
(イスラエル)オバマでさえも米国内のジューの意思を無視することはできない。つまりハマスには譲歩できないのだ。一方、ハマスは一時的には鳴りをひそめても、必ずイスラエルに報復する。アラブとイスラエルの間には共存共栄という言葉は存在しない。憎しみは憎しみを増幅させ、神の怒りが沸騰点を越えるまで、戦争は終息しない。
(アフガン)とて同じだ。砂漠の地で,ロウソクを燈し、ロバを飼い羊を飼い、未だ中世に生きる貧しい人々を、近代兵器で殺戮して何が米国は面白いのか。 アフガンは、米国にテロを起こす力も無ければ意志もない。ビンラーデンは、アフガンの民ではなく、サウジの息子なのだ。あるいは果たして、ビンラーデンは本当にテロの首謀者として存在していたのか。
(アジア)日本、中国、韓国・北朝鮮を見渡せば、まともな国は日本しかない。中国は奇形の肥大国、韓国は上げ底の発展途上国。しかし日本を見れば偉そうなことは言えない。国際政治における日本の存在感の薄さは外交の敗北であり、日本政治の退廃ではないのか。加えて、日本は世界一の財政赤字国、借金大国。その脆弱性は何かのきっかけで経済3流国家に転落する危険性すらある。政治が駄目で、金融・株・投資が駄目で、物作り経済が駄目になれば、その先は奈落の底だ。
さて、米国の問題は追々書いていくが、一言、キー・イッシューはアメリカのデトロイト3、自動車産業とエネルギーであることを現時点では示唆しておこう。オバマの過去のスピーチとディベートを聴けば、自然に、彼が目指す方向性が見えてくる。米国の変化を見逃すべきではない。日本がどのように未来を見据えて米国に対処し協調できるかだ。そこに日本の浮沈がかかっている。
☆
漫画太郎。
日本では、時の総理大臣が20日、予算委で漢字検定を受けた。
民主党の石井一は、漫画太郎が書いたとされる文藝春秋の論文を出し、「本当に麻生太郎自身がこの論文を書いたのか」と問い、お抱えライターが書いたと言えば、それはそれで問題ないのだが、漫画太郎は、「私が書きました」と答弁した。しかし石井の突っ込みはそれで終らなかった。漫画太郎のスケジュールを克明に調べた結果、論文を書ける時間はたった一日しかなかったと石井は追及した。その一日で40枚の論文を書けるはずがないと石井は断じ、難しい漢字を良くかけたなと皮肉を言い、論文の中にあった12ヶの難しい漢字をボードに示した。これを読めるのかと問われた漫画太郎は、遂行を(ついこう)と読んだから、議場は大笑いになった。それにしても、自民党の政治家よ、自党のトップである総理総裁が野党に漢字検定されて、笑っているその神経はどうしたものか。これでは、内閣崩壊は時間の問題だ。
(ムラマサ、鋭く一閃)