武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

2009年、日本の政治、経済、外交

2009年01月04日 | 国際外交の真実
日本の政治、経済、外交。
泣いても笑っても、今年9月10日には衆議院の任期が切れ、総選挙が行なわれる。あほう自民党は9月の任期満了解散を狙うだろうが、民主党というより国民がそれを許さない。1月中に麻生は「追い込まれ解散」をせざるを得ないか、あるいは自民党は麻生の首をすげ替えて新総裁総理を担ぎ出して、延命を図るか。激突の場面は早く来る。小沢は何かモタモタしているが、小沢もやる気がないなら、民主も小沢を切って頭をすげ替えるくらいの迫力がなければこれからの激動を乗り切る事はできない。西郷隆盛と大久保利通は郷士の出ながら、薩長同盟においては島津久光そして筆頭家老の小松帯刀の言う事は聞かなかった。そして薩長同盟を引っ張り、徳川幕藩体制を実力で粉砕した明治維新。
もはや、自民と民主の政策論議はいらない。年金がどうした、給付金がどうした、高齢医療介護がどうしたなどなど、そういう議論は終った。なぜなら、官僚と漫画太郎は何もしない、何もできないことが十二分に分かった。腐敗の沼に浮ぶ官僚帝国と、そのパシリになって利権にしがみつく「あほう自民党」を権力の座から引きずり降ろさなければならない。現実的には民主党が政権を奪取する。その為には、参院で麻生の「未曾ゆう」の「薄らバカ」に問責決議を突き付け、参院への出入り禁止を敢行し、麻生内閣に三行半を渡す。そうなれば漫画太郎は、衆院の片翼飛行か、総辞職か、解散総選挙かの3択問題になる。それが2009年の平成維新の始まりだ。

経済。
金融資本主義とは名ばかりの強欲資本主義は、アダム・スミスの「見えざる手」 という経済信仰をサブプライムによって打ち砕いた。
世界の財政金融担当者とエコノミストはムダ飯を食っていただけで、何も機能しなかった。 住宅ローンを証券化したデリバティブ金融商品とCDSをビジネスモデルにして、借入金を元手に自己資本の何十倍も投資するレバレッジ取引を行なったカジノ経済。
そのカジノ経済がもたらしたものは、倒産したリーマンの社長(CEO)の年間報酬が50億円、退職金が500億円だったことを見ても、その汚辱と腐敗が分かるというものだ。だから、それを知ったアメリカ伝統の保守層はリーマンを助けなかったと囁かれる。日本から低金利で莫大な金を調達し、カネはカネを生む式の米国金融強盗団の末路はこれからだ。まだ金融クライシスは始まったばかりだ。 昨年9月中旬のリーマン破綻だけで43兆円が吹っ飛び、日本年金機構の年金運用はアメリカ・日本株式の含み損だけで10兆円にもなろうとしている。農林中金、野村、各生保、損保、メガバンクのレバレッジ取引による損は、まだ確定していない。 その余波は今年3月の大企業決算で明らかにされ、そして不良債権化してスパイラル・デス不況にまっしぐらだ。

外交。
日本の外交は弱くなった。あまりに日本の総理が短期間で政権を投げ出す、あるいは交代するという世界に例を見ない政治不安定が大きく影響している。そして、近年、感じるのは外交の要である外務大臣がお粗末になったということ。失礼ながら最近の外務大臣は、ほとんど「薄らバカ」に近いのではないのか。 最近の外務大臣を挙げると、麻生太郎、町村、高村、中曽根の面々だが、まことに薄ら寒い。 小泉さんは外交は俺がやる式で、その結果、無能の麻生と町村を起用した。麻生も小泉さんを真似て中曽根を持ってきた。中曽根などは長く参院にいたせいか、まるで蔵にこもりきりでカビの生えた質屋の番頭ではないか。
就任当初は中曽根に期待したが、期待と現実との落差を見て、改めて自民党の人材払底に恐れ入った。 アジア6ヶ国協議では日本は誰からも相手にされていない。アメリカからは属国扱いで、日本の政治的プレゼンスは何もない。 何しろ、昨年七月の洞爺湖サミットにおいて日本は、あらかじめ設定されていたフランスとイタリアとの二国間会談を、その朝にそれぞれドタキャンされて会談は行なわれなかったのだ。
また、その洞爺湖サミットの前の4月に胡錦涛が来日した際、中国との東シナ海ガス田共同開発について共同開発の合意をしたと日本は発表したが、12月に福岡で行なわれた日韓中首脳会談において、その合意を裏付ける条約化交渉が全く進んでいなかったことが判明した。それ故、漫画太郎は、「共同開発の条約化を早期に行いたい」と温家宝に訴えたが、温家宝は、「事務レベルで話し合いを続けたい」とにべもなかったという。
つまり、中国と首脳会談をやっても何も意味がない、時間とカネの無駄だということだ。もはや自民党政治の力量不足は、幕末の世襲である徳川直参の旗本と同じではないか。それに比べて、長岡藩、会津藩は田舎者の愚直さで筋を通したのは立派だった。また多摩の百姓上がりの新選組・土方歳三は最後の最後まで奮戦し、今に名を残したのは「あっぱれ」だ。さて他方、自民党の官僚上がりの代議士と2世議員などは利権にぶら下がる猿と同じだから、見苦しいだけだ。

日比谷公園の「派遣村」。
小泉さんと漫画太郎の家を開放せよと言ったら、嫌味になるだけだから言うまい。社民党も、党本部の開放を「検討する」という」表現は情けない。 検討ではなくて即実行だろう。これが社会党系の限界だ。要するに自民党と同じ穴のナントカで弱い者に対する気持ちがない。そして労働者の味方を言う共産党の声が聞こえないが、組織労働者の票にならなければ動かないということか。また民主党の具体案は何か。 実は東京都は余った空き家の団地をたくさん保有している。石原などは金と票にならない(もう引退だが)ことは何もしない。こうなれば自衛隊の敷地にテントを張ってもらうことだ。自衛隊の世話になればいい。国民を守るのが自衛隊の仕事だ。そのくらい総理大臣と防衛大臣が一声発すれば簡単なことだ。春になれば、派遣労働者は地方で農業をやればいい。派遣ではなく、農業家として一本立ちすればいい。田舎は農業従事者の不足で困っているのだ。日本の食料自給率39%以下、田んぼは強制減反で荒地になって、農業従事者の80%は65歳以上の老人なのだ。日本の農業をどうするつもりだ。 日比谷では、主催者の想定を超える派遣労働者が集まったと言うが、まだ350人しかいない。そして厚生労働省の庁舎講堂の開放は5日朝までで、派遣村も5日には撤収で、支援を頼る人たちは、その後の生活に困ることになる。日本には政治家はいないのか。

東シナ海のガス田。
ならず者国家・中国を、我々は常に警戒しなければならぬ。
日本と中国は2008年6月にガス田の共同開発で合意したが、現状を維持すべきガス田「樫」で新たに中国が掘削を行っていた。明確な合意違反だ。日本は抗議したが、中国は聞く耳持たぬで、生産に入ったという。日本の抗議に対して中国は、自衛隊のP3Cの監視飛行を「妨害行為」だとして逆に抗議してきている。日本の官僚と自民党政治の敗北だ。
(ムラマサ、鋭く斬る)
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