平成維新。
ようやく国会が始まった。12月に実質やっていないからブランクが長く感じる。この漫画太郎はどうにもならない。見得だけは切るが、肝心のところでは逃げる。漫画太郎の腹の中は「解散は9月の任期満了」だ。それまでに危急存亡の事態に立ち入れば、総辞職の道を選ぶ。つまり政権投げ出しだ。そうすれば3代続けて自民党は政権の放棄に立ち至る。なぜなら、解散をやれば自民党は歴史的大敗を喫する。その汚名を100年先まで着るのは、気位の高い漫画太郎にとっては耐えられないだろう。その後の政局は一本道だ。それにしても漫画太郎にとっては裏目裏目の出目だ。リーマン、世界恐慌、給付金、医師はバカ発言、漢字読めない、二次補正、派遣切り、渡辺離党。小泉さんが、「10月冒頭解散を逃せば、後はマサカの坂を転げ落ちるばかりだ」と占ったのは政局の達人の読み筋だ。小泉さんが自民党総裁選で麻生ではなく、表面だけでも小池百合子を応援したのは理由があった。一つは、麻生の本音は小泉嫌いであったこと、二つ目は麻生の力量は全く買っていなかったことである。さてさて、自民党にはポスト麻生がいない。中川昭一は麻生と一蓮托生だ。秀直は参謀ではあっても旗頭ではない。小池百合子では収まりが悪い。総裁選に出た石原、石破では力不足。与謝野は71歳の半病人。山崎拓、加藤紘一は島流し状態の素浪人。塩崎、茂木は雀が騒いでいる程度。後藤田は若すぎる。それにしても今の自民党を見れば、鼻血も出ない状態というのではないか。
☆
渡辺喜美。
離党決行まであとわずかだが、漫画太郎はそれについて、「離党は個人の問題だから答えようがない」と言い、幹事長の細田はクラゲのように体をナヨナヨさせて、「何か置いていったみたいだけど、コメントしません」とにべもなかった。
大臣までやった自党の代議士から「ケツをまくられて」、総理と幹事長は何も批判しなかった。もはや自民党の末期症状だ。今回の渡辺の離党劇はすぐにインパクトは無いが、自民党の地殻変動をもたらす蟻の一穴になるだろう。
☆
坂本哲志。
自民党代議士(熊本)で総務政務官は「派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」と批判した。それを言うなら、人間を物扱いにして失業対策をとらない悪法を、しらっとして普及させた政治そのものが真面目でない。
絵美の取材によれば、派遣村に集まった半数はホームレス風だという。それはボランティアの人達も感じている。しかしボランティアの人達は言う、「困っている人を助ける」。ボランティアの人達は年末年始もなく働いたのだ。
そして、確かに派遣切りされた人達の大多数は、学歴が無く、職歴も無く、能力も劣る人かも知れない。しかし,だからといって無情に切る理由にはならない。企業的には契約期間を守る、政治的には失業保険の適用、公営住宅への入居を担保しなければ、それは国家ではない。固い事を言えば、日本人は憲法25条で健康で文化的な最低限の生活が保証されている。それができない「あほう総理」は憲法違反だ。
★
「トヨタが恐れるシナリオ」
と題して、韓国の新聞「中央日報」に韓国人記者が記事を書いた。
まず、韓国人記者が米国車に試乗した。思ったより悪くないと感想を述べる。それなりにしっかりしていて乗りやすい。電子装備が多い日本の車に比べ乗りやすい。運転席に座ればスイッチが多くなく悩む必要がない。エンジンをかけギアを「D」にしてアクセルを踏めばそれだけでいい。BMWのように初めて乗る人を惑わすおかしな変速レバーもない。レクサスのようにコンピュータのキーボードを思わせる多くのスイッチもない。しかし問題は仕上げだと韓国人記者は言う。米国車はスイッチの形や触感が悪い。目に見えないところはさらにそうだ。トランクを開ければ粗雑な部分がそのまま見える。燃費は3リットルエンジンで日本やドイツの車より10~20%低いという。 そして、アメリカのエンジニアの「誠意」が足りないと不満を言う。感性が落ちると指摘する。
しかし思うに、乗りやすく運転しやすく簡単だと米国車を評価したのだから、それで充分ではないか。アメリカ人は車を単なる足にしか考えていないのだ。
そして韓国人記者はビッグ3の生き残り策を提案する。「破産を通じて高コスト構造を解決し、競争力がある部分だけを集めて新たな会社として生き返る場合、数年後には米国車は再び強者になる」。その結果、トヨタが最も恐れるのはこの案だと決め付ける韓国人の短絡思考。
さて、思い込みが激しい韓国人に教えて上げるが、トヨタは欧米において非常に慎重な態度を取り続けている。ビッグ3が後10年、20年くらいかけて徐々に衰退していくのはトヨタにとって問題はないが、突然倒産されるのはトヨタにとっても困るのだ。そして韓国人の記者が言うように、ビッグ3が統合再編されて再び強者になることは、トヨタにとって恐れるシナリオどころか、トヨタにとって歓迎すべきことなのだ。その理由はここでは説明しない。
トヨタというか日本人の考え方は、韓国人の狭い世界観では理解できない別のものだと言っておく。
(ムラマサ、鋭く一閃)
ようやく国会が始まった。12月に実質やっていないからブランクが長く感じる。この漫画太郎はどうにもならない。見得だけは切るが、肝心のところでは逃げる。漫画太郎の腹の中は「解散は9月の任期満了」だ。それまでに危急存亡の事態に立ち入れば、総辞職の道を選ぶ。つまり政権投げ出しだ。そうすれば3代続けて自民党は政権の放棄に立ち至る。なぜなら、解散をやれば自民党は歴史的大敗を喫する。その汚名を100年先まで着るのは、気位の高い漫画太郎にとっては耐えられないだろう。その後の政局は一本道だ。それにしても漫画太郎にとっては裏目裏目の出目だ。リーマン、世界恐慌、給付金、医師はバカ発言、漢字読めない、二次補正、派遣切り、渡辺離党。小泉さんが、「10月冒頭解散を逃せば、後はマサカの坂を転げ落ちるばかりだ」と占ったのは政局の達人の読み筋だ。小泉さんが自民党総裁選で麻生ではなく、表面だけでも小池百合子を応援したのは理由があった。一つは、麻生の本音は小泉嫌いであったこと、二つ目は麻生の力量は全く買っていなかったことである。さてさて、自民党にはポスト麻生がいない。中川昭一は麻生と一蓮托生だ。秀直は参謀ではあっても旗頭ではない。小池百合子では収まりが悪い。総裁選に出た石原、石破では力不足。与謝野は71歳の半病人。山崎拓、加藤紘一は島流し状態の素浪人。塩崎、茂木は雀が騒いでいる程度。後藤田は若すぎる。それにしても今の自民党を見れば、鼻血も出ない状態というのではないか。
☆
渡辺喜美。
離党決行まであとわずかだが、漫画太郎はそれについて、「離党は個人の問題だから答えようがない」と言い、幹事長の細田はクラゲのように体をナヨナヨさせて、「何か置いていったみたいだけど、コメントしません」とにべもなかった。
大臣までやった自党の代議士から「ケツをまくられて」、総理と幹事長は何も批判しなかった。もはや自民党の末期症状だ。今回の渡辺の離党劇はすぐにインパクトは無いが、自民党の地殻変動をもたらす蟻の一穴になるだろう。
☆
坂本哲志。
自民党代議士(熊本)で総務政務官は「派遣村」について、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」と批判した。それを言うなら、人間を物扱いにして失業対策をとらない悪法を、しらっとして普及させた政治そのものが真面目でない。
絵美の取材によれば、派遣村に集まった半数はホームレス風だという。それはボランティアの人達も感じている。しかしボランティアの人達は言う、「困っている人を助ける」。ボランティアの人達は年末年始もなく働いたのだ。
そして、確かに派遣切りされた人達の大多数は、学歴が無く、職歴も無く、能力も劣る人かも知れない。しかし,だからといって無情に切る理由にはならない。企業的には契約期間を守る、政治的には失業保険の適用、公営住宅への入居を担保しなければ、それは国家ではない。固い事を言えば、日本人は憲法25条で健康で文化的な最低限の生活が保証されている。それができない「あほう総理」は憲法違反だ。
★
「トヨタが恐れるシナリオ」
と題して、韓国の新聞「中央日報」に韓国人記者が記事を書いた。
まず、韓国人記者が米国車に試乗した。思ったより悪くないと感想を述べる。それなりにしっかりしていて乗りやすい。電子装備が多い日本の車に比べ乗りやすい。運転席に座ればスイッチが多くなく悩む必要がない。エンジンをかけギアを「D」にしてアクセルを踏めばそれだけでいい。BMWのように初めて乗る人を惑わすおかしな変速レバーもない。レクサスのようにコンピュータのキーボードを思わせる多くのスイッチもない。しかし問題は仕上げだと韓国人記者は言う。米国車はスイッチの形や触感が悪い。目に見えないところはさらにそうだ。トランクを開ければ粗雑な部分がそのまま見える。燃費は3リットルエンジンで日本やドイツの車より10~20%低いという。 そして、アメリカのエンジニアの「誠意」が足りないと不満を言う。感性が落ちると指摘する。
しかし思うに、乗りやすく運転しやすく簡単だと米国車を評価したのだから、それで充分ではないか。アメリカ人は車を単なる足にしか考えていないのだ。
そして韓国人記者はビッグ3の生き残り策を提案する。「破産を通じて高コスト構造を解決し、競争力がある部分だけを集めて新たな会社として生き返る場合、数年後には米国車は再び強者になる」。その結果、トヨタが最も恐れるのはこの案だと決め付ける韓国人の短絡思考。
さて、思い込みが激しい韓国人に教えて上げるが、トヨタは欧米において非常に慎重な態度を取り続けている。ビッグ3が後10年、20年くらいかけて徐々に衰退していくのはトヨタにとって問題はないが、突然倒産されるのはトヨタにとっても困るのだ。そして韓国人の記者が言うように、ビッグ3が統合再編されて再び強者になることは、トヨタにとって恐れるシナリオどころか、トヨタにとって歓迎すべきことなのだ。その理由はここでは説明しない。
トヨタというか日本人の考え方は、韓国人の狭い世界観では理解できない別のものだと言っておく。
(ムラマサ、鋭く一閃)