武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

麻生太郎とトン豚。 清水由貴子の死

2009年04月28日 | 人生の意味
麻生太郎とトン豚インフル。
豚インフルの水際作戦だとして、総理自らが陣頭指揮を執るジェスチャーを見せつけ、並み居る閣僚を前にしてダミ声を響かせた。まるで「いざ、これから出入りか」 と思わせたヤクザ者のそれであった。 2日前にも書いたが、豚インフルは危険な匂いがする。だから水際作戦は大事だ。しかし麻生太郎の慌てぶりを見ていると統治能力の無さを感じるだけだ。厚労大臣の舛添の発言は、町の消防団の火消しポンプ並みではあるが、理知的に対応する態度ではない。これが東大法学部卒で政治学助教授であったというのだから、東大のレベルというのはマークシート秀才ではあっても、インテリジェンスに欠ける。
さて、産経新聞の世論調査で、麻生内閣の支持率は28%となり、前回3月より7ポイント増えたという。比例の投票先は、自民党が34.6%、民主党34・0%で、麻生政権の発足後、初めて自民党が民主党を上回ったと産経は大喜びだ。たった0.6%だが、それだけ喜ぶなら、今すぐにでも解散総選挙をすれば良いと思うが、解散は絶対にできない。 なぜなら自民は惨敗する。もし自民が勝利すると読むならば、今日にでも解散するはずだ。また、次期総理にふさわしい政治家は誰かの質問に、麻生太郎が前回の4%から倍に伸ばして8%になったと喜ぶが、冷静に見れば8%しか支持されていない。 自民支持の固定層は30%と言われているから、それにはるかに満たない。つまり麻生太郎の崩壊現象を示している。 補正予算については、「財政を悪化させるからよくない」と答えた人が80%に達したという。 国民は良く見ている。財務省発表で今や、国の借金は846兆円になった。世界一の借金だ。

高速道路の建設を進める国幹会議が、昨日突然開かれ事実上、建設ゴーサインとなった。 総事業費は1兆5190億円。 大半において税金が投入されるという。 建設利権に官僚と自民党が群がったということだ。 これは制度欠陥で整備事業となれば国交大臣の権限で着工できる。 そして国幹会議の構成は、自民党、官僚、財界の利権受益者のみだから、腐敗が生まれる。 そして麻生の目的は、公共事業にぶら下がる麻生企業の救済だ。 この金を医療、介護、年金に回すべきだが、道路利権に群がる自民党と官僚帝国の醜い姿よ。 介護からは政治献金は貰えないが、道路建設会社からは合法的に3%の政治献金が懐に入るカラクリだ。官僚はナントカ機構、ナントカ協会を維持、新設し、天下りをする構造になる。
竹中平蔵の罪は、口では構造改革を言い、具体策を聞けば 「法人税を下げろ」と言う。しかし、こういう政治家と官僚と企業の腐敗構造を改めろとは表立っては言わない。それを言えば身の危険にさらされるということだろう。

清水由貴子さん(享年49歳)。
雨降る日、亡き父の墓前で硫化水素を吸って自殺した。静岡小山町の富士霊園の自殺現場に残されたA4ノート3枚のページには、妹・良子さんへの謝罪の言葉がつづられていたという。傍には車椅子に座った母親が一昼夜、そこで過ごしたという。発見された時には意識を失っていた。認知症であり、糖尿病であり、そして目が見えない。母を道連れに死ぬ、そんな覚悟があったのだろうか。清水由貴子さんの遺体の傍にいた母親は、「要介護認定5」という、常に介護を必要とする77歳の老人。「いつも笑顔で、よその人には苦労を見せたことがない人だった」清水由貴子さん。妹の良子さんには「日帰りで墓参りに行く」と告げ、東京・武蔵野市の自宅から父が眠る富士霊園に向かった。午後3時30分ごろ、JR御殿場駅でタクシーに乗車。20分で富士霊園に着き、霊園で線香などを買い求め、母親のトイレの世話をしていたという。そして午後4時25分ごろ、父の墓石の前に着いた。線香を上げ、花を供え、硫化水素を黒色のポリ袋に作り、そのまま頭を入れ、死んだ。死亡推定時刻は午後5時。翌日、職員に発見された時、由貴子さんは父親の墓石の前で倒れていた。その傍らには車いすに座った母親が一人、衰弱により意識不明の状態だったが、命は取り止めた。 由貴子さん8歳の時に父が亡くなり、家族は生活保護を受けて暮らしていたという。妹と二人、母親に育てられた。しかし1976年に欽ちゃんの「スター誕生」でグランドチャンピオンになり、芸能界デビューを果たし歌手、タレントとして成功を収めた。そして東京・武蔵野市に1億円のレンガ作りの一戸建てを作り、母と妹と一緒に住み始めた。 ところが3年前に母親の容態が悪くなると芸能界を引退し、電話オペレーターのパートをしながら生活を支えた。「何とかやれています」、要介護認定のための調査に訪れた調査員に先月、明るい表情で語った。調査員は「お母さんをとても大事にしている印象で、悲観的な様子はうかがえなかった」。近所の女性も「お母さんの面倒をずっと見ていた。とても仲良しの家族で暖かい方だった」と話す。
自宅で要介護者の老人をみる家族は孤立していく。介護の為に仕事をやめる。金銭的負担、肉体的負担、そして精神的に追い詰められていく。絶望という壁にぶつかった時、人は永遠の眠りを選択するのか。平成12年に介護制度が創設されたが、介護者の負担は楽にはなっていない。 介護保険の在宅サービスは、1回1時間半程度の訪問介護が普通だ。一方、介護サービスに希望を持って入ってくる若者は、重労働と長時間労働の見返りが月20万円の給料にしか過ぎず、将来に希望が持てず、やめていく。1、2、3級の介護士ヘルパーを取得する度に、10~30万円程の費用がかかるのだ。果たして、日本の介護を救うのは自民党の利権政治なのか。我々は明確に「NO」を突きつける。
(ムラマサ、鋭く斬る)
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