古い写真から蘇る思い出の山旅・その32
「安達太良山」
(4)くろがね小屋から勢至平、奥岳登山口
2013年6月16日(日)
4時30分頃に起床、細かい雨が降っていたが、
同地方の天気予報では、日中、「晴」になっており、とりあえず安堵。
鉄山の中腹、県営くろがね小屋の少し上に、源泉地が有る。(立入り禁止)
ここから、岳温泉等へ、延々と源泉が送られているのだという。
配管の点検、管理、維持も大変なことだと想像される。
朝食は、5時30分、その前に、一浴。
県営くろがね小屋から、奥岳登山口・あだたら高原スキー場駐車場までは、標準歩行所要時間=1時間30分程度であり、急ぐ必要の無いところだったが、高齢者ドライバーとて、帰りの長距離、高速道路運転のことを考慮して、早めの出発とした。
6時30分頃に、「県営くろがね小屋」を出発したようだ。
振り返り見る「くろがね小屋」、
さすがは、標高1,400m、前日は見えなかった雲海も・・・。
金明水神 マイヅルソウ
勢至平のレンゲツツジ群落
もっと真っ赤に染まる勢至平の絶景を期待していたものだが、
全体にガスが掛かり、視界は、50m~100程度、ザンネン!、
八の字 烏川橋?
午前9時頃には、奥岳登山口・あだたら高原スキー場駐車場に帰還。前日同様の濃霧だったが、日曜日ということもあり、日中の「晴」を見越してか、ハイカー、観光客の車が続々到着、駐車場がどんどん埋まっていく中、家路についた。
6月の安達太良山、
一番のお目当ては、勢至平周辺のレンゲツツジ大群落の絶景を撮る・・・だったと思うが、濃いガスに阻まれ、残念ながら叶わずだった。
若い頃であれば、「また来る時には、笑っておくれーーー♫」、改めて、訪れてみたくなるところであるが、初めてで最後の「安達太良山」になったのだった。
それにしても、10年前にはまだ、遠出する気力、体力が有ったということになり、我ながらびっくりしているところだ。八十路を過ぎ、身体のあちこちにガタがきている今となっては、「安達太良山」もまた、もう二度と訪れること叶わない、遠い思い出の山となってしまっているのである。
(蛇足)
智恵子抄
あどけない話
高村光太郎
智恵子は東京に空が無いといふ
ほんとの空が見たいといふ
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言ふ
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ
あどけない空の話である
(おまけ)
先日、相互フォロワー登録している方から、
「安達太良山」・・・から、ご主人の大好きな歌謡曲「智恵子抄」が思い浮かび、
思わずくちずさんでしまった・・とのコメントをいただいた。
確かに、「安達太良山」は、子供の頃、ラジオからよく流れていた
歌謡曲「智恵子抄」の歌詞で、知ったような気がしている。
懐かしい曲のひとつではある。
「智恵子抄」 唄・二代目コロンビア・ローズ (YouTubeから共有)
(おわり)
この二代目さん、昭和43年に修学旅行で栗林公園へ行ったらちょうど見えれれていたんですよ。
芸能人が珍しい時代、特に田舎坊主はみんなびっくりしました、たしか写真も撮ったような?
懐かしいですねぇ・・・亡くなられたのですね
思い出しました。
栗林公園で・・、
二代目ローズに・・、
芸能人等、目の前で見るチャンス等、無かった時代、それは、びっくりで、記憶に残ったでしょうね。子供の頃や若い頃の、そういった断片的な記憶って、何十年経っても、その時の情景まで、思い出せるから不思議なことだと思います。
コメントいただき有難うございます。