こう改めて読んでみると、日記と云うより、散文、
散文と云うより詩に近いものが在るのだな、と思う。
もっと、日記なら日記らしくと云う想いもあるものの
日常から離れた視点からモノを視ていくと云うこと
をしたかったのかなあ、とも思う。
閲覧者数はさほどでもないものの、続きを希望してくれ
る人もいるのだな、と思い、続きをぼちぼちやって
いこうかな、と思っておりやす。
8・19
夜、アパートの窓に集まってくる小さな虫をヤモリ
は食べ続けた。
広島に夏休みに子供の頃来ていたのだが、必ず風呂場に
ヤモリがいた。今でもたまにホームの方にもヤモリが出る
ことがある。
8・20
夜明け……僕らが待ち望んだものは……焼けるような虹色の空
だった。
8・21
死にかけの部屋で僕が見たものは……殺人者の真っ赤に染まった
鳥の羽根のオモチャ……僕たちはふりをして、それを空へ投げた。
真空の針金の飛び道具で僕たちはやられた。
休日はラリっている……頭を解放するのさ。
恐るべき真実に目を向けよ。死……完璧なる静寂……夜の
目のような。
字……その形が死を呼び込んだ……赤。
冷たい死体に抱きついた犬のような君……犬のように……
ワンワンワン。
爆発する缶と水色に輝く血のような……君の意味不明な
セリフ。
彼が言ったことは少しの意味もないのだ。
土台無理な話しなのだ……その設定とやらはムチャクチャであった。
無様な死に際、犬の舌のような死。
分からぬ、筆記の中に秘めたる指の間のニオイの勝利だ。
ダメだ、そこにある簡単に血に染まる缶詰めの様な感情。
明日にはきっと死が訪れる、夜明けの様な溜め息の狭間に。
この間際に来訪する外来種、敵を呑みこみ……蛇のような舌
づかいの女。
満腹である、もうこれ以上喰えぬ……牛の睾丸まで食い尽くした。
この達成は至上のものであった……ヤク中の妄想。
誰も会いに来ぬ……果たしてこれいかに?
ハイヒールの踵を舐める。彼女は足を組み、手鏡で顔を
映して、つけまを付けた。眠い、昨日から一秒も寝てい
ないのだ……でも、眠ることは許されない。
以上です。長々と失礼しました。
今日は、教室で生徒さんと鉛筆絵を描きたいと思います。
あっ、これ以上長くなると、読む人が皆無になるので、
もうやめます。
じゃあ、みゃた。