新潮文庫 2012年
しょうが焼きををつくるのにみじん切りにする、と書いてあって
ああ、みじん切りにしちゃったか、とあんまり料理が得意ではな
いことを露呈してしまったようだ。
ここでは、おろし、にするのが正解だ。
ミカンの缶詰を一房一房手で剝いていると思っておいでのようで
あるが、皮は弱硫酸で溶かしているのですよ、と教えてあげたく
なった。
大体において、この人はいい加減である。けど、頭の中で活字メ
シというのは便利なもので、修正しつつ、おいしくいただけちゃ
うので、不思議なもんである。
阿川提督との最後の会話が、「不味い」だったとは、まったく提督
らしいですね。
しょうが焼きををつくるのにみじん切りにする、と書いてあって
ああ、みじん切りにしちゃったか、とあんまり料理が得意ではな
いことを露呈してしまったようだ。
ここでは、おろし、にするのが正解だ。
ミカンの缶詰を一房一房手で剝いていると思っておいでのようで
あるが、皮は弱硫酸で溶かしているのですよ、と教えてあげたく
なった。
大体において、この人はいい加減である。けど、頭の中で活字メ
シというのは便利なもので、修正しつつ、おいしくいただけちゃ
うので、不思議なもんである。
阿川提督との最後の会話が、「不味い」だったとは、まったく提督
らしいですね。