古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

庭     小山田浩子

2019-07-19 22:18:49 | 小説の紹介
新潮社   2013-18年


庭とはなんとも意味深なタイトルだ。ラストを飾る家グモはホラー


ともとれるものだし、なんとはなしに全体的に奇妙感は穴以来イチで


突出している。


穴も奇妙な話だったが、この短編集もかなり妙なおかしさ、とユーモア


で溢れている。


僕が一番良かったのは最新作でもあり、ラストを飾る家グモで、次回作が


、またおもしろいものになるのでは、という希望を抱かせてくれる。


いちばんよく知っていて、勝手知ったる庭で繰り広げられる人間模様の



日常からわずかに逸脱していく様が、心地よくも悪くも、面白いとおもわ


せる。


うーん、次の作品も、タイトル一字なのかなあ………………合掌。


                          (鶴岡 卓哉)
コメント
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