中居正広・考と題し、考察を深めたが、なんか
バカバカしくなり、正論をぶち上げてもなんも
面白くもない、と取り下げてしまった。
さあ、気を取り換えて、池波正太郎氏のレビュー
です。
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講談社文庫 1986年
池波氏と云う人はとてもモダンな感覚を持ってるし
気も細やかに使えるし、それを人に薦めている。
若くして、ギャンブルにのめり込み、使えない程、
カネを稼いで、使ってしまった、と云うか、使い
道がないので、女にやってしまったらしい。
妾みたいなものだろうが、池波氏も17歳とかだ。
十六で、吉原に登楼したと云うから早熟だ。
母には堅く堅くと云う教えだったので、株をやったり、
博奕をやったりして荒稼ぎをしていることを云う訳にも行かず
家を借りて、金庫に金を入れていたらしい。
先日、藤枝梅安の映画を丁度視て、橋の上から下の
船に飛び降りて、殺すやつの話しとかをしていて、
あれは梅安の見どころのひとつだったのでしょう。
池波氏の文章はとても心地いいし、一流と云う人の
おカネの使い方は際立っている。チップやのし袋を
持つと云うけれど、私めにはとても真似の出来ない
ことだ、と恐れをなしたのだった。
(読了日 2024年12・21(土)22:42)
(鶴岡 卓哉)
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