新潮文庫 昭和62年
「岳物語」の中でもはなしとしてでてくるストーリー。
本文の中ではわからないようになっているが、ミッタンと
とったんという僕の中ではすごい有名な二人もでてくる、
あと岳くんね。
いわゆるスタンド・バイ・ミーだと思うのだが、男という
形で登場する野田さんの存在が大きいだろう。
三人の師になる人で、案内人というかね。まあ、人生の。
あぁ、僕にもこういうオトナとか友人がいたらなあ、と思う
のだが、よく考えたら僕にもその頃遊んでいた友達が
何人かいたことに思い至った。そうか、僕にもおったんやな、
としみじみ思った。あの夏の日の午後、少年の僕はなにを
思い描いていたんだろうなあ。あっ、庄内古川でする釣りの
ことで頭はいっぱいだった.......合掌。