古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ジョン万作の逃亡     椎名誠

2020-04-22 15:12:20 | 小説の紹介
角川文庫   昭和59年

ボクは間違って考えていた、「ジョン万次郎」と「ジョン

万作」を間違えていたのだ。

「ジョン万作」とは犬の名前であり、ボクが想像していた

のとは全く違っていた。宗教がらみの構成のしっかりとした

凝ったつくりの話しだった。いや、これはすっきりと書かれていて

そのスゴさはちょっとわかりづらいかもしれないが、この作

品集に入っている作品すべてに「小説」の可能性に挑戦する

姿勢が見て取れる。

「悶絶エビフライライス」はハードパンチャーな作風ストーリー

なパンクだ。いや、これをパンクと言わずしてどうする、という

感じだ。この作品集の中で一推しである。

ただ、目に割り箸をツッコンで痛くないのかなあ、と思う。いや、

相当イタいはずだ。つまようじを頭に刺すのもイタいだろうしさ

あ。ああ、やっぱりこれはパンクだ......合掌。


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする