角川文庫 1994年
雑誌に寄稿していた「ベティちゃんの地味なくらし」
を収めたもの。
フランス、フランス、と言うがなんということはない。
街は汚いし、犬のクソまみれの街だ。それにイタリアに
したって、文化度は恐ろしく低い。この度のコロナで露呈
してしまったではないか。ヨーロッパの文化度の低さが。
そもそも中世には人糞まみれの街だったところだ。なにが
ヨーロッパだ、とボクなんかは思うけどね。欧米とひとくくり
にするのはだめだが、アメリカの意識の低さは笑ってしまう、
というには、あまりにもだめだめだったでしょう、トランプ
なんかは。
内館さんは大相撲好きだが、この前、TVで相撲を見て、力士の
その体がなんていっていいのか、乳房は垂れさがり、腹はぼって
りと出ていて、映しちゃいけないもののような気がしてゾッとし
た。でも、この本を読んで、力士にもそれぞれの美学があり、
特に曙の転がした相手に背中を見せない話などは、今の引退後の
曙を見ていたらちょっと信じられないくらいの美しい横綱だった
んでないの、といいたくなる。
ボクはそもそも相撲の国際化ってものには反対だ。鎖国を貫くべきで
あったと思うのだが、それは、まあ、古いんだろうね。けど、モンゴル
人の相撲レスラー見てなにが楽しいんだろうね、とふと思うおれっち
だった、ぐわし……合掌。