中公文庫 1991年
短編集「猫の縁談」表題作。猫のじいさんと云う
猫を引き取ってくれ、蔵書と一緒に、というじい
さんが巻き起こす騒動を描いた短編。
珍しい棟方志功の本と引き換えに猫の面倒を見てくれ、
と云い出し、その果ては、その猫じいさんは泥棒で、
その猫に餌をやりに来るがてら泥棒していくと云う。
いろいろ問題の多いじいさんだが、最後は死んでしまう。
ぼくだったら、鼻から相手にしないので、出久根さんは
優しい人なのだろうなあ、と思った。
(2024年12月最後の読了本
12・29(日)22:45)
(鶴岡 卓哉)
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