古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

猟師の肉は腐らない    小泉武夫

2024-01-14 03:16:34 | 小説の紹介
新潮文庫  2014年

登場人物は義っしゃんと俺、と犬のクマ。

義っしゃんは八溝で生きるワイルドな男だ。

犬のクマに食(か)せるウサギの汁ものは

すごくうまそうだし、ドジョウ汁も、イノシシ

の肉もなんともうまそうである。

初め、この物語は小泉氏自身の物語かとまた

騙されてしまった。いつも、そういうスタンスで

読んでしまって、やられたなあ、と思うほど、

「俺」は小泉氏の生き写しだ。

それだけ、小泉氏は知識が深いということだろう。

2014年、まだSDG’Sが叫ばれていなかったころ

に、持続可能な生活を提案しているように感じ、

その慧眼に驚かされる。

(読了日 2023年12・16(土)23:10)








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