生死のかかったストレスの中で、人間性を露わにしていく人々
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ナゾの立方体に閉じ込められた男女6人の脱出劇。
低予算ながら世界的ヒットを記録したカナダ、ビンチェンゾ・ナタリ監督のスリラー
「CUBE」の日本版リメイクです。
私、ついこの間オリジナル版を見て予習しておきましたので、
それとの比較も楽しめました。
突然ナゾの立方体に閉じ込められた男女6人。
エンジニア(菅田将暉)、
団体職員(杏)、
フリーター(岡田将生)、
中学生(田代輝)、
整備士(斎藤工)、
会社役員(吉田鋼太郎)。
四方上下にいくつも連なった直方体の部屋には
熱感知式のレーザーやワイヤースライサー、
火炎噴射などの殺人トラップが仕掛けられていて、
暗号を読み解きながら進んでいかなければなりません。
こんな極限状態の中、それぞれの人間性がむき出しになっていく・・・。
また各々が以前から抱えていたトラウマもあり・・・。
オリジナルでも各人の職業が明確になっていて、
そしてそれはここを脱出するために必要な能力をそれぞれが持っている
という筋立てだったのですが、
こちらでは特に職業は深い意味を持っていません。
主人公的エンジニアと少年の持っている心の傷がサイドストーリーとなっています。
それにしても、メンバーの中に数学の得意な人が入っていなければ
どうにもなりませんよね、これ。
それと上の扉を開けようとするときに、ものすごい体育的能力が必要と思われるのですが、
オリジナルでは全員がそれをクリアできてた。
日本版はさすがに服を脱いでつなぎ合わせて引っ張り上げてくれていました。
こちらの方が実際的です。
降りるときも、飛び降りることが出来るような高さじゃなかったと思うのですが、
飛び降りちゃってたかも・・・?
そしてオリジナルと違う点がもう一つ。
・・・でもこれは秘密にしておきましょう。
恐いというよりも、疲れる・・・、そういう作品。
<シネマフロンティアにて>
「CUBE 一度入ったら、最後」
2021年/日本/108分
監督:清水康彦
原作:ビンチェンゾ・ナタリ
出演:菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎、柄本時生
スリル度★★★★☆
満足度★★★.5
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