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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

12人のイカれたワークショップ

2022年10月05日 | 映画(さ行)

二重構造の境界が曖昧になって・・・

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俳優ワークショップを舞台に、SFホラー要素を盛り込みつつ描く、異色作。

 

本作は、実際に行われた俳優ワークショップにドキュメンタリー的に迫ったものと、
ワークショップ課題映画脚本のSFホラーパートの、二重構造となっています。

ワークショップの受講生は、全くのど新人の大学生や、
役者歴は長いもののこれまでサッパリ芽が出ない者など、年齢もまちまちの男女12名。
課題映画の脚本を元に練習を進めていきますが、
監督はかなり手厳しく受講生の弱点を指摘します。

長い練習期間を経て、いよいよ撮影本番の日。
場所も実際の学校を借り上げています。

中学教師河中が、初めて担任を受け持った生徒達の卒業式当日。
不気味なチャイムが鳴り響き、学校中の生徒が姿を消してしまいます。
そして教師達が狂ったように殺戮を始め・・・

と言ったストーリー。

脚本通りに撮影は進んでいきますが、
あるところから、次第に作中の「ストーリー」と、「現実」の境界が曖昧になり、
受講生たちは混乱していく・・・。
といったところが、実は本作の狙い。

そういう意味では、なるほど・・・と思いはしたものの、
全編を通じて、わーわー、キャーキャーの声がやたら騒々しくて、辟易しました・・・。

以上。

 

<WOWOW視聴にて>

「12人のイカれたワークショップ」

2021年/日本/106分

監督:田口清隆、島崎淳

出演:河中奎人、上條つかさ、千々岩北斗、波多野美希、中野杏莉

 

役者の苦労度★★★★★

満足度★★☆☆☆

 



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