互いのことを思えばこそ
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沖縄出身バンド「HY」の同名楽曲をモチーフに、
沖縄と東京を舞台に20年の時を超えて織りなされるラブストーリー。
2003年。
沖縄に住む高校生の湊(赤楚衛二)と、同じ高校の後輩・美海(上白石萌歌)が出会います。
音楽の趣味が合う2人は、自然と惹かれ合い、
湊の卒業式の日に告白し、付き合い始めます。
母を病で亡くして、音楽を作るという夢も行き場をなくしていた湊でしたが、
美海に背中を押されて、東京の大学に進学します。
2年後には美海も上京。
東京での2人の幸せな日々がスタートします。
やがて湊は音楽会社に就職。
夢が叶った就職先ではありますが、思ったよりも激務。
美海は通訳になるという夢を果たすべく、熱心に学んできましたが、
就活が始まってもなかなか苦戦しています・・・。
そんなある日突然、湊が美海に別れを告げます・・・。
沖縄の美しくのどかな光景は少年少女2人が出会って恋をするには非常に適した背景ですね。
それに対して、東京のビルの林立する街並みはどこか少し不穏な気がしてしまう。
湊が美海に別れを告げた理由。
そして、失意の中で故郷に帰って、新たに1人で生きようと決意する美海の気持ち。
結局は双方の幸せを思ってのことなのが、いかにも切ない。
そしてまた泣けてしまうのは、
美海の幼馴染みで、変わらずすっと美海のことを思い続けている琉晴(中島裕翔)。
いやいや、この人の思いこそが本当に純粋。
なんてイイ奴なんだ!!
そしてそれからまた20年ほどが過ぎて織りなすストーリーがもう、泣けて、泣けて・・・。
もっと少女漫画っぽい単純なラブストーリーかと予想していましたが、
なかなかどうして、感動の物語でありました。
<シネマフロンティアにて>
「366日」
2024年/日本/122分
監督:新城毅彦
脚本:福田果歩
出演:赤楚衛二、上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、齋藤潤
純愛度★★★★☆
気持ちのすれ違い度★★★★☆
満足度★★★★.5
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