映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

366日

2025年02月05日 | 映画(さ行)

互いのことを思えばこそ

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沖縄出身バンド「HY」の同名楽曲をモチーフに、
沖縄と東京を舞台に20年の時を超えて織りなされるラブストーリー。

2003年。

沖縄に住む高校生の湊(赤楚衛二)と、同じ高校の後輩・美海(上白石萌歌)が出会います。
音楽の趣味が合う2人は、自然と惹かれ合い、
湊の卒業式の日に告白し、付き合い始めます。

母を病で亡くして、音楽を作るという夢も行き場をなくしていた湊でしたが、
美海に背中を押されて、東京の大学に進学します。
2年後には美海も上京。
東京での2人の幸せな日々がスタートします。

やがて湊は音楽会社に就職。
夢が叶った就職先ではありますが、思ったよりも激務。

美海は通訳になるという夢を果たすべく、熱心に学んできましたが、
就活が始まってもなかなか苦戦しています・・・。

そんなある日突然、湊が美海に別れを告げます・・・。

 

 

沖縄の美しくのどかな光景は少年少女2人が出会って恋をするには非常に適した背景ですね。
それに対して、東京のビルの林立する街並みはどこか少し不穏な気がしてしまう。

湊が美海に別れを告げた理由。

そして、失意の中で故郷に帰って、新たに1人で生きようと決意する美海の気持ち。

結局は双方の幸せを思ってのことなのが、いかにも切ない。
そしてまた泣けてしまうのは、
美海の幼馴染みで、変わらずすっと美海のことを思い続けている琉晴(中島裕翔)。
いやいや、この人の思いこそが本当に純粋。
なんてイイ奴なんだ!!

そしてそれからまた20年ほどが過ぎて織りなすストーリーがもう、泣けて、泣けて・・・。

もっと少女漫画っぽい単純なラブストーリーかと予想していましたが、
なかなかどうして、感動の物語でありました。

<シネマフロンティアにて>

「366日」

2024年/日本/122分

監督:新城毅彦

脚本:福田果歩

出演:赤楚衛二、上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ、齋藤潤

 

純愛度★★★★☆

気持ちのすれ違い度★★★★☆

満足度★★★★.5



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