チャグムの奮闘・・・そして、少年から青年へ
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再び共に旅することになったバルサとチャグム。
かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の中で、まぶしい脱皮を遂げていく。
バルサの故郷カンバルの、美しくも厳しい自然。
すでに王国の奥深くを蝕んでいた陰謀。
そして、草兵として、最前線に駆り出されてしまったタンダが気づく異変の前兆
―迫り来る危難のなか、道を切り拓こうとする彼らの運命は。
狂瀾怒涛の第二部。
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本巻は嬉しいチャグムとバルサの二人旅。
バルサの故国、カンバルに踏み込みます。
実はチャグムは故国新ヨゴでは「死んだ」ことになっています。
だから、皇太子ではありながら、ヨゴ国の全権を委任されているわけでもなく、
ロタやカンバルと同盟を結びたくとも結ぶことはできない。
そこでチャグムはまずロタとカンバルの同盟を結ばせ、
この両軍にヨゴの援助をしてもらおうと考えたわけです。
こんな戦争へ慌ただしい動きがある中、
また別に大変なことがヨゴ国を襲おうとしています。
それはこの物語の根幹を貫く、ナユグとサグの二重世界のこと。
ナユグに春が訪れ、そのことがこの世界“サグ”にも影響を与えて温暖化している。
そして今、高地の氷河が溶け始め、ヨゴの平野部を大洪水が襲おうとしている・・・!
この二重苦を、チャグムは救うことができるのか・・・?
一方気になるのはタンダのこと。
彼はヨゴの草兵として、最前線となるであろう地へ送られていたのです。
・・・ど、どうなるの?
急ぎ第3部へ、GO!!!
「天と地の守り人 2 カンバル王国編」上橋菜穂子 軽装版偕成社ポッシュ
満足度★★★★☆
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