シリーズ最終章のはじまり
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大海原に身を投じたチャグム皇子を探して欲しい
―密かな依頼を受けバルサはかすかな手がかりを追ってチャグムを探す困難な旅へ乗り出していく。
刻一刻と迫るタルシュ帝国による侵略の波、ロタ王国の内側に潜む陰謀の影。
そして、ゆるやかに巡り来る異界ナユグの春。
懸命に探索を続けるバルサは、チャグムを見つけることが出来るのか…。
大河物語最終章三部作、いよいよ開幕。
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いよいよシリーズ最終章。
しかも3部作のボリューム。
わくわくします。
ストーリーは、もちろんあの、夜の海に飛び込んだチャグムのその先のことが語られるわけですが、
本作は「守り人」なので、まずはバルサ中心のところから話は始まります。
チャグムから最後の手紙を受け取ったシュガが、
バルサにチャグムの捜索を依頼するのです。
ロタ国へ向かったと思われるチャグムの行方。
しかしいきなり海賊に捕らえられたらしい・・・
というような事になって、始めから波乱含み。
せっかく夜の海を泳ぎ切ったその先が、さっそく苦難の道。
あ~、チャグムはどうなってしまったのでしょ・・・?
と私たちはバルサと共にドキドキと心配しなければなりません。
そしてなんとかチャグムの足跡を追い始めるバルサですが、
いつも後追いで、なかなか遭遇できない。
この「じらし」も、にくいですね~。
でも、これはもうお約束のようなもの、
巻末でいよいよ二人は感動の再会を果たします。
さてそれにしても、迫り来るタルシュ軍、ロタ国は内乱寸前。
カンバルはまだ遠い・・・。
チャグムは、故国ヨゴの危機を一体どのように救うことができるのだろう・・・?
まだまだ前途多難。
でも、チャグムとバルサがいればなんとかなりそうな気もしてきますね。
続きへGO!!
「天と地の守り人 1 ロタ王国編」上橋菜穂子 軽装版偕成社ポッシュ
満足度★★★★☆
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