ステージおきたま

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『自壊する欧米』気付かぬ日本!

2025-02-09 10:24:50 | 世界
『自壊する欧米』内藤正典・三牧聖子、集英社新書



イスラムの研究者とアメリカに視座を据える政治学者の対談だ。
どうしたんだ?アメリカ。どうなっちゃったのヨーロッパ!
世界の構造は大きく変わりつつある、うすうす感じていたことを数々のエピソードで突きつけてくれた。

イスラエルのガザ虐殺の進行、未だに欧米がイスラエルの尻押しして、自衛戦争だって叫んでる異常。
ついさっき、イスラエルがパレスチナ市民に行った非道の数々、もし逆の立場で行われたらという陳述として、哀しみ怒りを抑えつつ静かに、それだけに心に迫る訴えの動画を見た。ここで語られている残虐はこの先世界の歴史の暗黒として語り継がれて行くに違いない。必見!

この本は、聞いてはいたが、アメリカじゃ驚くような言論弾圧、イスラエル支援が繰り広げられてるのかって、実態を様々伝えてくれている。

例えば、
・ハーバードやコロンビアなど著名大学で、イスラエル支持表明が不十分って理由で学長が更迭されている。その圧力をかけたのはユダヤ系の財団だ、とか、
・パレスチナ系の民主党議員ラシダ・タリープ が停戦を主張しただけで問責決議が可決 された、とか、
・イラク、アフガニスタンと反テロ戦争以降、たしかに外国勢力によるテロは起きていないが、国内でのテロ、ドメスティックテロは増加している、とか、
・それら戦争から戻った元兵士たちの精神の揺らぎや極右化が止まらない、とか、
・バイデンはユダヤ系ロビー団体からかなりの額の資金、議員では最高額、を得ている、とか、
・ヨルダン川西岸にはアメリカ人の入植者も6万人にもいて、国内の福音派が支援している、とか、
・それらの人たちにはイスラエルによるパレスチナ入植が、西部開拓時代への郷愁として感じられている、とか、

切りないなぁ、度を越したイスラエルへの肩入れ!と、マッカーシー旋風・赤狩りさえ思い出させる民主主義の崩壊過程、これがアメリカなのか?自由の女神がトーチを掲げる自由の国の今なのか?

一方、知らなかったことは、イスラム圏の方がはるかに多い。イスラムから見たガザ虐殺、これはとても大切な視点だし情報の数々だ。
これは!と目を開かされることが多々あった。

・パレスチナ側がなぜ子どもたちの虐殺写真や動画を発信するのか?それは、イスラムにとって、女と子どもは非戦闘員、守るべき存在との強い意識があるからだ、とか、
・イスラムは基本商売人だから、原理原則で他者を分け隔てなどしないとか、不法は別だが、物の売り買いに善悪判断は不要ってこと。
・トルコのエルドアンはウクライナとロシア間の穀物輸出仲介をしたし、トルコ側にユダヤ人への差別意識はないと宣言したり、とか、
トルコやエルドアンに対する偏見は西欧からのプロパガンダ、とか、
ただし、クルドの問題は触れられていなかった。
・イスラム教徒に反ユダヤ主義はない、あるのはシオニズムやイスラエルの暴力的パレスチナ支配への反発だけ、とか、
・イスラム教の前身としてのキリスト教、あるいはユダヤ教への親近感さえあるんだとか、それは聖人たちの名を自身に付けていることからもわかるとか、

イスラム圏をなにか理解不能の人たちと見做して来た感覚がずいぶん誤ったものだったと正してくれる。

危うきは欧米、押し付けて来た自由、寛容、人権、デモクラシーすべてにおいてダブルスタンダード 、自らを正しいと信じることが、世界の混乱をもたらしているってことだ。
もはや、アメリカが世界の秩序を保ているなどと信じる国々は少ない。国連でのガザ停戦決議に反対したのは、わずか10か国。イスラエルのガザ虐殺が「自壊する欧米」をあぶり出したってことだ。イスラエルの歴史的蛮行は、世界の転換点となると思う。

未だその幻想に縋る日本は、石破もトランプのご機嫌取りに終始した。金の兜を捧げ持って、右手にゃ防衛力増強、左手には対米投資1兆ドル、見返りは、トランプのしたり顔のみ。ふぇ~、お怒りを買わずに済んでよかった!って。

トルコやインドネシア、マレーシアのように、米中どちらとも適当な距離を保ちつつ、核廃絶や平和構築に発言していく時期が来ている。そのことがまるでわかっていない日本を動かしている者たち、政界、財界の首脳たち。欧米の自壊に付き合うひつようなんて、さらさらないんだからな。

目を覆うアメリカの惨状にも希望はある。
若い世代ではパレスチナを支持する動きが半数を超え、バイデン政権時には、彼のイスラエル支援の政策に異を唱えて連邦職員が意見書を提出し、職を投げうったりもしたって事実だ。
民主党内左派、オカシオ・コルテス等の動きもある。身の程知った隣人として再登場するかもしれない。

で、日本は・・・







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テロと奪還闘争激発!親分、ヤバいですぜ

2025-02-07 10:36:48 | 世界
トランプの世迷い事、不動産屋の不法奪取・リゾート開発、このまんま金と力で押し通す政策が進んだら。いや、こんなの政策とは言えんな。ガキ大将の無理難題ってもんだぜ。



ただ、このガキ大将、世界は震え慄いてるし、配下はおろか、構成員=国民の多くもへへーっ!っと拝み奉ってるってところが恐ろしいよな。

さすがうちの親分、やることがでけえや!
この組にいりゃぁ、この先俺たちのしのぎも安泰だぜ!

待て、待て、待てぇぇぇ!
そうは問屋は下ろさねえ。

シマを奪えば、抗争は付き物だぜ。
それも、荒らしに荒らし、略奪・破壊の限りを尽くしたうえでの分捕りだ、追い出された組員、違ったガザの住民は黙っちゃいねえぜ。
ほら早くも足元で騒ぎが始まってるぜ。



追放された組織・ハマスは当然、シマ奪還に向けて全力で歯向かって来るだろうな。いやいや、世界中のイスラム過激派の怒り沸騰だ。リゾート建設にゃ人出が必要、その働き手にゃいくらだって潜り込めるからさ、そこら中で破壊工作が激発する。

本願の地・アメリカ本土だって、ヤバイぞ。大量にヒットマンが侵入して、そこら中でテロ勃発だ。大親分に従った配下の組も当然攻撃の対象になるだろうな。

と、なると、トランプ親分黙っちゃいられねえよ、組の精鋭・軍隊動員して対抗措置に出る、って、なんと、せっかくアフガニスタンから手を引けたってのに、またぞろ、侵略戦争の再発動かよ。おい、組の若い衆、突撃の気構えはできてるか?

忠実な三下、日本としちゃ、ここはよっくと考えにゃいかんぜ。物欲と支配欲に目が眩んだ大親分にいつまでも付き従ってるてえと、テロリストたちだって標的にしてくるってことだ。

ガザの難民を引き受ける?そりゃ危ねぇ、ガザを無人の地にするお手伝いってことじゃねえか。病人や負傷者の治療介護のためだってぇ?だったら、そんな人道支援は、ガザの地で援助としてやった方がずっと喜ばれるし、感謝される。病院船を派遣するって手もある。

できれば、弱小組織の石破組長にゃ、大親分、そりゃいけませんぜ!素人さんの土地を奪っちゃなりませんぜ!って諫めてほしいが、まっ、日米地位協定の不平等是正さえ言い出せない泡沫組長だからなぁ、せめて、どっちつかずでじっとしてろってところだ。

それにしても、世の中、とんでもねぇ不穏な時代に突入しちまったぜ。
世界政治が、不動産屋の違法荒稼ぎとヤクザの抗争ってよ!




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まさか「植民地主義」が復活するなんて!

2025-02-06 09:05:38 | 世界
なんかなぁ、居心地悪かねえか?
これまで常識って見なされてたことが、次々ひっくり返されて、時代の歯車は軋むどころか逆回転を始めてるぜ。

ナチスやそれに雷同する人々、ホロコーストの実践は東欧の人たちも加担した、例えばクロアチアとか、がユダヤ人600万人を虐殺した80年前、もうそんな残虐な事態は起きないだろうって思っていたら、その被害者のユダヤ人、ただし全体ではない、がパレスチナの人たちにジェノサイドを行っている。

トランプは再選早々、世の中には男と女しかいない、って、トランスジェンダーの存在を抹殺。男女の間はグラデーションって科学的知見なんて知ったこっちゃない、って無知蒙昧ぶりだ。
この考え方は自民党の極右派議員たちも、日本会議のプロパガンダに煽られてどっぷり染まってる。かつて放映されたNHKスペシャル
『NHKスペシャル 女と男 最新科学が読み解く性 第3回「男が消える?人類も消える?」』を必ず視聴する番組に指定してやりたいもんだぜ。

大統領に返り咲いて大はしゃぎのトランプ、グリーンランドを買いたいとか、カナダはアメリカの州になれ!っとか世迷言をほざき始めた。言うこと聞かない国には高関税をかけて、つるし上げるって。
これって保護貿易主義、ブロック経済への逆戻りだぜ。第二次大戦の教訓はどこ行った?

とうとうパレスチナのガザ地区を永久に領有したい、なんて大たわけを言い出した。娘婿のアイディアに乗って、一大リゾートにしたい!って。



イスラエルが根こそぎの爆撃で完全に破壊しつくし瓦礫の地平となったガザ。それでも、避難していた住民は着の身着のままながら故郷に戻って、マイナスからの再建に乗り出そうとしてるっていうのに、まるで無人の荒野に目星をつけ値踏みするように、領有、開発だ。世界の金持ちが集うリゾート地にすると。

土地を追われた難民を無視する非人間性にも腹が立つが、それにもまして、唖然とするのは、他国の領土、145か国が国家として承認する独立国家のパレスチナの意向など完無視で奪い取ろうということ傲慢さ横暴さだ。
まさに違法営業を繰り返して肥え太った不動産屋が、所有者の窮地につけ込んでだまし取ろうとするようなものだ。

これって、いつの時代の常識だよ。帝国主義時代をさらにさかのぼって、植民地主義、イギリスやオランダ、スペインがアジア、アフリカ、中南米の植民地獲得で覇を競い合った時代に一気に逆戻りしようってことだ。

どこまで時代を押し戻せば気が済むんだよ、トランプは、アメリカは。
力の時代、横暴がまかり通る世界、今だけ、金だけ、自分だけの荒々しい社会に舞い戻ろうとしている。




コメント (1)
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