歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

慶南昌寧・校洞古墳群 5世紀半ば以降の銀製腰帯、環頭大刀などが出土

2010年04月07日 | Weblog
 韓国国立伽耶文化財研究所は7日、慶南昌寧の校洞古墳群(교동고분군、史跡 第80号)で5世紀半ば以後に作られて埋葬されたとみられる三国時代の銀製腰帯(은제허리띠)が完全な形で出土したと発表した。
 昌寧郡が行っている校洞古墳群駐車場整備の過程で、横口式石室墳(횡구식석실분)1基を発見した。直径が約19mの中大型墳であり、石室は長軸が6.7mに達する細長方形であった。遺物を入れる副葬空間と死体安置のための屍床台(시상대)、殉葬空間(순장공간)などもあった。
 墓からは、管玉を使った銀製腰帯と環頭大刀が埋葬され、副葬品では各種土器類と馬具類、殉葬人骨片などが発見された。
 同研究所は8~10日の3日間にかけて、午後3~4時に一般を対象に発掘現場を公開して説明会を開催する。
[参考:聨合ニュース]



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葛城市・当麻寺中之坊 十一面観音像の修復を終え16日から一般公開

2010年04月07日 | Weblog
 葛城市当麻の当麻寺中之坊の本尊・十一面観音像が5日、江戸時代末頃以来、約150年ぶりの本格修復を終え、中之坊本堂「中将姫剃髪堂」に安置された。修復に伴い光背や台座も新調、造像当時の平安時代の様式に取り換えた。16日に完成記念法会が開かれ、6月16日まで一般公開(結縁ご開帳)される。
 同像は高さ85cmで、ヒノキの一木造り。台座を含めた総高は135cm。1080年ほど前の平安期の作とみられる。当麻曼荼羅を蓮糸で織り上げ、極楽に昇天したという伝説の中将姫を当麻寺(仏道)に導いた「導き観音」として知られるが、顔や胴体に亀裂が見つかるとともに、これまでに傷んだ部分の補修などが数回行われており、光背などは創建当時とは違う姿になっていたという。
昨年6月、大津市の仏師、渡辺勢山さんに修復を依頼していた。渡辺さんは像が造られた平安時代と同時期の、同じ仏師や一門によって制作された可能性の高い遍照寺(京都市)にある十一面観音像などを参考に、当時の板後背と蓮弁台座を再現し古色に塗り替えた。衣の欠けた部分なども補修した。
[参考:奈良新聞、読売新聞、毎日新聞]
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