姫路市埋蔵文化財センターは28日、姫路市元塩町の姫路城下町跡で江戸時代の町屋跡を初めて完全な形で確認したと発表した。調査地点は江戸時代の西国街道と中堀(現在の国道2号)に挟まれた地域で、古くから町場が形成された場所という。町屋の商売は不明だが、19世紀に調査地周辺を描いた絵図をみると、当地には商家が軒を連ねており、賑やかな場所であったことがわかり、当時の町屋の構造がわかる貴重な発見としている。
町屋の範囲は調査区全域にまたがり、西国街道に面した間口は東西9m以上で、奥行き13mの建物には土間や生活空間があった。土間には商売に用いたらしい10カ所の甕跡もあった。建物裏には奥行き28mの敷地があったらしく、井戸やごみ穴、中堀への排水路が見つかった。また、鍛冶に用いたらしい製鉄くずや大量の灰も出土した。
17世紀前半の礎石の中で1カ所、直径2.3cmの銅銭の形がはっきりと付いた礎石が見つかった。柱を立てる時に、工事の無事などを祈って礎石と木材の間に挟んだらしく、金属の錆で石に形がくっきり残っていた。付近には寛永通宝十数枚があったほか、金属片を置いたらしい礎石2個も見つかった。
また、「塩町 かざりや」と朱書きされた伊万里焼の皿なども見つかった。
現地説明会は、5月1日午後1時半から開かれる。
[参考:読売新聞、毎日新聞、姫路市HP]
町屋跡、完全な形で発見…姫路・城下町遺跡(読売新聞) - goo ニュース
町屋の範囲は調査区全域にまたがり、西国街道に面した間口は東西9m以上で、奥行き13mの建物には土間や生活空間があった。土間には商売に用いたらしい10カ所の甕跡もあった。建物裏には奥行き28mの敷地があったらしく、井戸やごみ穴、中堀への排水路が見つかった。また、鍛冶に用いたらしい製鉄くずや大量の灰も出土した。
17世紀前半の礎石の中で1カ所、直径2.3cmの銅銭の形がはっきりと付いた礎石が見つかった。柱を立てる時に、工事の無事などを祈って礎石と木材の間に挟んだらしく、金属の錆で石に形がくっきり残っていた。付近には寛永通宝十数枚があったほか、金属片を置いたらしい礎石2個も見つかった。
また、「塩町 かざりや」と朱書きされた伊万里焼の皿なども見つかった。
現地説明会は、5月1日午後1時半から開かれる。
[参考:読売新聞、毎日新聞、姫路市HP]
町屋跡、完全な形で発見…姫路・城下町遺跡(読売新聞) - goo ニュース