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福岡県みやこ町・呰見大塚古墳 6世紀末の装飾古墳 石室に赤い幾何学模様

2010年04月24日 | Weblog
 県教委文化財保護課は23日、京都郡みやこ町呰見(あざみ)の呰見大塚古墳で古墳時代後期(6世紀後半)のものとみられる赤い文様が描かれた石室を発見したと発表した。京築地域で2例目となる彩色の装飾古墳となる。
 東九州自動車道の建設工事に伴い、昨年5月から同町呰見、下原一帯の約2000㎡を対象に発掘調査を開始した。
 古墳は直径25mの円墳で、前室と後室がある横穴式石室(縦約7m、横約3m、高さ約1・8m)の内側の側壁など計14カ所に赤い彩色があった。彩色は、鏡や太陽、竜や蛇のうろこなどを示すとされる円文や三角文など4種類あり、埋葬者を守る魔よけの役割を果たしているという。副葬品の耳飾りや首飾りの数から、2~3人が埋葬されたとみられ、金銅製の単鳳環頭太刀や祭事に用いる土器も出土しており、京築地域の有力者が埋葬されたとみられる。
 装飾古墳は、九州では約400基見つかっており、呰見大塚古墳は県内で82例目にあたる。京築地区では、約40年前に旧・大平村(現・上毛町)の百留横穴墓群から彩色の装飾古墳が見つかっている。
 現地説明会が25日午前10時-正午に開かれる。
[参考:西日本新聞、読売新聞]

備考:呰見大塚古墳から1km西には豊前国分寺がある。




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