歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

赤穂市・浜市遺跡 弥生中期から室町時代、建物跡群を確認

2010年11月05日 | Weblog
 赤穂市教委は4日、同市上浜市で弥生時代中期(紀元前2世紀頃)から室町時代後期(17世紀)にかけての建物跡群が見つかったと発表した。浜市遺跡と命名した。
 奈良時代以降に洪水に見舞われ、集落全体が流されたとみられる痕跡も確認された。
 水田の表層から約15cm下の層で、鎌倉・室町時代(13~17世紀)の掘っ建て柱跡が28カ所見つかった。近くに炉の跡があり、何かの工房跡と見ている。その下層には洪水で運ばれてきたとみられる土砂が厚さ約25cmにわたり堆積。さらに下層には、飛鳥~奈良時代(7~8世紀)の掘っ立て柱建物の柱跡4カ所、弥生中期の柱穴跡や土坑などがあった。土坑からは火にかけて使ったすすけた土器の破片も出土した。
[参考:毎日新聞、朝日新聞]

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彦根市・丁田遺跡 滋賀県内初出土の縄文中期の翡翠大珠を展示

2010年11月05日 | Weblog
 彦根市高宮町の丁田(ちょうだ)遺跡から、今年2月までの発掘調査で見つかった縄文時代中期末頃の翡翠大珠などの出土品10点が7日まで、同市金亀町の開国記念館で展示されている。
 翡翠大珠(楕円形、長さ4・05cm、幅2・17cm、最大厚さ1・28cm、重さ20g)は、新潟県糸魚川市姫川流域から富山県にかけて産出したもの。
[参考:毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2010.9.7 彦根市・丁田遺跡 縄文中期の翡翠大珠が滋賀県内初出土
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今治市・鳥越1号墳 古墳時代後期の円墳からほぼ完全な形の横穴式石室を確認

2010年11月05日 | Weblog
 愛媛県埋蔵文化財調査センターは4日、今治市朝倉南にある古墳時代後期(6世紀後半~7世紀)の円墳「鳥越1号墳」で、ほぼ完全な形の横穴式石室を確認し報道陣に公開した。
 鳥越1号墳は世田山の北西尾根から南に下る丘陵先端部の標高約77mに位置する。
 同古墳は標高77mの丘陵に位置し、直径14m、高さ3m。
 調査の結果、円墳内部に玄室(奥行き3・2m、幅約1・5m)と0・8mの羨道からなる横穴式石室を確認した。また、玄室の床が低く、羨道がほとんどないなど横穴式石室初期(6世紀)の特徴があるという。
 玄室の中央には埋葬者を囲むように、碧玉製の管玉やガラス製の丸玉、銀製の耳飾りなどの十数点の装飾品が置かれ、壁沿いには約20点の須恵器も見つかった。ほかに鉄製鋤先や鎌など農具があった。
 現地説明会は6日(土)午後1時~午後3時開かれる。隣接の朝倉南今若遺跡と合わせて行う。
[参考:読売新聞、愛媛新聞、今治市HP]

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八幡市・石清水八幡宮 大塔の遺構が見つかる

2010年11月05日 | Weblog
 八幡市教委は4日、石清水八幡宮(八幡市八幡)で、明治時代初めの廃仏棄釈で壊された「大塔(だいとう)」の束柱(つかばしら)の礎石や雨落ち溝とみられる遺構が見つかったと発表した。
 男山山頂の本殿から南西100m付近から、鎌倉期の再建時にできた雨落ち溝とみられる遺構が見つかった。
 さらに、東側の雨落ち溝の約1m内側で大塔の下部の周囲を巡る縁側を支えた束柱の礎石とみられる直径約40cmの石1基を確認した。溝跡で区切られる範囲や礎石の位置から、大塔の下部は一辺が約15mの正方形と判明、18世紀の図面などと一致したという。図面では、屋根の頂部までの高さは約27mで、現存する国内最大の根来寺(和歌山県)の大塔とほぼ同じだった。
 大塔は天永3年(1112)に白河法皇の発願で平正盛が建立。建久10年(1199)に炎上し消失。 鎌倉時代中期の建長5年(1253)に再建したとされている。
 現地説明会は6日(土)午前10時~午後3時に計5回開かれる。
[参考:京都新聞]

過去の関連ニュース・情報
 石清水八幡宮

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