歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

横手市・陣館遺跡 11世紀から12世紀頃の内耳鉄鍋が出土、日本最古の可能性

2010年11月09日 | Weblog
 横手市教委は8日、後三年合戦(1083-87)の関連遺跡である横手市の陣館遺跡(同市金沢中野、金沢柵推定地)から日本最古の可能性がある内耳鉄鍋が出土したと発表した。
 市教委が依頼した鉄製品研究者の鑑定では、古代末から中世前期(1083年からの後三年合戦の前後約100年)のものである可能性が高く、鍋の内側に耳がつき、吊り下げるタイプの鉄鍋では日本最古のものになる可能性があるという。今後、精密な鑑定をする方針。
 ほかに、「かわらけ」土器も1点や同じ頃に作られた堀などの遺構も見つかった。 遺跡には武士的な生活をする人々が住んでいた可能性が高いことがわかったとして、遺跡が金沢柵の一部である可能性も出てきたとしている。
 現地説明会が13日午後1時半から、後三年の役金沢資料館裏駐車場(同市金沢中野)に集合して行われる。
[参考:読売新聞、朝日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2010.3.3 横手市・大鳥井柵(大鳥井山遺跡)11世紀後半に最盛期を迎えた山城が明らかに 
 2008.7.11 横手市・後三年合戦関連遺跡発掘調査
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ソウル松坡区・風納土城 漢城百済期最初の積心施設建物跡を確認、「王宮の決定的証拠」?

2010年11月09日 | Weblog
 国立文化財研究所は8日、漢城百済時代(BC 18~AD 475)の王城に指定されるソウル松坡区風納土城(풍납토성)の内部から王宮あるいはその付属建物があったことを立証する考古学的証拠が発見されたと発表した。
 今年3月から風納土城内部「未来の村地区」を発掘調査した結果、建物跡4棟など100基を超える各種遺構が発見され、漢城百済時代最初の積心施設(礎石の下を掘った後に砂利などを満たして建物沈下を防ぐ施設)と礎石建物跡が確認された。
 今回発見された積心施設は幅1.8m、深さ0.5mで土を掘った後、その空間に土と川砂利を混ぜて一杯に満たし、上部分は黄色粘土で固めて造られていた。建物からは日常生活と関連した施設が確認されず、規模が大型の点から推測して西暦4~5世紀頃に作られた官庁や宗教施設だったものとみられるとしている。
 今回の発掘成果は、9日(火)午前11時から現場で公開される。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2009.11.25 風納土城 最古の住居跡発掘
 風納土城
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