4日に見かけたニュースだ。
ギリシャのクレタ島で、少なく見積もっても13万年前のものと見られる石器類がでたとのこと。ニュースソースはAFPだ。
- 13万年までに、クレタ島はすでに「島」だった。
- これまで考えられていたよりもは、るかに早い時期に地中海を渡った「人」がいた。
と、言うことのようだ。でも、なんだか一番大事な情報が抜けている記事だと思った。どの「ヒト」がこのことを成したのか書いていないのだ。
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他のニュースソースも探してみたら、APの記事が見つかった。
- 500万年前には、クレタ島は「島」だった。
- 最低でも40マイルは海で隔てられていた。
- これは、アフリカからヨーロッパへのヒトの移動が、陸伝いのみであるという考えを覆す可能性がある。
1番目はずいぶん違う。でも、海水面の高さの問題かと思う。
2番目は結構重要なこと。1マイル(海里ではない)は1.6kmだから、74㎞にもなる。泳いで渡れる距離でも、わずかな人数が、漂流してたどり着く距離とも思いにくい。
3番目は、もしも、クレタ島に何らかの方法で海を渡りたどり着いたものがいたのならば、陸伝いオンリーとは言えないだろう。陸上ならば骨(化石)も残るかも知れないけど、海の場合は失敗したらそれこそ海の藻屑となるのだから、証拠はなかなか見つからなくてもと思う。
この記事には、石器類はホモ・エレクトス、ホモ・ハイデルベルゲンシスの作ったものと似ていると書いてあった。現生人類じゃなくても海を渡れた可能性があることになる。
後追い記事を、もうちょっと待ってみようと思う。