ストーリーについては、詳しいことを書くのはマナー違反なので避ける。
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ネットを見ると、主人公メリダの声をAKB48の大島優子さんがすることに、批判があるようだ。僕は2D・吹き替え版で見たのだが、大島さんの声・お芝居に特に問題は感じなかった。ただ、自分の婿選びの競技会のシーンの、『私はメリダ...』のセリフは、影像と比較すると、セリフの文字数不足。また、『お母様』というせりふがやや多いと思った。でも、これは大島さんの責任ではないだろう。
僕はCVが大島優子さんであることよりも、メリダの口の動きが、日本語に明らかに合わないことの方が気になった。ファンブックにはこんな記述がある。
スコットランド訛りをアニメーションで描くため、言語学者をピクサー招聘し、声の出どころ、唇の形を徹底的に研究。口の端から声を出している場面では、口の端の動きを特に強調して描いている。
(下線部が僕が引いた。)
メリダが母親(王妃)と口論するシーンが気になった。口の動きはきっと英語版で見ればぴったりなのだろう。日本語吹き替え版でこの部分は、まるで韓国ドラマを日本語で見るときと同じように、口と日本語が合わなかった。ピクサーがそれだけ本気で作っている証拠だが、妙に気になった。これまで見たピクサーの映画ではなかったこと*だった。
こんなことが気になる。英語の先生の職業病だろう。
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ストーリーはいかにもディズニー・ピクサーの作品という感じ。ファンタジーの形を取っているが、母と娘の思い、考えのズレ、二人の成長を描くものだ。普遍的なテーマだと思う。
☆☆☆☆(5点満点)
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*おもちゃ、ウォーリー、モンスターは口の動き、あまり気にならない。人間が主人公のミスター・インクレディブルよりも、さらに人間らしさを強調した主人公だけに気になったのだろう。