12月28日に、第2次安倍内閣閣僚名簿をブログで取りあげた。その時書こうと思ったことを書く。それは、以下の2大臣の特命事項の書き方(書かれ方)である。
山本一太大臣
山本大臣の所掌事務のひとつに、「情報通信技術(IT)政策担当」がある。辞令に(IT)は入っているのだろうか。縦書きだろうか。
稲田朋美大臣
稲田大臣の所掌事務に、「クールジャパン戦略担当」「再チャレンジ担当」がある。再チャレンジは、前回の安倍内閣でも任命された。「クールジャパン」は、どうだろう。もちろん「社会現象・モノ」としてどんな事象・モノを指し示しているか、何となくわかるけど、僕はまだカッコ付きの用語だと思う。役所が使用して「安全」とまでは言い難い。大臣への辞令はどうなっているのだろうか。
あくまでも、辞令通りに掲出されている前提だが、官報を読んでみた。ちなみに、官報は縦書き、横書きが必要に応じて混在する。でも、この号は全部縦書きである。
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内閣府特命担当大臣(各通)
同 ****
〇〇〇〇〇〇〇〇
同 山本一太
情報通信技術(IT)による産業・社会構造の変革を円滑に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整を担当させる
同 稲田朋美
再チャレンジ可能な社会を構築するための政策を総合的に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整を担当させる
同 稲田朋美
日本が誇る文化の国際展開を図るため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整を担当させる
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山本大臣の「(IT)担当」は、そのまま出ていた。
稲田大臣の「再チャレンジ」も、前例があるのでそのまま出ていた。でも、「クールジャパン」は、「日本が誇る文化」という、どうとでも取れる書き方である。まあ、「伝統文化」でないから、「現代の」「今日的な」に限定するのだろうか。でも、何を指すんだろうか。伝統文化でも、現代のモノでも「うけて」いるものはたくさんある。受けているものは全部ということならば、いろいろありすぎて、フォーカスしにくい。
全部とは言わないが、麻生太郎大臣が適任(お得意)分野がある。
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【読み方】
まず、最初に「内閣府特命担当大臣(各通)」とあり、「同」がついて、「****」で名前。その後に「〇〇〇〇〇〇〇〇」に特命事項が書かれる形になる。
(各通)は「それぞれ」の意味。「同」は「国務大臣(に任命された誰それ)」の意味である。
官報の一番最初にこう書かれている。
安倍 晋三
内閣総理大臣に任命する
〇〇〇〇
〇〇〇〇
・・・・・・・・
国務大臣に任命する(各通)
その後、「国務大臣****、〇〇大臣に任命する」と延々と続く。
官報の書き順として、特命事項ごとに担当者を記述する。だから、同じ名前があちこちに出てくる。辞令は(各通)とあるので、1件で1枚頂戴することになるはずだ。
特命事項の最後には「。」はつかない。
今回、内閣府特命担当大臣リストの最初に書かれているのは、下村博文文部科学大臣である。下村大臣への特命事項は以下の通り。
国立国会図書館連絡調整委員会委員に任命する
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これまでの、エントリはこちら。
2012.12.28、「第2次安倍内閣閣僚名簿-備忘録として-」
現内閣の閣僚名簿+所掌事務は、こちらをどうぞ。
2007.08.28、「安倍改造内閣・閣僚名簿」
再チャレンジ担当大臣は岸田文雄さん。現内閣外務大臣である。
このエントリの半月後、総理は信表明演説。そして、突然辞職した。